第9発掘所にドラゴンが飛来したのは、その日の深夜であった。地上部隊・空戦部隊ともに万全の態勢を敷き、両面からの攻撃でドラゴンを弱らせ、その上で捕獲する作戦である。

 

 

 ところが、ブルードラゴンは軍の猛攻を歯牙にもかけず、ナラカ級戦艦は全滅、地上部隊・施設もほとんど撃破された。最終的には、大型試作兵器を出さざるを得なかったのである。ドラゴンの戦闘力は、現存する兵器をはるかに超えるものであった。

 

 

 期待された試作兵器も、設計思想に問題があったらしく思うようなポテンシャルを発揮できず、あっさりブルードラゴンに破壊された。捕獲部隊の残存戦力は、夜間戦闘機ヤシャを中心とする「騎兵隊」のみとなった。

 

 

 残存した騎兵隊は、発掘所内の遺跡へ突入したブルードラゴンを撃墜するべく追跡したが、ほとんどドラゴンに撃墜された。こうして、建造中の試作兵器をも投入した深夜の戦闘は、捕獲部隊と発掘所の全滅という、最悪の結果に終わった。

 

 

 なお、ドラゴンの追跡を諦め、第9発掘所に向かっていたディーヴァが到着したのは、全てが終わった朝のことだった。だが生き残った彼の証言は、かなり貴重なものだったことは確かである。

 

BACK  NEXT