画家 中村裕二 2018

中村裕二 個展

2018年2月10,11,12日
午前9時〜午後5時


ギャラリ−なかむら
土岐市泉町西窯1-30

TEL 0572-54-1731
携帯080-3076-8627


            中村 裕二
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今年も行われました中村裕二先生の個展を、金田光司がレポ−トします。
◎なおこのウエブサイトの全著作物の無断転載・複写を禁じます。*
『練り込みOGテンペラ』について  資料その1  (中村先生の資料を転記します。)

私は2002年末より、テンパラ技法を開始、実験を繰り返し、油彩との混合技法によって
日展に入選(6回) 一水会会員に推挙いただいた。その方法は前回の個展DVDでも語った
が、生卵リンシ−ドオイルとダンマル溶液を混ぜてマヨネ−ズ上にして、これをつけて
水彩で顔料(ピグメント)をつける。主に白で面相筆による線描き(ハッチング)白色浮き
出しを行い、グレ−ス(ペインチングオピルで薄く色をかける技法)で色をつけてゆく。
ハッチング、フレ−スを繰り返し、質感を追及する(サンドイッチ技法)。
2003年当時は毎日が実験で、驚きの連続であったが、カビに対する不安と、心配な事
も多かった。それから14年が経過して、問題は無い事は照明された。しかし、このままで
いいのか?っという自問自答は続いている。
テンペラは精密表現に適するが、ハッチングで全体を描くのは難しい。
公募展の100号は、背景をいかに描くかが一番頭を悩ませた。
11月始め『エマルジョン』という言葉を感じた。
ネットで調べた。水性と油性を混ぜたもの。女性が顔に塗るもの((笑)
ここで偶然全く新しいテンペラ技法を発見した。『何じゃこりゃ、』
これは81Pもある博士論文だった。あまりにも大量で印刷できず、必要なレシピをノ−ト
にした。まるで調理方法をメモするように。このテンペラメヂウムを試してみたいと思った。
まず、卵黄にリンシ−ドオイルを少しづつ糸を引くように垂らし、よくかき回して一体化する。
ニカワ液を混ぜ混む。木工ボンド少量。
(小麦粉糊を本来混ぜるのが練り込みテンペラ。これは省略した。)
もう一つのメヂウムを『OGテンペラ』という。O=オイル、G=ニカワ
ニカワ液(38度)にオイル(リンシ−ドオイル、ダンマル溶液)。アンモニア28%
混ぜ混み白濁溶液を作る。二つのメヂウムを5:1で混ぜたものを練り込みOGテンペラ
という。私は2週間かけて、このメヂウム作りに成功した。
実際に使う場合、練り込みOGテンペラ(牛乳寒天のような形状)を少量取りチタニウム
ホワイト(顔料)を使って油彩して行く。
私が得意としたハッチングは無くなり、スフマ−ト(ダヴィンチが開発したごかし技法)
で描く事になった。ニカワが主体となった不思議な油彩となった。言葉では説明は難しい。
私は『テンペラ』とゆう言葉に強く引かれ自らのやるべき油彩を探り続けて来た。
何を選び、どのように描くかは、本人の完成が決めるべき事である。
『何かすごいことが始まった』テンペラの第二段階が始まりました。
11月から約20点程の実験作を今回の個展に展示したいと思います。
描けば描くほど、練り込みOGテンペラの威力に感動です。

練り込みOGテンペラ 資料その2
約二か月の製作を終えてなんとか個展御開催になった。まったく不思議なメヂウム
に出会ったもんだ。
 何が不思議かって、この絵の具のボデ−は、ほとんどがニカワ
だということ。
????????????なんにも問題は起こらなかった。油と一体化している。
エマルジョンという言葉を最初に知ったのは、佐伯雄三の記事。おろし金で石鹸
を削り、油を混ぜて麻布地塗りした。そのキャンパスを持って、朝飯前に一枚仕上げてきた。
その次はレオナルド・藤田の記述。地塗りする時は、奥さんに『今夜は徹夜だ。』と告げた。
その地塗りもエマルヂオン。ニカワと油の混合。表面にカオリン(ベビ−パウダ−)をかけた。
二人の共通点、は、油だが不思議。表面が違う。そのマチエ−ルが画家そのものとなっている。
思ったよりもスピ−デイ−。画面が堅牢。
このエマルヂオンは不思議な感じが生まれる。
私は知らなかった。やってみてその性格がわかった。ハッチングだけがテンペラではなかった。
エマルヂオン(ニカワ)の技法に接して油絵の広さと深さを痛感した。
皆さんにお勧めはできないが、やるのは自由です。
やった人だけがその効果を知る事になる。
今回個展に来てくださったことに感謝して、こっそり教えておきます。
興味がある方、実験してみてください。
詳しくは、DVD2に作り方、実演しています。
外で言わないでくださいね。
マル秘です。
中村裕二 2月5日

















この新しいテンペラ技法を、是非あなたの目で確かめてください。
                                                          平成30年元旦 一水会会員 中村裕二

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先生の絵が『美術の窓』で紹介されていました。
文章が読みにくいので、画像をダウンロ−ドしてお読みください。
20180304_5.jpg ←今回の個展では、毎日午後から
中村先生による実モデルの
人物デッサン・デモンストレ−ションがありました。
やはり実写を見るのは勉強になりますね。

今回、新しくDVDも製作され、販売されていました。
私も購入させて頂きました。
3000円でした。
中身はDVD2枚版でとってもお得。いろいろな勉強をさせて頂けました。
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