ジュリクワ
産卵材考察
私がオオクワガタを最初に飼育した頃(90年代後半)には産卵材と言ったら
椎茸のホダ木位しかありませんでした。
どうしたら沢山産んでくれるかと試行錯誤していた事を思い出します。
現在では多様な植菌材も出回っていてかつて難攻不落と言われたオウゴンオニクワガタ
も簡単に産卵させる事ができる様になりました。
時代の流れって凄いものですね・・・
私が過去に行っていたホダ木の使用方法と
現在主流になっている植菌材の使用方法を簡単に解説します。
【ホダ木】
・基本的にクヌギ材とコナラ材があり殆どのクワガタの産卵に適しています。
・芯は少なく爪の先が入る位の堅さが丁度良いと言われていました。
・椎茸栽培用なので椎茸菌で朽ちている為、自然界の産卵する木と環境が違う為、
産卵する種類によっては産み渋りや全く産まない事もありました。
(自然界でクワガタが好む朽木はニクウスバ茸やカワラ茸の菌です)
・使用方法は一晩水に浸けておき水から出したら殺菌及び害虫除去の為、
電子レンジで5分程加熱をし、半日陰干しをして使うというのが一般的でした。
・加水の際又は過熱後にグルタミン酸ナトリウム(俗に言う味の素)を使うと
♀さんが気に入る様です。
【レイシ材】
・レイシ(万年茸)菌によって朽ちた木です。
・全般的にホダ木より柔らかく、ホダ木でなかなか産まない種類(オウゴンオニ・ニジイロ・グランディス)
に使われてきました。
・高価で且つ大きい為、使い勝手はあまり良くありません。
・使用方法は4時間程水に浸け(ホダ木より多く水分を吸収します)その後電子レンジで5分程加熱、
半日陰干しをし使用。
・ホダ木と同様グルタミン酸ナトリウムが有効だと思います。
【植菌材】
・現在主流になってきています。
・様々な菌が植付けられ種類毎の選択できるので便利です。
・使用方法は十分に菌が回っている事を確認し、袋から出し
皮を剥いて置くだけ。便利ですよねぇ〜。
(皮を剥ぐ剥がないの意見がありますが、私は皮を剥いて使用しています)
・ホダ木と違い、あからさまに産卵数が上昇します。(卵の産ませすぎに注意)
今後産卵木にも更なる進化があるかどうか楽しみです。
※飼育数に限度のある方はホダ木での産卵をお薦めします