ジュリクワ

成虫の餌考察

現在は様々な昆虫ゼリーが販売されており、目移りしてしまいますね。
私が小さい頃はカブトムシやクワガタを捕まえるとよくスイカを与えていました。
子供の頃は知らなかった事なのですが、実はスイカなどの水分を多く含む食べ物を与えると
消化できずに下痢になってしまうのですよね。
下痢になり余分に体力を使うので長生きしない・・・
そういえば子供の頃の経験として、カブトムシやクワガタの寿命は大体採集後2ヶ月位だった気がする・・・

今は昆虫に優しい栄養分を考えたゼリーが売っているのでそれを使えば問題はありません。

ただ・・・長生きさせたい、卵を沢山産ませたいと考えると多少事情は変わってきます。

単にひと夏だけで良いのならホームセンターのペット用品売り場に置いてある安いゼリーで十分でしょう。
卵を沢山産ませたり、長生きさせるのには栄養価の高いゼリーを食べさせる必要があります。
♀の産卵前後は非常に体力を使います。
その時は少々高くても「産卵用」とか「高タンパク・高カロリー」と記載されているゼリーを使用して下さい。
また、ゼリーと併用してバナナなどを与えるのも効果的です。
長生きに関してですが、一般のゼリーを与え続けるよりも産卵用のゼリーを与え続けた方が、
長生きする傾向にありますので、大切に長生きさせたいのでしたら少々お金は掛かりますが
産卵用ゼリーを使用する方が良いでしょう。



【秘儀:餌カブト】
2000年前後にクワガタの飼育をされていた方でしたらこの言葉を聞いてピンとくるはず。
当時はまだゼリーの技術も現在程確立されておらず、産卵を控えた♀にカブトムシの蛹を
与えると良いと言われ多くのブリーダーさんが実施していました。
カブトムシの蛹の中はドロドロの体液で満たされています。
クワガタの♀の前にカブトムシの蛹を置くと、♀は蛹に攻撃を仕掛けます。
何度も攻撃を仕掛け弱ったところで蛹を齧り体液を摂取し始めます。
2日位経って見ると蛹の中は空になっている・・・
この捕食によって♀は動物性たんぱく質を多量に取り込み、
質の良い卵を沢山産んでくれた訳です。

現在では先述の通り産卵専用の良いゼリーが沢山ありますのでそれを使用すれば良いのですが、
沢山ゼリーを食べさせても産まない、産卵セットをいろいろ変えても産まない時に
最後の切り札としてこの手法を使ってみるのもアリかと思います。


Top