スケッチ教室
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スケッチをするための道具にもいろいろな種類があります。
画材屋さんに行くといろいろあって迷うと思います。 そのとき、携帯の水彩スケッチセットをくださいといえば、良い道具を揃えてくれるでしょう。
だいたい値段としたら4000円〜7000円位で揃うでしょうか。 ここで紹介するものは、いつも私が使っている道具です。 スケッチブックはいつもコットマンの荒目です。 水彩用の紙ならなんでもいいです。 大きさは色々ですが、F2あたりがバックに入れるのにいいサイズかと思います。 絵の具はウインザーニュートンの固形水彩です。 一つ買えば何年でも使えます。 色が自然で退色も少なく良い絵の具です。 筆は面相筆の大、小、それに彩色筆、それらの軸を短く切って使っています。 セットに付属の筆だけでも描けますが、太いのがあると重宝しますから、一本は足します。 鉛筆はHBです。 水入れはフイルムケースか藥の空き瓶を使っています。 水がこぼれなければなんでもいいです。 小さくないかと思われるでしょうが、筆は水入れで洗いませんから大丈夫です。使った筆は水を含ませ、布で拭くだけです。 構図を決めるための枠(なくても構わない) あと消しゴム、筆をふく布。 いつもこれだけです。 |
絵を描く時に最も重要なのは構図だと思います。 絵の具の濃さや筆の使い方を気にするよりまず構図をどうするかといったことのほうが大切です。 絵を描く時、何気なく描きたいものを紙の中心置いてに描いてしまいます。 中心から少しずらしてみるだけで面白い空間が表れたりします。 とはいってもどのようにずらしていいものか、すぐには分からないかも知れません。 そんな時に重宝するのがスケールです。 この枠の中に景色をおさめ、良い感じの構図で風景を切り取ります。 これは紙に対角線を引き、紙と同じ縮尺の大きさで窓を切り取り、中心に糸を張っただけのものです。 簡単に手作りで来ますから、作ってみると便利なものになると思います。 1 山の大きさを表したいと思ったらこんなふうにした方が良いと思う。 2 空の広さを中心にしたいと思ったらこうした方が良いと思う |
まず鉛筆を使って下書きをします。 どこから描き始めればいいのかという質問がありますが、じつは私も良く分かりません 何となくといった感じで始めています。 背景から描く場合もあるし、中心の物から描く場合もあります。 いまのところ私自身もはっきりとしたことを理解していませんね。 鉛筆で描くのですが人によって筆圧が違いますから、一概には言えませんが、あまり強く描かない方がいいと思います。修正の時に汚くなりますから、軽く鉛筆を握り、紙のうえを滑らせるように描くといいと思います。 水彩絵の具は透明系の絵の具ですから下書きの鉛筆の線は透けて見えます。 鉛筆の線を残すことを前提に描いても良いし、最後に消すこともできます。 残すのも消すのも好みで良いと思います。 鉛筆の線を残こすとしたら、ある程度描き方を気にしなくてはいけません。 自信の無い線を何本も何本も描いてはいけません、描くのであれば、いっきに描くのが面白い線になります。 そしてその線に沿って色をつけるのですが、線に沿うことばかり気にしていると塗り絵のようになってしまいますから、ある程度大胆に塗った方がいいと思います。線からはみ出るのも味になると思います。 |
絵の具を使かい、物を描く方法が二つあります。
円を描いて例にしたいと思います。 円そのものを描いていく方法(図1)と、回りを描いて円に見せる方法(図2)の二つです。
物には必ず背景との境に境界線ができます。それを内側から描くのか、外側から描くのかということです。外側から描く方法を覚えますと何となくうまく描けたように見えます。この描き方になれますと、上手に見えるし早く描けます。そしてふたつの描き方を併用しますと、ものの10秒ほどで球体にみえるようになります(図3)。
それとデッサンをするときなどに重要なことがあります。物の背景は明るい部分の背景は暗くなり、暗い部分の背景は明るく見えます。新たな目で物を見て下さい。
そうなって見えています。 そしてもうひとつ、色を付けていくときに“明るい部分は塗らない”ってことです。言い方を変えますと、白い絵の具は使わないということです。白い色は紙の色ということです。
あとは絵の具を一度で濃く塗らないことです。薄く薄く描きすすめていきましょう。 もうひとつ山を描いて例にします。
1は山だけに色を付けて描いたものです。 初心者の人に山を描きなさいというとだいたいこうなります。 直接、物に目が向いていってしまいます。 2は空だけを描いて山に見えるようにしたものです。 こういう描き方ができると描き方に幅がでます。 3は空を中心に山を描いた場合です。 くっきりと山との境界を空が作っているような場合に使います。 4は山を中心に空の存在感があまりないようなとき使います。 3も4も空との境界線の所にすこし塗らない部分をつくっています。 そうするだけで空間が生まれます。 ここらが絵のおもしろさですね。 こんなテクニックを使い、いろいろなものを描いてみましょう。 |
簡単な解説でしたが、杉浦流スケッチ教室でした。
何が一番大切かと言えば続けることです。
素敵だナーとか面白いナーなんて思ったら、
面倒がらずに描くことです。
貴重な思い出ができます。
そしてできあがった作品をメイルに添付して見せて下さい。
(72dpiで300X200位のサイズ)
どんどん描いていきましょう。