募金のお願い

薬物アルコール依存電話相談基金

郵便振替口座名 薬物・アルコール依存電話相談基金
番 号 00850-8-23571

 この度 ダルク家族相談室では 薬物問題で苦しんでいる依存症者が一日も早くダルクの回復のプログラムにたどり着きターニングポイントを迎えられるように ご家族からのご相談に乗り支援 をするために「薬物・アルコール依存電話相談」を開設しました。

  電話相談 0565−33−6511
  時間外サポート 090−7049−1093
   
現在 薬物依存症者は増え続け 教育・医療・保健・福祉・司法などの分野で深刻な問題となっています。そして ひとりの薬物依存症者の周りには 何人ものご家族が依存症に巻き込まれ 悩み 苦しんでいます。私たちは 今 薬物依存症者とご家族に ダルクの回復と希望のメッセージを届けることが急務であると考えています。

ご案内のように この事業を確実に推進するために「薬物・アルコール依存電話相談基金」を開設し 皆様のからの貴重な支援(募金)によって活動をして参ります。
名古屋ダルクと共にダルク家族相談室への暖かいご支援をお願い申し上げます。
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                                 ダルク家族相談室 精神保健福祉士  繁原 賢吉 

 

「薬物・アルコール依存電話相談基金」趣意書


 ダルク家族相談室は20024月に名古屋ダルクの付属の施設として誕生し 薬物問題をかかえたご家族からの相談に 電話やEメール・面接による方法で相談に乗ってまいりました。

これまでの相談活動の中で明らかになったことは 「不安と恐れの毎日で 身もこころもボロボロです」とか「どこで相談したら良いかわからなかった」「適切な相談が受けられ 安心して信頼できる相談窓口がほしかった!」という声が相談に来られたご家族から寄せられました。
そして 薬物問題という特性から「人に知られたくない」という思いを持ちながら ご家族は悩み 孤立し 不安と恐怖の日々を送っています。
またダルク家族相談室のホームページを見つけて相談に来られたあるご家族は「このホームページを見つけた時には 涙が出るほど嬉しかった!」と これまでの苦悩をこのように話しておられました。インターネットを通して相談に訪れる方は次第に増えてきていますが 身近に使える方法や適切な相談窓口が少ないのが現状です。

厚生労働省の厚生科学研究「薬物依存・中毒者のアフターケアに関する研究」では 薬物依存症になってからダルクにたどり着くまでに 平均8.5年間もかかることが分りました。この期間は本人にとってもご家族とっても あまりにも長すぎるものです。一日も早くダルクにたどり着けることが 私たちの願いです。
さらに ダルクにつながってから平均13年で回復へのターニングポイントを迎えていることも分りました。
また この研究では 回復者がターニングポイントだった時期に手助けをしてくれた人についての調査(複数回答)では ダルクの仲間64% ダルクのスタッフ60% NA(薬物依存症者の自助グループ)56% 家族56%を挙げています。仲間や家族の手助けが大きく役立っていることも分りました。
このようにダルクのリハビリプログラムの有効性が明らかになり ダルクの活動が専門家からも評価されるようになりました。

薬物問題に最初に直面するのはご家族です。その時のショックと混乱はとても大きなものです。ご家族への適切な相談や支援は依存症者の回復に有効です。当相談室では @薬物依存は病気である A回復は可能である B解毒や処罰だけでは回復は出来ない Cダルクのリハビリプログラムが有効である D薬物依存者とその家族への初期介入が必要であるというダルクの見解にそった援助が不可欠だと考えています。

電話による相談活動は有効な方法のひとつです。この「薬物・アルコール依存電話相談」事業は 薬物問題をかかえた依存症者とご家族に「希望」と「勇気」を見出し ご家族にこころの平安を取り戻す手助けをいたします。

この電話相談事業には通信機器や電話・インターネット経費をはじめ 相談員の手当のほか養成・研修費などに多額の運営費が必要です。しかし こうした民間の先駆的な活動には まだ公的な補助金や助成は得られないのが現状です。

私達はこれらの目的を実現するために「薬物・アルコール依存電話相談基金」を設立し 皆様の支援(募金)により運営をしてまいります。つきましては この事業についてご理解を頂き 皆様の暖かいご支援とご協力を頂けますようお願い申し上げます。