Koji Kaneda Art-Gallery
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AudiA6・Quattro GTRoman業No.2 水彩F8号 モンバルキャンソン紙

ある日、仕事で、お客様のところで、遅くなってしまった私。夜10時も過ぎていたか。これから帰ろうとしていました。
ガチャ、ドム・・・いつものように、心地よいドイツ車特有のドアの開閉音を聞きながら座席に座り込み、静かにエンジンをかけます。
シュルシュルルルル、シュ−、静かなエンジン音に、一瞬まだかかっていないような錯覚に、とらわれます。
ライトアップすると、メ−タ−類の文字が、真紅のバラのように、目の前にひろがります。昼間の顔とは、一変した形相に変わるAudi。


あれ、今夜は、私を何かに誘っているようです。そっか、たまには、おまえもSportsしたいか?。
峠!、・・・・そうか、ここから近いぞ。
一直線に車は矢作(やはぎ)ダムへと向かいます。途中の道のコ−ナ−でAudiは嬉しそうに、首を振って、曲がります。
そうか、おまえも、チャピ(うちの犬)と同じく散歩が好きか、市内の混雑のチンタラ走行じゃ、飽きちゃうもんな。
よしよし、待ってろ、峠はもうじきだぞ。


コク、・・・私はシフトノブを動かしてDレンジから3レンジへ入れます。坂道がきつくなる前に、さらにコク!、・・・3レンジから2レンジへ、
小気味よくきまります、このシフト。
日本車のように、横にノブがあるタイプではありません。まるで、マニュアルミッション車のような、シフトノブ!・・・これだけでも嬉しくなってしまいます。


見慣れた矢作ダムに着きました。湖面の道を走ってみます。(いつもは釣りに来るんだけど。)
コ−ナ−の前、3速で加速し、ギリギリまでブレ−キを我慢します。アクセルをやや踏みながら、2速へダウンと同時にダンっとブレ−キング。
ハンドルをきっておいて、アクセルON!。車は制動を受けがっちりとグリップして曲がります。んんん!やっぱり限界は高そうだな。
しかし、こんなコ−ナ−
あの7だったら、ノ−ブレ−キでゆけるのになあ・・・おっと、もう昔のことだ。思い出すのはやめとけ。
次は、くだり坂のコ−ナ−です。2速へ切り替え、同じように、ブレ−キをギリギリまで我慢、ダン!っとブレ−キング、ハンドルを切ってすぐ加速。
・・・コ−ナ−は加速して曲がるのです。


昔、ジムカ−ナ−を前にして、しっかり特訓してくれた友達の顔が浮かびます。
その時の教え第@:車は加速している時が一番安定する。
よってアクセルは、ぎりぎりまで、放すな、ヒ−ル&トウ、ダブルクラッチを思い出せ!。
・・・坂道では、みんな登りはいい運転するのに、くだり坂では、何とあぶない走行になることか。
つまり、上りは、みんな無意識で加速しているが、くだりでは、アクセル放しちゃうもんね。
エンジン・ブレ−キを使ってやらないと、車は悲鳴を上げるよ。


おっと、気がついたら、後続車が来ます。バ−、ゴ−、グルルルル、ギャンギャン、何だ?。
2台の車が、あっと言う間に、私を追いぬきました。
ス−プラとスカイラインだ!。バトルをやってるようです。おいおい気をつけてな。っとつぶやきながら、こちらはゆったり?でもないか、
いつのまにか、こいつの限界を確かめようとしている自分に、ほくそえみます。


おや、また後続車が来たようです。私はウインカ−を左に出して、さきに行くように合図します。
・・・でも抜きません。・・・こちらの人かな?、まあ私と一緒に走るか。。
先ほどの繰り返しをしようとしたら、パッシングが2回来ました。
あれ!?え!?。
しばらくおいてから、またパッシングが2回!。
何と!バトルの合図だ!。背筋にぞくぞく来てます。
おいおい、Audiに走り屋はいないんだぞ。バックミラ−を見ると、4つのリングマ−ク!
Audiだ!。
同じ会社の車でバトルして、何の意味があるんだ。・・・そうか腕を競おってわけか。
わかったOK!、3度目のパッシングが来るのと、アクセルを全開にするのと同時でした。
すぐに、V型6気筒DOHCが、うなり始めます。・・・そっか、おまえも興奮しているな。
レブリミットは6500だ、一気に6000まで上がるのを確認すると、すぐコ−ナ−です。
すばやく、先ほどの操作を繰り返します。キュン・・・一瞬タイヤが鳴きました。ドリフトもまだだな。それにこいつは4輪駆動だし。
もっと、限界は上のようです!。ピレリもまだまだと言っている。(ピレリ=履いているタイヤのメ−カ−名)。
ぐいっと加速。・・・・後ろは、ぴったり着いてきている。
おぬし、なかなかやるな。にやりとしながら、「次のコ−ナ−で、離してやる。」
ああ、1速が使えたらなあ、・・・おっと条件は一緒だ!、腕だけだな。
矢作ダムで最もきついコ−ナ−が次です。
ギャン、グイ〜ンンン、ズル!・・・お!タイヤがすべり始めた!。
加速します!。ズッズッズッズ←ドリフトしてます。ハンドルにカウンタ−を当てながら、、ギュ−ン・・・コ−ナ−脱出!。
後ろは、・・・・かなり離せました。やった、どうだ!、着いてこれるか?
んんん、いかんいかん、これでは、GT・Romanを卒業どころか、留年じゃないか(笑)、
Audiも満足したし、後は、勝たせてやらんといかん。
スピ−ドダウンすると、そこは、一時休憩の出来る公園でした。ウインカ−を左に出し、停車場に入ると、後続車も
ゆっくりになって、ハザ−ドランプをつけて、ゆっくり近ずいてきました。
私の横をすれ違う時、そのドライバ−はル−ムランプを点けて、何と、軽く会釈してゆきました。
通りすぎるその車を見て、あ!

AudiA6・Quattro
まったく、私と同じ、しかも色までジャ−マンシルバ−!。
私と同じく、GT・Romanを卒業しきれない輩が、他にいるようです。

注意

一人静 さんから、短歌を頂きました↓

計器燃え 峠を目指す 二人旅 今ぞ凛とし 誘う輩か


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