入院生活
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手術が終わったらすぐに楽になると思っていたんですが、そう簡単にはいきませんでした。 手術後、当然のようにギブスが足に装着されたんですが。されたんですけどね。ギブスの装着後に足がどんどん腫れていくモンだからきついの何のって。 おかげでかなり痛いんですが。まぁそうはいっても怪我した時の痛みとは違って、痛いには痛いが、フランダースのイヌの最後のシーンを思い出して目をうるうるさせたり、笑う犬のコントを思い出してひとりニヤニヤしてみたり。更には看護婦さんとのアバンチュールな一夜を想像してみたりと。ともかく起きている間は現実逃避することも不可能ではないくらいの痛みなんですけど。 しかし寝ているときはそうもいきません。痛みで目を覚ましたときは現実逃避するタイミングを失ってますんで、痛みとの正面対決のゴングが打ち鳴らされます。この対決はかなり厳しい戦いを強いられ、ぐっすりと眠れないのがつらいトコロです。
先生 「具合はどうですか?」 私 「どえらいキツくて、かなり痛いんですけど。」 先生 「腫れがひいてくれば痛みも取れるので、しばらくは痛み止めを飲んで下さい。」
回診のたびに繰り返されたこのやりとり。確かに先生の言う通りで、腫れがひいていくにつれて、だんだんと痛みも和らいでいきました。 しかし足の甲のあたりには痛みが残ってるんですよね。なんでじゃろ?
先生 「具合はどうですか?」 私 「なんか足の甲から指先にかけて痛いんですけど。」 先生 「足の指を触っているのが分かりますか?」 私 「しっかりと。」 先生 「指先が冷たいということも、痺れているということも無いようなので、もう少し様子を見ましょう。」
回診のたびに繰り返されるやりとりがこんな具合に変わっても、あんまり気にしては無かったんですが。ま、足の腫れといっしょで、そのうちおさまってくるだろうと思ってたんで。しかしこれが後々大変なことになろうとは、思いもしませんでした。 ともかく、ちぃとずつ動けるようになってきて、車椅子での移動が許可されました。 車椅子ですよ、車椅子。いや〜。こんなことで車椅子生活を経験できるとは思いませんでしたよ。 しかし動けるようになったとはいえ、まだ治ったワケじゃありません。ちょっとでも衝撃を与えようものなら「すいません。すいません。私が悪かったです。」などと誰彼かまわず謝ってしまいそうになるくらいに痛いんで、慎重に動かなくてはいけません。 んで何がいかんってトイレがいかんのですよ。トイレが。車椅子用のトイレもあるんですが、さすがにそんなに数は用意してありません。 ず〜っと空くまで待っているっちゅうワケにもいかないんで、一般用のトイレに行くんですが。 その辺も考慮して作られているハズのトイレでも車椅子で入っていくと狭いのなんの。しかも普通の個室にゃ全くもって入ることができません。ドアを開ける事だって不可能に近いモンがあります。 ちょっとでもハンドル操作を誤ろうモンならガッツンガッツン壁にぶつかって。そのたび「すいません。すいません。私が悪かったです。」って謝りまくり。何でだ? 何で私が壁に謝らなきゃいかんのだ。まったく。 こんな不便な車椅子生活ですが、だんだん慣れてくると車椅子を使っていろいろやってみたくなるのが人情ってもんです。 車椅子でウイリーは可能なのかとか、スピンターンをかますことは可能なのかとか。その人目を避けるようにして車椅子でワケ分からん動きをしている、不審な行動のおかげ?であっちゅうまに松葉杖を使った移動を許可されることになりました。 と同時に車椅子没収。ちっ! ウイリーもスピンターンもできんかったじゃん。でも失敗してたら代償は大きかっただろうし。まぁしょうがないか。 んで松葉杖での移動ができるようになるのとほぼ時を同じくして、リハビリも開始です。少しでも動かして、少しでも筋力の衰えを防ごうということらしいんですが。 そのためリハビリっていっても、やってることは部活の筋トレと同じ。足にウエイトを乗せて、上げ下げの連続で。まだ骨もくっついていないハズですが、ギブスのおかげであんまり痛みも無く筋トレが可能なのにはビックリです。 痛みもかなりひいてきた。松葉杖でも動けるようになった。筋トレもこなせるようになった。ん〜。いい感じ。なんかもうすごい順調に回復しているような気がしてきました。 |