懐かしいなあ。15年前ということでただでさえ古いゲームなのに、「阪神優勝の年に発売された」と表現すると恐ろしく過去に感じるのは私だけではないでしょう(こらこら)。このソフトは、パソコン用に開発されたアクションRPGで、45万本売り上げた記録を持っています。この記録はいまだに破られていないという話も聞きました。とにかくスゴいゲームだったのです。

 どんなゲームなのか?と言われても、なかなか説明が困難ですが、冒険の舞台になるのは、モンスターうごめく地下迷宮で、最終的には伝説の武器「ドラゴンスレイヤー」を手に入れてキングドラゴンを倒すのが目的です。地下迷宮は10の階層に別れており、深くなればなるほど敵は手強くなります。(上の階層から順にレベル1、レベル2、(中略)レベル10と呼びます。)どれほど手強くなるかというと、レベル1のモンスターの攻撃力は強いやつで300ぐらいですが、レベル10の敵の中には攻撃力が1000000ぐらいあるやつがいます。中でも「CZ812CE」というロボットの強さはもはや伝説と化しています。3発で死亡。

 話を元に戻しましょう。地下迷宮の各階層は、見た目がファミコンのロードランナーに近いですが、かなり広いです。その中を、モンスターがうろうろしてるわけですが、プレイヤーはこいつらを殺さないといけません。レベルアップしなければなりませんし、新しい武器や防具、魔法、冒険の必須アイテムの「鍵」や食料を買うには金が必要だからです。というわけで敵にぶつかっていくと戦闘に突入です。敵は1〜9匹でパーティを組んでいて、こっちは1人ですから最悪1対9の戦いになるわけですが、これがかなり熱いんです。特に魔法を駆使してくる敵との戦いは熱すぎ!

 で、敵を殺すとなぜか宝箱が出現します(笑)。これを回収すればお金やアイテムが手に入ると思いきや、何と宝箱を開けて中身を取り出す必要があります。これは、器用さ(DEX)のパラメータに左右され、これが低いと開けるのに時間がかかります。苦労して敵を倒し、宝箱を自分でこじあけてトレジャーをゲットするわけですから喜びは格別。ボタン連打でザコを蹴散らし、アイテムを手に入れても文字で「○○を得た!」としか表示されないそこらのRPGとは次元が違うのがお分かりでしょう。敵パーティを全滅させると、3回を限度にまた同じやつが出て来ます。逆に言えば、4回全滅させるともう出てこないということですね。ちなみに、敵のパラメータや所持アイテムは1回目、2回目、3回目、4回目で変化します。リザードマンあたりは、普通は剣で襲いかかって来ますが、4回目は年寄りのリザードマン(リザードマスター)が出て来て、魔法を駆使してきます。アイテムにしても、普通ろくなものをくれないモンスターが、4回目に生き返りの薬をくれたりするのであなどれません。これが分かってくると、

「ジャイアントストレイダーの○回目は大金を持っているから、あいつを倒しまくってフルプレートを買おう」
というような黒い戦略が頭の中を駆け巡り、どっちがモンスターだか分からなくなります。

 それから、地下迷宮の中には「塔」と呼ばれる建物がいくつか存在し、中はダンジョンになっています。その中にもモンスターがいるわけですが、いいアイテムが落ちていたり、ゲーム後半の塔になると、お店で扱っていない強力な武器や防具が落ちていたりします。さらに、塔の中にボスモンスターがいることもあります。クリアに不可欠なアイテム「クラウン」はそういうボスが所持しているので、クラウンゲットのためにも塔の探索は不可欠です。もっとも、いいモノを手にする喜びの方がかなり大きいので、探索は全然苦痛ではないですが。

 そういえば、カルマ(罪)なんてパラメータもありました。これはシルフなどの妖精系モンスターを殺してしまった時や、お金を持ってない時にセーブロードした場合に加算され、カルマが1でもあると寺院に入れてもらえず、レベルアップ不可能になってしまいます。贖罪の方法は、ブラックポイズン(毒薬。飲むと体力半減)を飲むこと。当時のプレイヤー達は、ダンジョンに落ちてるポイズンを残し、有事に備えていました。セーブロード時のアレは回避する方法があるけど、妖精の場合は…殺さないと通れないところもありますからの。私も殺っちゃったことありますよ。毒を飲んで懺悔したら赦してくれました。

 ザナドゥの場合、各アイテムに「経験値」が設定されているのが最大の特徴かもしれません。武器とか魔法など、使えば使うほど経験値がたまり、武器や魔法のポテンシャルを引き出していきます。これがまた、自分自身が武器や魔法を使いこなしてる感じがして非常にいいんですね。武器や魔法に愛着も湧きますし。しかしこの経験値、鎧や盾にもあるんです。つまり、防御力を高めるためには攻撃をわざと食らう必要があるということ。これは私もどうかなと思うんですが、「魔法でもOK」という抜け道もあるのでまあいいでしょう。弱い魔法をバシバシ撃ってくる奴をわざと残しておいて、その魔法を浴びまくることで防御力を上げるという攻略はみんなやっていたようです。その間はマンガ読んだり、メシ食べたりして過ごすとたいていちょうどいい塩梅になります。ほとんどヤキイレですねこりゃ。

 ザナドゥの面白さは、ホントに様々な要因がからんでいます。キャラクターの成長が実感できるシステム、戦闘やダンジョン探索の楽しみ、トレジャーハンティング、金儲け(笑)。これらRPGの小市民的なささやかな楽しみ、それがザナドゥの全てと言ってもいいでしょう。幸いにもザナドゥはサターンの「ファルコムクラシックス」に収録されていますので、興味がある方は市場から消える前にチェックされてみてはいかがでしょう。

関連リンク:
Falcom Homepage
Xanadu Laboratory


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