ジュリクワ
アンタエウスオオクワガタ
(Dorcus antaeus )
ブータン トンサ産
飼育難易度:★★★☆☆
入手難易度:★★★☆☆
耐暑性:★☆☆☆☆
耐寒性:★★★★☆
耐乾性:★★★☆☆
飼育人口:★★★☆☆
寿命:1〜2年
冬眠:×
ハンドリング:○
ギネスサイズ:♂92mm ♀55.6mm
【特徴】
東南アジアからインド北東部まで分布する。
グランディスと並びとても大きく成長する種類です。
性格は普通で♀殺しも少ない。
生息地域毎に変異が見られる。
・インドシナ系:大顎が短く湾曲が強い。
・マレー系:小型の個体が多く大顎がより短くより湾曲が強い。艶が少ない。
・ヒマラヤ系:大型の個体が多く大顎が長い。非常に艶がある。
アンタエウスは総じて暑さに非常に弱いので、夏場は出来る限り
涼しい場所で飼育する事が好ましい。
30℃を超える場所では成虫・幼虫共に☆になる可能性が非常に高い。
幼虫は低温飼育によって大型化する傾向がある。
【成虫の飼育】
飼育可能適温:5℃〜30℃
飼育適温:20℃〜25℃
常温飼育:△(但し夏季30℃以上、冬季5℃以下は危険)
飼育容器:飼育ケース(小)
※♂と♀は別々に飼育する。
飼育マット:市販の昆虫マット又は針葉樹マット
※針葉樹マットはダニ発生の防止効果があります。
餌:市販の各種昆虫ゼリー、バナナ
※スイカ等の水分を多く含む果物は下痢を引起すので避ける。
その他:転倒防止の為、餌皿や樹皮を入れておくと良い。
夏場の管理:直射日光の当たらないなるべく暗く涼しく静かな場所に置く。
餌切れ、乾燥に注意する。
マットの深さは1cm〜2cm。
冬場の管理:直射日光の当たらないなるべく暗く暖かく静かな場所に置く。
餌切れ、乾燥に注意する。
マットの深さは1cm〜2cm。
【交尾】
ペアリング温度:20℃〜24℃(常温飼育の場合は4月〜6月)
ペアリング推奨個体:羽化後一年以上経過した個体。
飼育容器:飼育容器:飼育ケース(小)
飼育マット:市販の昆虫マット又は針葉樹マット
※針葉樹マットはダニ発生の防止効果があります。
餌:産卵を意識し産卵促進用の高タンパク・高カロリーゼリー
その他:転倒防止の為、餌皿や樹皮を入れておくと良い。
ペアリング方法:ハンドペアリング
ペアリング期間:1週間のうちに2回程度
ペアリング完了の確認:♀の近くに♂を置くと自動的に交尾が始まります。
明るい部屋でも交尾は行われますので♂が交尾器を収め♀から離れたら完了です。
※ペアリング期間中でも♂と♀を同居させない方が安心です。
【産卵】
産卵温度:20℃〜24℃(常温飼育の場合は4月〜6月)
飼育容器:飼育ケース(中)
飼育マット:アンタエウス専用の微粒子産卵マット
餌:産卵促進用の高タンパク・高カロリーゼリー
産卵木:椎茸のホダ木(クヌギ、ナラ)又は植菌材(ニクウスバ茸、カワラ茸)
その他:♂♀を別居させ♂は飼育ケース(小)で管理し、
♀は産卵セットに入れます。
●産卵セットの組み方●
@飼育ケースの底に5cm程マットを堅く詰めます。
Aその上に産卵木を置きます。(飼育ケース中で約2本)
B産卵木の下3分の1が隠れる位迄マットを堅く詰めます。
Cその上に軽くマットを被せます。
D♀を入れてセット完了。
〜産卵木について〜
アンタエウスオオクワガタは基本的にマットに卵を産み付けますので
産卵木を用意しなくても産卵セットは組めます。
●産卵セットの管理方法●
@1ヶ月程暗く静かな場所で保管します。
※乾燥に注意して下さい。
A1ヵ月後飼育ケースの壁から卵を確認できれば♀を取出し飼育ケース(小)に入れ通常管理をします。
※材を削っている形跡がない場合は再度ペアリングから繰り返します。
B幼虫で取り出す方が安全な為、産卵セットを更に1ヶ月程保管します。
※乾燥に注意して下さい。
C材をマイナスドライバーなどを使用し割っていきます。
※幼虫や卵を潰さない様に慎重に行ってください。
D白くて丈夫な紙を用意し、その上にマットを取り出します。
Eマットを慎重に崩しながら幼虫・卵を回収します。
F回収した幼虫は菌糸瓶、菌糸カップ、幼虫飼育用マットに入れます。
G回収した卵は小さな入れ物に産卵で使ったマットを入れその上に置いて孵化を待ちます。
※乾燥しないように卵の上に濡れたティッシュを掛けると良いでしょう。
H卵で回収した個体は孵化後数日間経ったら菌糸瓶、菌糸カップ、幼虫飼育用マットに入れます。
・孵化後は幼虫を菌糸瓶又は菌糸カップ又はマットへ入れます。
【幼虫の飼育】
飼育可能適温:5℃〜26℃
飼育適温:5℃〜26℃
常温飼育:△(上記の温度がキープできる場所に置いて下さい)
〜菌糸瓶飼育〜
使用菌糸瓶:市販のヒラタケ又はオオヒラタケ菌糸瓶
使用方法:菌糸瓶の表面に幼虫が入れる大きさの穴を開け、幼虫を投入します。
交換タイミング:表面の白色の部分が3分の1以下になるか投入後3ヶ月程したら交換して下さい。
交換サイズ:♂800cc→1400cc→1400ccの3本使用、♀800cc→800cc→800ccの3本使用。
〜マット飼育〜
使用マット:市販の幼虫飼育用マット、アンタエウス専用マット
当方ではマット飼育を行っていない為、詳細はご紹介できません。
●注意事項●
・幼虫は成虫と違い雑菌に弱いので素手で触らずスプーンなどを使用し扱ってください。
・前蛹期〜蛹期は大変敏感になっています。この時期の瓶交換はお薦めできません。
また、振動を与えたりすることも厳禁ですので頻繁に観察する事は避けましょう。
☆当方にてブリード中の産地・血統☆
・ブータン トンサ産
・ブータン ドロカ産