ダルク家族相談室の開設のごあいさつ


名古屋ダルクはシンナーや覚醒剤などの薬物依存のリハビリテーション施設として 1989年5月に全国で二番目のダルクとして開設されました。利用者に回復プログラムを提供し これまでに多くの薬物依存症者の回復と社会復帰を支援して参りました。こうした活動が評価され1995年には第7回名古屋弁護士会人権賞を受賞しました。

今日 薬物問題は教育分野をはじめ医療・福祉・保健・司法・行政・地域など様々な分野で深刻な問題となっています。薬物使用の経過は様々で 合法・非合法の薬に関係なく この病気になろうと思ってなった薬物依存症者はひとりもいません。さらに薬物依存に関する無知や誤解・偏見などにより 問題をより複雑にしています。

苦しんでいるのは薬物依存症者だけではなく その家族をはじめ周囲の者を否応なしに巻き込んで行く病気でもあります。とりわけ身近な家族は生きる希望を失い 心身共に疲れボロボロの状態に追い込まれます。さらに家族は問題解決の尻ぬぐいをし 薬物依存症者の回復の邪魔をしてしまうことも少なくありません。

このたび開設しました家族相談室は 薬物依存症者が一日も早くダルクにたどり着き 回復出来るよう名古屋ダルクと連携しながら 精神保健福祉士など専門のスタッフが ご家族を援助することを目的としています。そしてご家族が薬物依存の影響を受けてきた生きづらさから解放され 平安を取り戻し希望と勇気を見いだせるよう援助をしてゆきます。

名古屋ダルクとダルク家族相談室の活動の主旨をご理解いただき 薬物問題をかかえておられるご家族に 当家族相談室をご紹介いただけますよう ご案内申し上げます。

2002年4月 吉日

名古屋ダルク施設長 外山憲治

名古屋ダルクディレクター 柴 真也

ダルク後援会代表(カトリック神言会修道会司祭) 竹谷 基

   ダルク家族相談室 精神保健福祉士 繁原賢吉