ずっと行ってみたかった

       クリスマス・シーズンのN・Y&フィラデルフィア

 

1998/12/15(火)〜1998/12/21(月)  

 旅行の目的

日本でも定着してきたクリスマス。外国ではどんなものなのか見てみたかったので、思い切ってシーズンに行くことに決めました。(ドンピシャはやめましたけど・・・)有名なロックフェラーーセンターのクリスマスツリーを見ることと、

少し足を延ばして、フィラデルフィアに住んでいる友人も訪ねようということになりました。

 

 

 1日目

12/15(火)成田空港より、午後4:45 ジョン・F・ケネデッィ空港に向け飛び立ちました。

午後3:20ジョン・F・ケネディ空港に到着。なんてちいさな空港なんだろうと思いましたが、大きな勘違いでした。小さいと思っていたのは、ユナイテッド専用ターミナルでした。なんと各航空会社ごとにターミナルがあるのです。桁違いの大きさにただただびっくりするばかり、やっぱり日本は小さいんだなーと実感しました。

 

 私たち夫婦が利用するユナイテッドヴァケイションでは、いつも現地係員の人が空港からホテルまで連れていってくれるので、安心です。

 

 

ここのホテルはお気に入りとなりました。朝食は付いていますし、ホテルの人たちはみんな親切です。毎日のようにルームサービスでお湯を頼んでいたのですが、ティーポットにたっぷりのお湯を入れて持ってきてくれました。(緑茶がないとダメなので、ティーバック持参、でもアルゴンキンには湯沸かしポットが無かった)

 

  ニューヨークでの宿は”HOTEL THE Algonquin”とってもこじんまりとしたホテルですが、すっごく雰囲気がよくって、フロントではネコの”マチルダ”がお出迎えしてくれます。

映画”ナイン・ハーフ”や”ミセス・パーカージャズエイジの華”などにも登場するので、スクリーンで観たことのある人も多いはずです。

私の大好きなハリーも弾き語りをしていたことがあるとか・・・。

著名な作家たちにも愛されたHOTELです。

 

ホテルの部屋に居るときにゴンゴンゴンとノックされ、出てみると警備の人が立っていて、部屋にいる時はカギをかけるようにと注意されました。確かにそうですね。いつ誰が入ってくるかわかりませんし、日本ではなくここはニューヨーク、昔に比べて良くなったとはいっても犯罪多発地帯です。気を付けましょう。  

     

                          ”マチルダ”

 

                                    

 夕方、HOTELにチェックインの後、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーを見に行きました。

ツリーの前でスケートが楽しめるとあって、スケートリンクは大人気でした。

日が暮れるとツリーの前にも人が集まりだし、すごく盛況でした。イルミネーションもすばらしくどれだけ見てても飽きなかったです。

その後は、長旅の疲れもあり、軽く食事をすませ、早々にHOTELに戻り休みました。

 

いつも悩まされる時差ボケ、やはり今回の旅でも現れました。明日に向けてしっかり休んでおこうと思ったのですが、夜中になると目が覚めてしまい、スーツケースの中を開けて整理をしだしたり、ごそごそと動き回る始末、

この先どうなることでしょうか?

 

 

 

     ロックフェラーセンターの巨大クリスマスツリー

世界でも有名なロックフェラーセンターの高さ20メートルの 巨大クリスマスツリー。毎年ツリー・スカウトとよばれる人たちが、一年かけてクリスマスツリーに最適なモミの木を見つけるそうです。

毎年、12月の第一火曜日には、ロックフェラーセンターの前で盛大にクリスマスツリーの点灯式が行われます。

 2日目

12/16(水)、朝食はいつもマクドナルドで朝マックです。貧乏な私たちは、食事にはお金をかけません。(少し寂しい気もしますが・・・)日本のマクドナルドに比べ、ボリュームがあるので、朝食べると夜までなにもいらないぐらい満腹になります。(常時、胃もたれをおこしてるみたい。)

 朝食を済ませた後、JTBプラザへ行きました。以前から興味のあった”ゴスペル”、日曜日以外に”ゴスペル”を聴く機会がないかと、訪ねました。すると今日(水曜)ならニューヨークアップルツアーズ(一人$33.30)でハーレムツアーがあるとのこと、いますぐ行けば間に合うはずだと教えてもらい、JTBカウンターで申し込みをし、バスの発着場所まで猛ダッシュしました。

 

アップルツアーズの二階建てバスからの眺めです。

下から見るのとはちがって感激ですが、とにかく寒いので、

二階に乗るのはやめた方がいいかもしれません。

 

猛ダッシュしただけあっってアップルツアーズのバスに間に合いました。(実は余裕でした。バスはなかなかこなくて結局待たされることに) 

 

2階立てバスに乗りハーレムへ。(せっかくだから2階に乗ろうと意気込んだのですが、この時期はやめておいた方がいいです。もう寒い、寒い、顔がヒリヒリして大変でした)

 

ガイドさんの説明は全て英語です。(さっぱりわかりませんでした)

セントラルパークを抜けると、ニューヨークとは全く別の景色が広がっていました。バスを降りてハーレム・ツアーの始まりです。NYに比べるとやはり貧しいイメージがつきまとうのですが、古びた町並みは風情があり、良かったです。自分たちだけで行くには、すこし怖さを感じます。昔ほどではないですが、ハーレムは、危険な街として知られています。最近ではいろいろなツアーでオプショナルとしてとりあげられていますので、ツアーを利用したほうが良いでしょう。

 

 

 

”なにかの撮影で使われていた現在は走っていないレトロなイエローキャブ”

”多くの有名人を送り出している「アポロシアター」”

 

アポロシアター近くのマクドナルドで、ハーレムツアーの昼食タイムがありました。

食事代は自己負担です。

やっぱりハンバーガーなんでしょうか?

 

”ゴスペルを聴いた教会”

 

映画「天使にラブソングを」を見て以来とっても気になっていたゴスペルです。

生で聞くことができて感激でした。「天使にラブソングを 2」の中で生徒たちが歌っていた”Oh Happy Day”も披露してくれました。(やっぱり定番なのでしょうか?)

 

余談ですが・・・

その後、ゴスペル熱に火がついたのか、とうとうレッスンに通い始めました。”Oh Happy Day”も習いました。

とても楽しくレッスンしています。大声で歌うって気持ちがいいですよ。

 

                  

ハーレムツアーの終了後は、映画「34丁目の奇跡」で有名なサンタクロースに会いにメイシーズに出かけました。ニューヨークの子供たちにとって、本物のサンタクロースだと信じられているそうです。

サンタクロースに会うためには、けっこう長い待ち時間を要するのですが、子供たちが待っている間も楽しめるように、いろいろなオブジェが飾ってあり、退屈せずに待つことができます。

部屋に通されてサンタクロースに会うわけです。私たち夫婦は、案内係の女性に「Smoll two」と言われ部屋に通されました。私は小さいのですが、旦那もスモールサイズになるのかしら?

やはり日本人は若く見えるのでしょうか?

サンタさんは、とても優しく問いかけてくれて、私を膝に乗せて写真を何枚か一緒に撮ってくれました。

子供にもどったように喜んでしまいました。

 

日が暮れて、夜の闇が訪れると、街は色とりどりのイルミネーションで彩られます。

エンパイア・ステート・ビルは赤と緑のクリスマスカラーに、公園にはトナカイが現れ、プレゼントのようにラッピングされたビルもありました。

やはり今夜も悩まされた時差ボケ、眠れないので、旦那と二人夜の街へと繰り出しました。

私たちが時間をつぶしていたのが、”ヴァージン・メガストア”

この後ニューヨーク滞在中いつも閉店までの時間をココで過ごしていました。

 

 

        

 3日目

朝からフィラデルフィアの友達に会うために、Amtrakでの列車の旅の始まりです。海外旅行で初めての列車の旅、なんだかワクワクしていました。日本と同じように車掌さんがチケットをチェックしにくるのですが、何か言われたらどうしようとどっきどきでした。結果何事もなくチェック終了、長旅の始まりです。はじめの内は、列車からの景色を楽しんでいたのですが、そのうち眠りについてしまいました。

 

 

無事に到着、待っていてくれた友達に案内してもらいフィラデルフィア観光の始まりです

バスに乗り有名な観光スポットを巡ります。

 

”フィラデルフィア美術館”

入り口では大きなツリーがお出迎えしてくれました。ここは映画「ロッキー」でロッキーがトレーニングに励んだ場所で、彼の足形(靴はコンバース、しっかりついてた☆のマーク)が地面に刻印されていました。

リュックを背中に背負っていたら注意されてしまいました。美術品を傷つけてしまうおそれがあるからです。リュックは片方の肩に掛けましょう。

日本に比べ桁違いに大きいです。見応え充分で、ゆっくり見ていたら時間がどれだけあっても足りないでしょう。

なぜか日本の茶室なんかも展示されています。

 

”Independence Hall(独立記念館)”

1776年7月4日、トーマス・ジェファーソンの書いた独立宣言が採択された場所です。

私たちは外から見ただけでしたが、中を見学出来るツアーもあるそうです。アメリカの歴史にとってとても重要なこの場所、日本人の私たちにとってもどうということもないのですか、歴史を感じずにはいられないような、美しい建物でした。

     

 

”Liberty Bell(自由の鐘)”

写真ではわかりづらいのですが、おもいっきり大きなヒビが入ってます。

 

フィラデルフィアからニューヨークにこの日のうちに帰るつもりでしたが、あっという間に時間がたってしまい、ニューヨークに宿を取ったまま、友達のアパートに泊めてもらうことにしました。

ここでもやっぱり私は、夜中に目が覚めてしまい夜が明けるのを今か、今かと待ちました。

友達のアパートの2階の住人さんが、ばたばたと大きな足音をたてて動き回るものだから、もうすぐ夜が明けるのだと信じ切っていました。しかしいつまでたっても明るくなってこないし、旦那も起きない、なぜだろうと時計を見てみると、夜中の3時、まだ目覚めるには早いです。仕方ないのでもう一度、眠りに付きました。

私の感じたフィラデルフィア

アメリカの独立の際に重要な役割を果たしたこの都市は、建物も古いまま現在に至っており、ニューヨークの様な近代都市と違い、古き良きアメリカを感じさせるすばらしい所でした。

今回の旅行では、1日しかフィラデルフィアで過ごすことが出来ませんでしたが、是非もう一度訪れてみたい場所です。

 

 

 

 4日目

フィラデルフィアで一泊した後、ニューヨークへ、友達もこの日ニューヨークの美容院へ行くというので3人でのAmtrackの旅です。友達が列車の切符をてきぱきと購入してくれて、私たちは感心しきりでした。

通訳さんがいるってやっぱり素晴らしい。

ニューヨークに着くと友達は美容院へ行き、私たち二人は、兄夫婦を出迎えにシェラトン・ホテル・アンド・タワーズへ行きました。(もともと兄夫婦がクリスマスシーズンにニューヨークへ行きたいと言っていまして、いろいろと相談にのっているうちに自分たちもどーしても行きたくなり、だったら先に行ってしまおう、そしてニューヨークで出迎えてビックリさせてしまおうと、内緒で実行に移したのです。)

二人がホテルで私たちを見つけて、驚いたのは言うまでもありません。

その後、美容院から帰ってきた友達とも合流して、兄夫婦が頼んであるというブロードウエーの”美女と野獣”のチケットを引き取りに行き、ブロードウエーをぶらぶらしていたら、”サイドマン”の舞台看板にクリスチャン・スレーターの名前を発見、以前から好きな俳優さんだったので、ここぞとばかりに友達に空席の確認をしてもらい、良い席(正面の前から6列目)をとってもらいました。

昼食にパスタを食べた後、兄夫婦は、夜に行われるNHLのアイスホッケーの試合を見に行き、友達はまたフィラデルフィアへと帰って行きました。

 

私たちは、ホテルに戻った後、クリスチャン出演の「サイドマン」の舞台を観にブロードウェーへと出かけました。作品は歌はなくお芝居だけなのですが、会話はさぱりわかりませんでしたが、充分に楽しめる舞台でした。クリスチャンの母親役でウエンディ・マッケナ(天使にラブソングを1,2)が出ていました。たしかアル中の役で映画とのギャップに大変驚きました。

エンターティメントの本場ブロードウェーってすごい、次に行く機会があったら必ずまた、なにか舞台を観たいとおもいます。おもわぬところで映画俳優を間近で見られるかもしれません。

 

舞台終了後は驚きでした。劇場から出たら外は大きなリムジンだらけ、着飾ったお金持ちがいっぱいいました。

 

 5日目(宿泊最終日)

明日は朝から空港へむかわなければならないので、今日がニューヨーク最後の日です。

クリスマスシーズンのニューヨークはすさまじい渋滞を起こしていて、タクシーに乗ってたらいつまでたっても目的地につかないんじゃない?というぐらい混んでるので、前回の旅行の際に乗りまくっていたタクシーも全く使いませんでした。けっこう歩けるものですね。

今日は、地下鉄に乗って、すこーし離れたチェルシーを目指します。

 

地下鉄を降りた後、巨大書店”バーンズ・ノーブル”に入りました。日常がでるのでしょうか?海外にいっても書店やCDショップが好きで見つけると、ついつい寄ってしまいます。

でもなんか日本の書店とはちがうんです。安売りしているし、コーヒー飲みながら床に座って本を読んでる人がいる。汚れちゃわないかしら・・・と心配になってしまいます。

”ムービースター・ニュース” 

ここは、映画や音楽のポスターや写真を扱っているところです。スゴイ量の写真にびっくりしました。好きなスターの名前を書いたメモを見せればファイルを見せてくれ、その中からほしい物を選んで買う事が出来ます。私はもちろんハリーの写真(すっごく少なかった)を買い、あとブレンダン・フレイザーの「ジャングル・ジョージ」のポスターを購入、旦那はジェニファー・アニストンの写真を購入しました。映画ファン、洋楽ファン必見のとっても楽しめるスポットです。

 

最後の夜、もう一度ロックフェラーセンターのクリスマスツリーを見に行きました。

これで見納めかとおもうと少し寂しかったです。

 

 6日目

とうとうニューヨークを去る日がやってきました。昨日のうちに荷物はちゃんとスーツケースにしまっておいたので、チェック・アウトを済ませ、現地係員の人が迎えに来てくれるのを待ちました。(その間にドアマンの人と写真を撮る)係員の人と合流し、いざジョン・F・ケネディ空港へ、ユナイテッド航空のチェックインカウンターには、すさまじい人の列が出来ていました。係員の人がチェックインまでおこなってくれるのですが、私たちが乗るはずの飛行機が故障しているため定刻に飛ぶことができないとのことでした。なんとか他の飛行機に乗ることが出来ないか?と問い合わせてもらったところ、ノース・ウエスト航空なら開きがあるということでそちらに変えてもらいました。ノース・ウエスト航空のターミナルへ移動し、チェックインの手続きに入りましたが、大変時間がかかり、

発着時間ギリギリになってしまいました。空港内のデューティー・フリーの前を全力疾走で通りすぎました。(おみやげ買っておいて良かった。でも、買い物したかったな・・・)

飛行機に乗り込んでじきに滑走路を走り始めました。(ギリ・ギリ・セーフ)

一時間ほど飛んだころでしょうか、機内アナウンスが流れ、機長が何か言っています。「・・・・・・トラブル・・・」

「・・・・トラブル・・・」と聞こえるのは気のせい?なんとなーくイヤな予感がしていた頃、日本語での説明があり、

「スラット(?)が出ないため、このままでは目的地にたどり着けないかもしれなので、ジョン・F・ケネディ空港に戻ります」というような内容でした。

その後、空港に戻り修理、点検を行い、異常がなくなったら出発するので、しばらくそのままでお待ち下さいと言われ、異常に長い時間、飛行機内にかんづめにされていました。気づくと日は暮れていました。(出発は、朝じゃなかったっけ?)

あたりが夜の闇に包まれたころ、ようやく飛行機は日本に向けて飛び立ちました。

その後の飛行機では別に何事もなく成田に到着、いろいろありましたが一応無事に帰って来れました。

(結局飛行機の中に20時間位いました。)

 

(はじめに乗るはずだったユナイテッドもノースウエストの到着後に大して変わらずに到着しました。ノースで帰ってきて最終の電車にギリギリの時間だったので、もし私たちがそのままユナイテッドに乗っていたら、たぶん間に合わなかったでしょう。その点は良しとしても、とっても疲れた帰りの飛行機でした)