高 遥さんのコメント:

 見解というか、アゼルの3rdプレイをやってて思うところがあったので。

 アゼルにはいくつかの対立する思想・概念があります。それらは全て、「共産主義・社会主義」対「資本主義・帝国主義」という対立に集約できるんじゃないかなと思います。
共産主義とか社会主義ってのは基本的には私有財産の廃止を目指すわけですが、そのためにはなんらかの(国家レベルの)管理が必要なわけです。そう考えれば、人類を管理することで種の保存を行おうとするクレイメンは社会主義的で、対する帝国は文字どおり帝国主義であり、また、旧世紀人の管理体制は社会主義的であり、そこからの脱却を目指すシーカーは資本主義的であるように思えます。ゾアの司祭とバイマンの争いとか、ボアズとキトールの争いなんかは規模こそ小さいものの、典型的な例のように思います。

 そして、旧世紀の争いってのも先の対立をあてはめることができ、そう考えると旧世紀の争いを冷戦に見立てることができるように思います。(アゼルは・・・核!?)
旧世紀では現実と異なり賛成派(共産主義陣営)が勝利したようですが、しかし結局はエッジ達の活躍により反対派(資本主義陣営)が勝利したわけで、「時代を超えた」冷戦だと考えれば十分あてはめることができると思います。

 理由にはなりませんが、結局、賛成派の滅亡には、社会主義的管理体制への批判といったようなメタファーが込められてるんじゃないかなと思いました。またアゼル全体としては、資本主義の象徴である帝国が崩壊し、管理の象徴であるセストレンもエッジが破壊してしまうわけですから、資本主義・社会主義双方への批判が込められてるように思いました。

 メッセージ性の皆無なゲームが様々な理由で売り上げをのばす今、改めてアゼルは名作だなと思いました。続編ヲ求ム。


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