私がパンツァードラグーンに初めて遭遇したのは、BEメガというメガドライブ専門誌の記事でした。もっとも、その頃はタイトルも「3Dシューティング(仮)」で、ドラゴンはファンタジー風、写真も1点のみでしたので特に印象に残りませんでしたが。

 しかし、タイトルも決まり、情報の出始めたそれは、すごすぎました。スタイリッシュなドラゴンのデザイン、攻性生物、生体レーザー発振器。オッケエエエエイ!
 もうすでに、他の(サターンを含めた)次世代機のゲームとはステージが違うというか、ゲームの醸し出す雰囲気みたいなのが全然違いましたね。というわけで当然のように発売日にサターンを買い、バーチャとトアとルナ2をやりながら、指折り数えて待ったさ1995年3月10日をね。

 そしてついに発売日。買ってきて電源投入、ゲームを始めてみると6分40秒ムービーが。

泣きました。

旧世紀人に銃を託されるシーン、カイルとハンター仲間の永遠の別れを予感させるシーン、最高じゃないですか。画面とバッチリシンクロしている東さんの曲も涙腺を緩くさせます。オープニングでいきなり泣けるゲームって珍しい…っていうか私だけすか、泣けた人。

 ゲーム部分もすばらしいですね。ポリゴン独特の実在感を上手く使っているので、世界観の良さを実感できるんですよね。エピソードクリア後のカメラワークがかっこ良くて、クリア後デモに上手く繋がるようにドラゴンの位置や視点を調整したりしたものです。それから、どんなことをしても大抵、画面から反応が返ってくるところがまたうれしい。戦艦の乗員を撃ったり、意味もなく水面に連射したり、意味もなく砂漠の地面(略)、(略)隔壁を(略)。隔壁なんかは撃つと「ゴンゴンゴンゴン!」ってすげえ音がして、まるでその世界で自分が銃を撃ってるような感覚すらありました。多分、今アインを遊んでも、隔壁は撃つと思います。撃つことで、パンツァー世界を体感したいからです。

 ゲーム性に関しては言い尽くされた感も強いし、書くのもおっくうなんで詳しくは触れませんが、このゲームは本当によく遊びました。一日に10回クリアしたりとか。結局ハードも鼻歌交じりでクリアできるようになり、撃墜率も99.8%まで行ったですかね。難点は、なれてくるとスコアもないし、大体森上空で飽きてしまうんですよね。え?それはただの「遊び過ぎ」だって?

 でも本当によくできていますよ。セガの家庭用作品って、ソニックなどの例外を除くと、以前はいまいちだったんですよ。続編でクオリティが下がったりとかしたし。でもアイン以降はホントに水準が大幅アップした感じです。続編でクオリティが下がる病も夢見館を最後に完治した模様ですし。アーケードにおんぶにだっこだったセガCSが、一人立ちした日。それが1995年3月10日なのかもしれません。


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