Koji Kaneda Art-Gallery
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Audi No.18 透明水彩 F8号 紙 Cotman Rough

奥矢作の峠を疾走するわがAudi・・・・夜道を駆け抜けるイメ−ジをぼった。


『奥矢作ダム・バトル・ふたたび』 (懲りない走り屋の日記)


エピソ−ド2←何やらスタ−ウオ−ズ風である。注意↓これはフイクションです。

とある日、友達から携帯に電話があった、例のPorsheの友達だった。Por08s.jpg
彼は、仕事でも関係のある人だった。
仕事上ではライバル、プライベ−トでは、友達…何とも奇妙な事だが、趣味や、車に関しては意見が合う。
それに熱い走りを望む同じ「峠の走り屋」・…

用件は、やはり私のAudiの走りが気になるそうで・・…(笑)。
勝負では無いが、PorsheとAudiを矢作ダムで走らせようとの計画。
平日のある水曜日・夜、その約束は決行された。

矢作ダムには、『赤い橋』、『青い橋』と、有名な待ち合わせ場所がある。Audi18y.jpg
赤い橋で、夜10時に待ち合わせた。

途中の山道、Audiは軽快に首を振り、静かなエンジン音を響かせながら、山道を登って行った。
爆音を響かせて登ってくるほかの車とは違います。
Audiは3000回転辺りから、うなり始める、ちょうどタ−ボチャ−ジャ−が効き始めるところからだ。
グイ−〜ンと言う、どちらかと言うと電動モ−タ−がうなる音に近い。
これも静かな高性能エンジンのゆえか・・・・…、かなり音に気を使っているAudi社。
エンジン内部のピストンの摩擦が、かなりな高精度で出来ている為と適切なエンジンオイルのマッチングで、かなり滑らかな回転が生まれるからだろう。
今度のAudiのハンドルは、またシビアなラック&ピニオン。少しの操作で、スっと進行方向を変える。キビキビした走りだった・…。
彼は、遅れてやって来た。
ちょっと公園前の駐車場で、待っていると・・…ガ〜ンバラバラバラ…・ババアバッバっと爆音・…。
にやっとした私は、確実にそれがPorshe特有の空冷エンジンの音である事を聞き分ける。
フラット6!・…世界でも希に見るこのエンジン。マニアにはヨダレが出るエンジン…・。
国産車の水冷エンジン音とは、明らかに違いが解る。

最近、日本車のどの車も、割合静かで、似たような音がする。
よって、エンジン音だけでは、何が来たか解らないのである。・…面白味の少ない車が多い。
昔・…日本車でも、その音を聞いただけで、どんな車が来たか?…よく解ったものである。
箱型スカG、フェアレデイZ、TOYOTAセリカ1600GT、いすず・ベレット1600GT、TOYOTAレビン1600GT、三菱GTO、マツダ・サバンナGT、…
それらは、友達が20代の頃持っていた…そのすべてのエンジン音を聞き分けられた。
下宿や、自宅にいて、外でうるさい音がすると、お、あいつか?〜っと思って外を見ると、やっぱり〜来た来た、うるさい音だな・…(笑)。
それぞれの車に個性があり、運転性能には、それぞれ特徴があった。そんないい時代だった…。


★ Porsheの友達は、途中の山道が、よほど楽しかったのか、ニコニコしながら降りてきた。
『いやああ、途中、後ろが滑ってひやひやしたよ〜』
彼は、その事が逆に、いかにも嬉しそうに、楽しそうに、話ながら降りてきた。

Porsheはリヤエンジン、リヤ駆動である。
よって、その制動は、すべてリヤに凝縮され、少しでも車のバランスがくずれれば、ドライバ−のテクニックに依存してくる。
だからPorshe乗りは、その腕をよけい、自慢しあい、競いだがるのであろう。
バランスをくずしそうになったら、普通の車はアクセルを離し、ブレ−キを踏みたがるが、Porsheはその逆にアクセルを踏むのである。
リヤエンジンリヤ駆動の特徴は、得てして常識の逆となる。
Porsheとは日常の足車とはなり難い。そのタイトな座席、高熟度を要求する運転のしにくさ、
よく勘違いして買った人は、その乗りにくさに閉口して、すぐ手放してしまった話を聞く。


二人で交互に先を譲り合いながら、走行し始めた。
今夜は、他に車はいなかった。
Audiは静かすぎて、Porsheの音ばかりが、峠にこだました。
私のAudiは、今度は5速マニュアル・ミッションである。彼のPorsheもそうだが。
1速でグイ〜っと発進、レブリミット6200回転まで、そのまま加速…見ていないが、恐らく70kmくらいまでは引っ張っているだろう。
グっとひっぱっておいて2速で、タ−ボ・チャ−ジャ−がふけあがりを止めれずエンジンは7000回転に到達しようとするが、リミッタ−が働き、少し落ちる。
2速でまた6200回転まで…おそらくこれで100kmには出ているだろう。
直進道で、3速へ、150kmくらいまでひっぱる。
後は…当然付いてくる。彼のPorshe操作技術は、なかなかのものである。
すぐ、カ−ブに…
ダブル・クラッチを使い、2速へシフトダウン、
(昔、郷ひろみの映画で『ダブル・クラッチ』という題名の映画があった。
題名を見て思わず笑ってしまったが、その意味に、熱くなる走り屋が多かった事だろう)

そしてアクセルON…ギリギリまでブレ−キを我慢して、もうこれまでか〜っという寸前で、ブレ−キをダ〜ンと思いっきり踏む。
いい加減では無く、本当に思いっきり踏む!。
ABSが働き、Audiのすばらしいブレ−キシステムが作動、車は私自身が前のめりになりそうなくらい、クイ−っと減速される。
…が、わたしはハンドルを切って、すぐ加速…
以前にも書きましたが、カ−ブは加速して曲がるのです。
すぐ、エンジンの回転数を見る5000回転くらい、2速のまま、次のカ−ブへ、少し遅いか?
…おっと、後のPorsheは?、…ピッタリ付いている…もっと早く走らないと、Porsheに負ける…(苦笑)。
回転性能の点から言ったら、私のAudiの方がはるかに上だが、Porsheは3000cc、私のは1800cc
排気量の違いから言えば、大人と子供…
しかし、直線ではかなわないまでも、カ−ブは私の方が処理を間違えさえしなければ、明らかに有利。
次のカ−ブ2速のまま、6000回転まで続ける・…ハンドルを切る、グッグッグッグ
偏平タイヤのお陰とQuatroシステム(4輪駆動)のお陰、まったくグリップは外れる事無く、
私のハンドル切りに、タイヤ鳴きを起す事も無く曲がろうとしている。
以前のAudiはオ−トマチックだったから制動力は車まかせで心元無かった。
しかし、今度はマニュアル・ミッション。
私が2速に入れたら、2速から外れる事は無い(自笑)。…・このAudiの限界は高い・…。
バギャ〜ン、グイグイグイ〜ン、これは後ろのPorsheの音である。
エンジン音が素直に?うなっている。Audiのエンジン音は掻き消されてしまっている。
暴走族では無いが、Porsheのエンジン音は、近所迷惑ですね(爆)。
矢作ダム最高のカ−ブでも、私はAudiの限界を責めきれなかった。
そこまでしなくても、Porsheを引き離せれた・・・・・・・…。
Audiの限界はあるのだろうか???・・・・・・…当然、車だからあります(爆)。

1周回った後、ダムに面した公園駐車場に車を入れる。
楽しい走り、Audiの曲がりを確かめる走り…私のAudiは、まだ足回りの強化改造はしていない。
純正状態である。フロント・タワ−・バ−も、未装着である。
彼のPosheは、すべて改造済…・よってかなり車体のネジレは少なく、強引にハンドルを切ってくる。
熱い走りは、タイヤの鳴く音でも解る。
私のAudiは?…ハンドルを切ると、多少車体のネジレを感じる…このままでもいいかとも思うが、やはり、足回りの強化したボデイ−は魅力がある。
Quatroシステムの足回り、及びタワ−バ−は、日本では、一般市販改造部品は売っていない。
ドイツのThirdPartyからの取り寄せになる。
すぐには入荷しない。
今は、より純正状態を体に感じさせ、覚えておく事にする。

★駐車場で、車談義を二人でしていると、遠くで爆音が・…夜も11時を過ぎようとしていた。
バク〜ン・ギャ〜ン・・・・・・・・…クワアアアアア〜〜ン
スゴイ音である。これは・…日本車では無い・…間違い無いフェラリの音だ!
フェラリ・エンジンの音、よく言われる官能のフェラリ・サウンド。
私達がいる駐車場まで、あっと言う間に、近づいて、そしてその姿が見えた…
フェラリ・テスタロッサだった。Audi18P.JPG
色は黒・・…フェラリも私は一度運転させてもらった事があるが、それは大排気量で、アメ車のような感覚を覚えた。12気筒4000CC…重量級である。
12気筒…1発死んでいても解らないくらい…・・(笑)
疾走して行くフェラリを見送ると、すぐその後ろに1台のAudi。
おお〜、Audiがフェラリのケツをまくっている……
驚きである!(笑)。
何と、そのAudiは、TTだった。Audi10s.jpg
がんばっているAudi・TT…・・・・・・…
まだこのTTは、中部地区ではあまり見かけない。
この間の東名高速で出会った人か?…・まさか静岡から、この愛知の山奥まで???
いくら好きものでも、辛いでしょう。
爆音は湖面を響き渡り、反対側へと向かい、やがて、これは1周してくるものと思いました。
友達と、私は見物を決め込みました。
ギャグ〜〜〜〜ン、カ−〜〜〜ン。
フェラリのエンジンは恐らく4000回転を超える辺りから甲高い音を発する。
この音に惚れて、なにがなんでもフェラリを買いたがる人がいる。
しかし、やはりその運転のしにくさから、さよならしてしまう人も多いのであるが。

フェラリとTTは一周してきた。
私たちのいる駐車場に、その2台は入ってきた。TTのナンバ−を見てビックリ、静岡No.…・
二人は友達で、夕方から、静岡を出て、いつも走る沼津の峠では無く、矢作ダムの峠を見学がてら来たそうである。
さっそく、わたしはTTの人と再会を喜び合い、
『GT roman』を地でゆくような4人は、すぐ仲良くなった。
H17.jpg(※GTロマン=週間ヤング・ジャンプ掲載の漫画、 作者=西 風)
皆、見れば40代・…若かりし頃からの走り屋、峠の熱い走りは、何歳になっても続くのである。


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