これは5人のおやじと2人の女性の壮絶な子供じみた計画の報告である。
ヤスオ「最近は川で遊ぶ子供が少なくなった」というオヤジの嘆きから始まった計画であるが、子供達のためというより、
自分たちが楽しむということになり、わがままオヤジ達がただただ山で遊んでいるというトム・ソーヤ計画 
 

トム・ソーヤな面々

棟梁・ヤスオ
剣道4段の猛者
製材・ショウ
ベンツ・早川
土壁・永倉
剣道7段の達人
イラスト・コウメイ
 
鍋奉行・マサヨ
剣豪・サユリ
Part1 川の近くにテラスという川遊び基地を完成させた。このあたりまでは子供のためという当初の思いは感じられた。
Part2 高台に泊まれる基地を作ろうと始まった。このあたりから子供達のためというより自分たちの宴会場を作ろうとの傾向が強くなった。クラブハウスやトムソーヤ小屋と呼び名も統一していなかったが、土壁ができてから、《トムソー庵》に統一。現在トイレが作りかけ、窓も玄関も作りかけという状態。毎年「今年中には完成させたいよね」といっている。
額田町で行われる2004年「わんParkフェスタ」のお手伝いをしました。

トム・ソーヤ計画の思い

無事2004年のわんParkフェスタは終わり、トムソー庵の仲間のお手伝いも終わったと思っていたら、2005年も継続するという。小屋作りがお休み中という習慣がついてしまって困ったものです。
いいかげんにトムソー庵を完成させないと。当然風呂といったものも完成させる。それらがおわったら炭作りを始める。これからが重要なのであるが、炭を作るのに間伐材を使う。この主旨としては森を再生させたいということである。植林が40~30年ほどまえ、盛んに行われた。が、今、輸入材に押され、国産材木の値段が悲しい程になってしまった。ですから枝打ちや間伐といった山の作業がされていない。結果、山が荒れ、土砂流失、花粉症など重大な事態が発生。分かっていてもお金にならないからほったらかし。お金にならないから若い労働力が流出し、いっそう作業ができなくなる。。また炭や落ち葉の堆肥といった需要も減ったことから、広葉樹の林もほったらかし。結果、笹やつる性の植物が覆い尽くし、足を踏み込むこともできない森になった。このままほったらかしたら、大好きな山や川が死ぬ。
使われなくなった間伐材で炭を作り、それを山に戻す。それで山の土壌改良する。どれほどの効果がでるのかまだ分からないが、少しでも豊かな山にならないかと思う。小屋作りと平行して、小屋の回りの森に手を入れる。そして水の枯れてしまう沢に水がわき出るようする。そうなんです、大きな目標として、森を豊かにし、沢に水を復活させ、鳥や魚が豊に暮らせる山を作り、そこで遊びたいのです。それと同時に男川に魚道を設置し、鮎(現在鮎は全て放流です)や、うなぎ、アマゴ(サツキマス)、もくずがになどが川と海をいききすることができるようにする。魚道なんてものは個人の力でどうにか出来るなんてものではないけれど、一つの動きとして働きかけをしたいのです。“山がきれいになり、沢に水が溢れ、山と海が川を介して、一つになる”これがトムソーヤ計画の未来に対する思いです。10年後20年後、手を入れた森の沢に水が溢れ、男川に鮎やさつきますがのぼってきたらどれほどうれしいでしょう。