原子力炉

 おなじみのエネルギー源です。原理を簡単に言えば、

ウランかプルトニウムの原子核に中性子をぶつける

原子核が崩壊し、中性子が射出される

他の原子核に中性子が当たる(以下繰り返し)

 で、原子核が崩壊するときに、質量の数%がエネルギーに変わるわけです。わずかな材料から莫大なエネルギーを取り出すことができますが、原理を見ればわかるように「連鎖反応」なので、コントロールを誤るとチェルノブ状態になってしまいますし、有害な放射線をガンガン出すのも厄介です。放射線出さないなら、いいエネルギー源なのですが。

 ドラゴンの動力源として考えると、燃料を手に入れるのが難しいと思います。ウランやプルトニウムはその辺に落ちている物質ではありませんから。もしかしたら、旧世紀の大戦争の影響でその辺に核物質が落ちている世界かもしれませんけどね。(危険な発想だ・・・。)

BACK

 

核融合炉

 「夢のエネルギー源」と言われているやつです。一言で言えば、「水素等の原子核をガンガンぶつけ合って、エネルギーを取り出そう」という感じでほぼ間違いないようです。原子力と同じで、ガンガンぶつかった衝撃で、質量の数%がエネルギーに変わります。

 核融合の利点は二つあります。一つは、燃料が重水素で、水からいくらでも取り出すことができます。資源の枯渇はあり得ず、CO2も出しません。もう一つは、放射性物質があまり出ない点です。燃料はただの重水素ですし、核融合反応後に出る放射性物質も、数年で放射線を出さなくなるそうです。

 しかし、そんな便利な核融合も、起こすのがすごく大変。水素を1億度以上にして、狭いところにぎゅうぎゅうづめにしないとダメなんです。「1億度をぎゅうぎゅうづめ」なんて、素人目にも無茶な感じですが、電磁場というものを発生させて、その中に1億度の重水素を閉じこめることができるそうです。そして電磁場を強くして、範囲を狭くしていけば、核融合が起きる!・・・はずなんですが、今の技術では難しく、実用化は2050年ぐらいとか。な〜んだがっかり。

 まあ、旧世紀の技術なら楽勝でしょうし、ドラゴンの動力源としても、補給が簡単にできる点はポイント高いです。

BACK

 

対消滅炉

 これはSFによく出ますね。反物質と言って、物質と触れ合うと大爆発を起こして消滅するとんでもないものがあります。これを対消滅反応というんですが、何と質量の100%全てがエネルギーに変わるんです。上手くコントロールできれば最高のエネルギー源になるでしょう。しかし・・・。

 反物質は自然界にほとんど存在しません。まあ考えてみればこんな危険なものがその辺にあったら大変困るわけですが・・・。作るのもすごく大変。1グラムの反物質を作るのに40年も必要なんてねえ。しかし、星間旅行を実現させるには、このエネルギー源が絶対不可欠というのが、科学者たちの通説だそうです。

BACK

 

相転移炉

 極めて謎。私もよう分からんです、相転移炉。

 まず、「相転移」について説明しましょう。簡単に言えば、「物質などの状態が変わること」です。水で言えば、水→氷、水→水蒸気等の変化現象のことを、相転移と呼びます。

 さて、真夏の暑い盛りに、庭とかに水を撒くと涼しくなりますよね。これは、撒いた水が蒸発するときに、地面や空気から熱を奪うためなんです。このように、エネルギーの低い状態(水)から、エネルギーの高い状態(水蒸気)へ相転移するときには、熱エネルギーが消費されます。

 では、逆の場合、つまり、エネルギーの高い状態(水)から、エネルギーの低い状態(氷)へ相転移する場合はどうなるかというと、逆に熱エネルギーを放出するらしいんですよ。この熱エネルギーをなんとか使ってやろうというのが、相転移炉の基本原理です。

 「何だ、大したことないじゃん」と思ったでしょ? 当然です、私もキーボードを叩きながらそう思いましたから・・・。ですが、もし相転移が「空間」でも起きるとしたら? 宇宙の始まりの時、宇宙空間が相転移し、放出された熱エネルギーが「ビッグバンの大爆発」になったとしたら・・・。相転移炉というのは、ビッグバンを人間の手で実現するという、とてつもなく無謀なエネルギー炉なのです。

 それを頭に入れた上で、「サンダーフォースV」のエンディングを見ると、より感動できます、きっと。

BACK

 

陽子崩壊炉

 これは・・・原子核の崩壊でエネルギーを取り出せる(原子力ですね)なら、陽子の崩壊でもできるんじゃないか・・・そう思っただけです。もし可能なら、あらゆる物質がエネルギー源になるわけなんですが。陽子崩壊は、理論上は起こり得るらしいんですが、まだ実際に観測されたわけじゃないんで、現在でも研究者が、崩壊する瞬間を捉えようと研究を続けているそうです。

BACK

 

電磁場発生ユニット

 核融合を起こすのには不可欠な電磁場を作る器官。その影響はドラゴンの身体の外にまで及び、周囲数百メートル(推定)内は電磁場を自由に設定できるということにしておきます。これが何を意味するかは第2章で述べる予定です。

BACK