風の盆ツーリング 2005.9.1〜2

数年前からあこがれていた富山は八尾で行われる風の盆にバイクで行ってきました。
ひさしぶりのツーリング。高山経由ですべて一般道を使用し、片道7時間。
泊まるところは決めてなくどんなことになるのか。

朝9;30に出発。豊田市、小原村、瑞浪と抜けていきます。飛騨の渓流釣りに行くときに使う道、もう何十回と走っています。写真は付知川。まだ鮎釣りの人がいっぱい。いつ見てもきれいな川。しばらく釣り人を見ていましたが釣れてなかった。
加子母から下呂。橋の下の露天風呂に2人の男性客。注目の集まる露天風呂、勇気のある人。天気も良く、軽快に走っていく。

出発から5時間、岐阜を抜け富山に入りました。川の名前は高原川から神通川に変わりました。家はほとんど見られず、川と山しかありません。それにしても疲れない。体力が増したのかと勘違いしそうになったが、無理な追い越しやカーブで無謀な突っ込みなどしなくなり、体が緊張しないリラックス運転で疲れないのだと判明。バイクってエンジンががんばっているだけで人間はつかまっているだけ。自転車や歩くことに較べたらほんと楽。景色を見ながら、町や山の臭いをかぎながら走れる楽しい乗り物。まだまだ楽しめそう!!

夕方5:00に八尾に到着。バイクだったら町に入れるかと思ったけど、全て通行止め。大きな駐車場に駐車してシャトルバスで八尾の町に。
八尾は風の盆がなければよくある田舎の町。でも今日は風の盆で華やか。三味線や胡弓をかかえた人たちが公民館に集まり。風の盆の準備。
風の盆は7:00PMから始まる。
町をぶらぶら探索していたら、お寺で講の人たちがお祈り、そして踊りの方の講習会が始まった。
踊り方の講習会。すっかり覚えたぞ。これで私も踊れる。男踊りより女踊りの方が色っぽくていいな。でも女性客は男踊りが素敵だと言っていた。当然のことか!男も女も顔を隠している。踊りも指先まで神経が届いていて、とっても色っぽい。顔が隠れているのがそれをいっそう助長している。踊りの最中に傘をあげようとする人が出るらしい。解るような気がした。

何回もCDで聞いたおわら節が生で聞こえてくる。皆さんいつも練習しているようできれいに揃っている。民謡にはほとんど興味無いのだが、おわら節だけは最初に聞いたときからとりこになった。

風の盆ムービー 5.4Mサイズが大きいのでブロードバンドで
お祭りの前に八尾・聞名寺で風の盆の説明や踊り方講習が行われていました。

胡弓が入っているのがおわら節の特徴。このせつないような音がおわら節を気品の高い民謡にしている。胡弓を習いたいと探したがここら(愛知県)には無い。楽器自体も扱っていない。胡弓を弾いている人に聞いたら。金沢で作っているそうです。八尾の町では子供の頃から公民館などで名人から伝承されていくそうです。そんな文化っていいな〜。

越中八尾観光協会
胡弓のおわら節が聞けます。

だんだん暗くなってイメージの風の盆になっていきます。でもそれと同時に人がワサワサと増えてきました。それも年寄りばかり。
私も年寄りになってきましたが明らかに私より 年輩。私の趣味がどんどん年寄り趣味になっていくようで悲しくなります。夜7時からお祭りが始まります。

7時から演舞場で各地域の組が踊りと演奏を競います。
どの組もこの日のために一年間練習してきたのでしょう。きれいに揃っていて美しかったです。
演舞場のあとには町に繰り出して行きます。町流しといって静かに踊り歩いていきます。しかしあまりの人出でまともに見ることもできません。あまりのすごさに少々いやけがさしました。

しかし9時30分あたりになったら、観光バスできた団体客が次々に帰っていき、イメージしていた風の盆になってきました(それでもけっこうな人)。ゆっくり踊りも演奏も楽しめるようになりました。
11時に最終のシャトルバスが八尾の町から出るのですが、それ以降も町流しは続くようでそれが本当の風の盆なのでしょうね。しかし八尾の町には少ししか宿泊施設がなくとても対応出来る状況ではないようです。ゆっくり風の盆を味合うには八尾に友人を作るか親戚を作るしかありませんね。残念。

踊りの後ろで演奏の人たちが支えます。三味線、胡弓、太鼓とおわら節、なんとも渋いです。おじさん達がカッコヨク見えます。

各組が自分の地域を町流ししていきます。

民衆の不満解消の勇猛なお祭りが全国にありますが、あまり好きではありません。参加したら面白いのでしょうが観客としてはどうもなじめません。

泊まるところも決めないで出てきました。八尾が無理なことは分かっていますから、健康ランドかサウナにでも泊まればいいやと思っていました。最悪用にテントとシュラフは用意。八尾で近辺に健康ランドがあるか聞きましたが、無いそうです。八尾から富山市の中心まで40分。面倒なので神通川河川敷に野宿。真っ暗な河川敷を走り、良さそうな場所探し。テントの設営、5分。すぐにおやすみなさい。なんかいつでもホームレスとして生きていけそう。
6時には河川敷きを出発。天候が崩れるだろうと予想していましたが大丈夫みたい。久しぶりに高山に寄る。きれいな町。

宮川沿いの朝市をブラブラ。喫茶店のモーニングで朝食。
あちらこちらから韓国語や英語が聞こえてくる。韓国から高山に観光客がくる時代になったんだ!

家具屋をブラブラ。欲しいものがいっぱい。こんなものを見るとまた木工をしてみたくなる。

高山からだと家までまだ5時間くらいかかる。安全運転を誓う。

2:30PM家に無事到着。

不思議なほど疲れていない。この分では一日500キロくらいは走れそうだ。

今回は片道300キロのツーリングでした。
次回は和歌山を走りたいぞ。