第2章 曲がるレーザーの秘密

 

序・そもそもレーザーとは何か

 レーザーは、基本的には自然光と変わりありません。何が違うかというと、どこまでも一直線に飛んでいく性質と、収束させて威力を上げやすい点でしょうか。自然光というのは、いろいろな波長の電磁波が混じっていますので、一直線に飛ばしても、途中で光子同士喧嘩になって、だんだん広がってしまいますが、レーザーの場合は、全ての光子の波長が同じということで、どこまでもまとまって飛んでいきますし、収束もしやすいので、現在では距離の計測やCDのピックアップ、レーザーメスなどに利用されています。ただ、SFのように兵器として使うのはかなり大変です。というのは、光子自体に重さが全くないからです。質量0のボールをぶつけて、鉄板に穴を開けるためには、「なるべく狭い範囲に、出来るだけたくさん」当てるしかなく、かなり困難なのです。

 いろいろ書きましたが、レーザーの特徴は、「まっすぐ飛ぶ」「収束しやすいが、威力は上げづらい」という感じですから、その特徴を消してしまう「レーザーを曲げる行為」というのが、いかに無駄なことであるかが分かります。野球と同じで、カーブをかけると運動エネルギーが減少してしまうからです。

 もちろん、重力を操って空間を曲げれば、レーザーを曲げることは可能です。ただ、光速度で敵に到達するレーザーに追尾能力が必要かどうか疑問ですし、重力で空間を曲げるには、莫大なエネルギーが必要となってしまいます註1)。

ドラゴンのレーザーは荷電粒子砲?

 しかし、あのレーザーが電気を帯びていると仮定すると、比較的簡単に、レーザーに追尾性を持たせることができます。例えば、レーザーが「+」の属性を持っていたとすると、ターゲットの電気属性を「−」に傾けることができれば、自動的にレーザーが目標に到達し、結果としてレーザーは曲がることになります。上に書いたように、曲がるということはロスが大きいのですが、この場合「引き合う力」がロスを補完することになり、レーザーは「坂道を転げ落ちるように」目標へ飛んでいきます。

 さらに、荷電粒子(電子、陽子、原子核など)は光子よりも比較にならないほど重いのも利点です。重ければ重いほど、破壊力が増すからです。そして荷電粒子は、電磁気力により加速が可能なので、レーザーの加速と誘導が単一の器官(電磁場発生ユニット)で行えるのは大きなメリットと言えます。

レーザーの正体

 第1章では、電子を剥ぎ取った普通の水素原子(陽子ですね)の使い道を書きませんでしたが、陽子はレーザーの材料として使われるのが適当だと思います。ドラゴンの口腔内が加速器になっていて、陽子は収束されて射出されます。射出されてすぐに、電磁場発生ユニットの力で複数に分割され、ある程度の方向がつけられます。同時に、ターゲット付近の電磁場を「−側に」変化させる註2)ことで、レーザー註3)は確実にターゲットに命中します。

 命中すると、運動エネルギーの解放によりまずダメージを与え、衝突した陽子は、ターゲットから電子を奪って水素に戻り、酸素と反応して小爆発を起こし追加ダメージを与えます。

ドラゴンのレーザーから身を守るには

 1.クイック移動でロックを外す

 ドラゴンの思惑を超えたトリッキーな動きができれば、ロックは外せると思います。それができるのは、熟練パイロットが乗るカルラ・ジンコウ・ドルヴァ・ソーマあたり。AZELではゲームの都合上、避けまくってくれますが、実際はほぼ無理なような・・・。運良く避けられても第二波で撃破されるでしょう。

 2.電磁場ロックオンを無効にする

 ドラゴンによって「−」に変えられた自分の周囲の電磁場を、逆に「+」にしてやれば、レーザーは絶対に当たりません。ヴェロクスがよくやりますが、銃で撃たれるとどうしようもないのは・・・。それに、「+」にした瞬間に雷にやられるかも。

 3.電荷「−」の粒子をばらまく

 ツヴァイ・エピソード5ボス「ヌース」がやりますね。フルロックオンすると、変な粒子をばらまいて無効化してしまいます。あのように荷電粒子をばらまいてジャミングすれば、レーザーを拡散できるでしょう。

 4.レーザー吸収性素材を使う

 どうも旧世紀の研究者は、レーザーを吸収する素材の開発をしていたようです。ヌースのシールド、アイン・エピソード4ボスなどに使われてますが、いずれも銃に弱いという弱点を抱えていますね。

 5.水の中に逃げる

 5番・6番はおすすめ。水中ではレーザーは拡散してしまいますし、ショットも減速するため無効です。ただ、ギリィクを叩き込まれるとヤバい?

 6.ツァーノス

 当たり前だっつーの。

 ま、1番の方法は「近付かないこと」ですね。ドラゴンのレーザーの有効レンジは、ドラゴンの周囲数百メートル(当社比)で、遠い敵はロックできないようですから。


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