ジュリクワ
グランディスオオクワガタ
(Dorcus grandis )
インド ミゾラム州 サイチャル産
飼育難易度:★★☆☆☆
入手難易度:★★★☆☆
耐暑性:★★★★☆
耐寒性:★★★★☆
耐乾性:★★★☆☆
飼育人口:★★★☆☆
寿命:2〜3年
冬眠:○
ハンドリング:○
ギネスサイズ:♂91.0mm ♀56.9mm
【特徴】
中国南部からラオス、ベトナム、そしてインド北東部まで分布する。
アンタエウスと並びとても大きく成長する種類です。
性格は普通で♀殺しも少ない。
大顎の内歯は真ん中付近に位置する。
成虫・幼虫共に20℃前半で飼育する事が好ましい。
【成虫の飼育】
飼育可能適温:5℃〜30℃
飼育適温:20℃〜30℃
常温飼育:○(但し夏季30℃以上、冬季5℃以下は危険)
飼育容器:飼育ケース(小)
※♂と♀は別々に飼育する。
飼育マット:市販の昆虫マット又は針葉樹マット
※針葉樹マットはダニ発生の防止効果があります。
餌:市販の各種昆虫ゼリー、バナナ
※スイカ等の水分を多く含む果物は下痢を引起すので避ける。
その他:転倒防止の為、餌皿や樹皮を入れておくと良い。
夏場の管理:直射日光の当たらないなるべく暗く涼しく静かな場所に置く。
餌切れ、乾燥に注意する。
マットの深さは1cm〜2cm。
冬場の管理:直射日光の当たらないなるべく暗く暖かく静かな場所に置く。
冬眠から覚めた時の為、餌の状態を定期的に観察する。
乾燥を防ぐ為、定期的に霧吹きで加水する。
マットの深さは5cm位。
【交尾】
ペアリング温度:23℃〜25℃(常温飼育の場合は5月〜7月)
ペアリング推奨個体:羽化後一年以上経過し、且つ越冬した個体。
飼育容器:飼育容器:飼育ケース(小)
飼育マット:市販の昆虫マット又は針葉樹マット
※針葉樹マットはダニ発生の防止効果があります。
餌:産卵を意識し産卵促進用の高タンパク・高カロリーゼリー
その他:転倒防止の為、餌皿や樹皮を入れておくと良い。
ペアリング方法:同居型
ペアリング期間:1週間〜4週間
ペアリング完了の確認:メイトガード(♂♀が仲良く餌を食べていたり、
添い寝をしている)を確認できれば大抵の場合は交尾を完了しています。
※希ですが気性の荒い個体も存在します。メスを挟もうとしたり
追いかける行為が見られましたら、大顎に針金を巻いて動かない様に固定します。
【産卵】
産卵温度:23℃〜25℃(常温飼育の場合は6月〜7月)
飼育容器:飼育ケース(中)
飼育マット:市販の昆虫マット又は産卵用マット
餌:産卵促進用の高タンパク・高カロリーゼリー
産卵木:レイシ材、植菌材(万年茸)
その他:♂♀を別居させ♂は飼育ケース(小)で管理し、
♀は産卵セットに入れます。
●産卵セットの組み方●
@飼育ケースの底に2cm程マットを敷きます。
Aその上に産卵木を置きます。(飼育ケース中で約2本)
B産卵木が半分位隠れるまでマットを入れます。
C♀を入れてセット完了。
〜産卵木について〜
レイシ材を使用:4時間程水に浸け、その後電子レンジで約5分加熱。
加熱後樹皮を剥ぎ軽くグルタミン酸をふりかけ半日陰干しをした後使用して下さい。
植菌材使用:しっかり菌の回った物を使用します。
樹皮を剥ぎそのまま使用して下さい。加水不要です。
●産卵セットの管理方法●
@1ヶ月程暗く静かな場所で保管します。
※乾燥に注意して下さい。
A1ヵ月後材を齧っている形跡があれば♀を取出し飼育ケース(小)に入れ通常管理をします。
※材を削っている形跡がない場合は再度ペアリングから繰り返します。
B幼虫で取り出す方が安全な為、材だけのケースを更に1ヶ月程保管します。
※乾燥に注意して下さい。
C削られた材をマイナスドライバーなどを使用し割っていきます。
※幼虫や卵を潰さない様に慎重に行ってください。
D回収した幼虫は菌糸瓶、菌糸カップ、幼虫飼育用マットに入れます。
E回収した卵は小さな入れ物に産卵で使ったマットを入れその上に置いて孵化を待ちます。
※乾燥しないように卵の上に濡れたティッシュを掛けると良いでしょう。
F卵で回収した個体は孵化後数日間経ったら菌糸瓶、菌糸カップ、幼虫飼育用マットに入れます。
・孵化後は幼虫を菌糸瓶又は菌糸カップ又はマットへ入れます。
【幼虫の飼育】
飼育可能適温:5℃〜30℃
飼育適温:20℃〜25℃
常温飼育:○(但し夏季30℃以上、冬季5℃以下は危険)
〜菌糸瓶飼育〜
使用菌糸瓶:市販のオオヒラタケ又はヒラタケ菌糸瓶
使用方法:菌糸瓶の表面に幼虫が入れる大きさの穴を開け、幼虫を投入します。
交換タイミング:表面の白色の部分が3分の1以下になるか投入後3ヶ月程したら交換して下さい。
交換サイズ:♂800cc→1400cc→1400ccの3本使用、♀800cc→800cc→800ccの3本使用。
〜マット飼育〜
使用マット:市販の幼虫飼育用マット
当方ではマット飼育を行っていない為、詳細はご紹介できません。
●注意事項●
・幼虫は成虫と違い雑菌に弱いので素手で触らずスプーンなどを使用し扱ってください。
・前蛹期〜蛹期は大変敏感になっています。この時期の瓶交換はお薦めできません。
また、振動を与えたりすることも厳禁ですので頻繁に観察する事は避けましょう。
☆当方にてブリード中の産地・血統☆
・インド ミゾラム州 サイチャル産
・インド マニプール州 ラムカ産