Koji Kaneda Art-Gallery
Audi06k.jpg
Audi 水彩F8号 モンバル・キャンソン紙 ・Up2000/10/30

これはF8号目いっぱいに描いちゃったので、上、下とも欠けているのである。
しかし、今回の主題はシフト・チェンジの溝切りなのである。
ついでに、今もよくわからぬ、付属操作ボタン類も脇役ではあるが、これは知らなくても運転に支障はない。
おいおい、アウちゃんに聞きながら、付き合って行く事にする(笑)。
追伸:私は右ハンドルしか、運転したくないのだ。


とある日、いつものように姉がやってきました。
「ああ、Ko-ちゃん、これが、今度来た車!、ん〜と、Audiとか言ったね。あ、いいじゃん、おじいちゃんのクラウンより、味があるじゃん。」
備考:私達の父はやはりカーキチで、TOYOTAクラウンをこよなく愛し、ずっとクラウンを通し、そのモデルの大半を
乗り続け、そして乗り倒した。約5年前に他界した。そしてそのクラウンは、姉が引き継ぎ、そして乗りつぶした。


あの7は、とうとう運転できなかったけど、ちょっいと、運転させなさいよ。」
「はい、どうぞ、どうぞ。ちょうど、ガスを入れたいからGSまで試乗する?」
↑逆らうと、昔から何を言い出すか分からない姉の為、素直にキーを差し出すKojiであった。

「あ、俺も、助手席に座るから、いろいろ教えるから…」
ガチャ、ドム、ガチャ、ドム、…いつもながらのドイツ車特有の小気味いいドアの開閉音。
そんな音のことなど、ついぞ感じずに、ドライバー席に座り込む姉。
キーをスイッチに差込み、スイッチをひねる姉。
シュルルルルル、ウイーン…いつもながらの静かな始動音。
姉は、まだエンジンがかかっていないと思い込み、さらにキーをまわしつづける。

「あ、姉さん、もうかかっている、かかっている。」
さらにまわしつづける姉、…Audi・V6はやや苦しそうに、静かにうなりつづける。それでも、まだ静かなので、エンジンがかかっていないと思い込む姉。

「姉さん、もうかかっているって。」(語尾がやや強くなっている私)
「ん、あ、そう?。」
エンジン回転数を見て、やっと気がつく姉であった。

「なんて、静かなの?、静かすぎて、気がつかないじゃないの」
やや怒ったように言う姉、本当はテレ隠しである。


姉は座席の前下をしきりに手で探して、シートスライドのレバーを探そうとする。
「姉さん、フルパワーシ−トだから、自分にアジャストしてね。レバーは右下だよ。」
「ん、あ、これ?」
ウイーンっと、小気味いい音で動くシート、

「便利ね、これって、…面白いっと。おじいちゃんのより、沢山動くのね。」・・・パワーシ−トで遊び始める姉。
「助手席もフルパワ−シ−トだよ。」
私「ハンドルも上下だけじゃなく、前後にも、動くからね。」
「すっごーい、これ、ピタっとくるわね。」
姉は身長150cmをやや切る、小柄な体格であるが、さすがAudi、何も問題なく、運転姿勢はピタリと決まる。

「さてと、サイドを下ろして、ギヤーは、あれ?あれ?」
シフトレバーを動かそうとしても動かないので、ゴクゴクやる姉。

「シフトレバーは押してチェンジ!」
「あ、そう、…あ。動いた」
日本車とは違い、やや難解なシフト装置をもつ。ドイツ車特有である。

「ギヤーをDに入れてっと、でもこのギヤチェンジの溝が切ってあるところは、何かすごそうねえ」
「あ、姉さん、この車は、姉さんと違って、感度いいから…
↑姉に対峙すると、ついつい、余計な本音がでてしまうKojiである。
が、しかし、言うのが、若干遅かった。
グイっとアクセルを踏まれたAudiは、100m競争のスタートダッシュのように、腰をかがめて、飛び立つ鳥のように、バっと前へ出た。
驚いた姉は、すぐ、ブレーキを!…これまた勢いよく踏んだので、例のように、すばらしいブレーキ性能を持つ
Audiは、ご主人様の命令のもとに、4厘にすばらしい制御をかけたのである。
よって、私達二人は、今まで経験もしたことのないような?いや、昔、乗ったジェットコースターのような感じ。
一瞬、顔を後ろにそり返し、それから、思い切り良く、前につんのめった。

「あああ、びっくりした。本当に、シビアなアクセルね。しかし、ブレーキもよく効くわねこれなら、安心して、ブレーキ踏めるわね。ところで、今なんか言った?」
「いや、なんでもない」
言ってしまって、余計なことを言ってしまったと後悔するKoji。

「さて、じゃ、もう一度、仕切りなおし。」
「あ、姉さん、方向指示器は左…・」
今度も言うのが遅かった。日本車感覚で、方向指示レバーだと思い込み、ハンドル右側レバーを動かす姉。
ババっとやかましく、ワイパーが回る。雨が無いのに、ワイパーを回すと、ゴムの効きが良すぎるのか、
ガラスとのこすれ音がすごいAudi。目の前を黒い陰が走る。

「わわわ、っわ」
あわてて操作を戻す姉

「あああ、びっくりした。…・何なの?これ」
「どうして、左が方向指示なの!?、なんてことなの、どうして左側なの?」
やや切れそうな姉。

「どうして?って、ドイツだから…」
もう分かっています。自分の常識範囲に無いこの車に、いらだって、しかも車に怒っているのです。
いつも自分中心でないと、気がすまない姉(おっと聞いているのでしょうか…笑)

「姉さん、ドイツへ行ったら、ドイツに従ってもらわないと…・」
↑意味不明の格言を言うKojiである。が、しかし。

「そうね。それじゃあ、」
っと、なぜだか納得している姉。…この辺が不思議である。
左に方向指示を出し、ぐいっと、ハンドルを左に切り、前進しようとするAudiしかし、少し前に出た後、
ぐっと重たくなり、グッグッグ言って、ぎこちなく動きにくくなってしまったAudi。

「え、え、え、?何これ、動かないじゃない!」
「姉さん、ハンドルの切りすぎ、切りすぎ!」
「え?なんで、ハンドルを切っちゃいけないの?、だってここまではハンドル切れるじゃない」
「そこまで切らなくても、こいつは十分曲がるから、曲がるから〜・・・・」
4輪駆動のAudi・A6・Quattro 本当は、切ってはいけないところまで、ハンドルが切れてしまう。
4輪駆動のために、前輪と後輪が進行方向に対し約45度以上食い違うと、お互いがお互いを牽制しあい、駆動を殺しあってしまう4輪駆動。
このことを説明しても、おそらく理解できないであろう姉。
じつは、今、姉が乗っているのは、TOYOTA・RAV4←4輪駆動車である。
しかし、前後駆動比率1:1となるAudiは、完全に喧嘩しあい、完全に、その駆動力を奪い合ってしまうのです。
前後比率1:1ではない4輪駆動車がほとんどの世の中で、その難しい1:1をあえて取るAudi。
前後比が1:1でないと、前後の駆動は、必ず、その駆動力が大きい方が勝ち、車はその力が大きい方へ
動こうとして、多少の違和感しか感じないものですが、Audiはその辺、こだわりがあるのでしょうか?。


一見、4ドア・サルーンのような風貌で、落ち着いた風格もあるAdui・A6・Quattro
しかし、その実態は、4輪駆動スポーツ走行を目指す。隠れた羊の皮をかぶった狼なのです。
わっははは、なにやら昔?聞いたことがあるような、言葉が出てきていますが。実際の走行テストをした私の感想とでも、お思い下さい。


結局、その後、いいかげん愛想を尽かしたように、運転席を降りて、部屋に戻ってしまった姉。
私は、一人で、GSへ行き、静かに、腹をすかしたAudiに燃料補給をしてやるのでした。
ちなみに、わがAudiの燃費は、市内走行で5.5〜6.5km/リッタ−くらいである。
この間の高速走行では、けっこう酷使があって、7km/リッタ−くらいしか伸びなかった。←2速で坂道を100kmで登ったりするから〜(笑)
もっと長時間の高速走行を試したいものである。

Audi06ke.jpg

Audi&Wagen Index

Top