旧友  2003.5/9

 


30年前のタイルのかけらと絵はがき

20年振りに古い友人と連絡をとることができました。
30年くらい前に親しくしていた友人です。
30年前、ガウディのタイルのかけらを工事現場でひろい、スペインから送ってくれた人です。
その人は金子辰也といって、プロモデラーとして2回連続TVチャンピオンになった人です。デザイナーでありますが、プラモデル作りのプロです。

30年前東京の紀伊国屋書店で始めてアントニオ・ガウディの写真集を二人で見ました。
19才の二人がめちゃくちゃに感動したことを覚えています。
それから1年後彼はスペインに行きました。
そしてタイルを送ってくれました。
1ドルが360円の時代で、海外に行くということは、とても大変な事でした。四畳半一間のアパート暮らしの私にはとても実現可能な話ではありませんでした。それから27年経って私もバルセロナのガウディの建物を見ることができました。そして無性に金子氏に会いたくなりました。
けれどその時にはお互い引っ越しを繰り返していて、連絡が途絶えていました。

しかし20年振りに、また連絡が取れるようになりました。
年をとることはいやですが、こうして30年前のタイルを改めて見ると、30年という年月がとても貴重なものになります。
私の宝物であったタイルのかけらが一層貴重な宝になりました。