ガムの効能






総論


ものをよく噛みしめることは、人間の本能的な欲求であるといわれています。
チューインガムが第二次大戦中にアメリカ兵の携帯食になっていたのはこの点を
利用したものであります。
すなわち、チューインガムを噛んでいると精神的にイライラした状態がおさまる、緊
張を和らげることができる、精神状態の安定化が図れると言われています。
野球でも外国の選手がプレー中にガムを噛んでいる場面を見かけるのは、精神面
で効果があるからだと思われます。

 また、最近ではガムの効用として、食後に長く噛むことで歯の清浄作用や、噛む
ことによりあごの発育脳細胞への血行促進による眠気防止老化予防にも効
果があるといわれています。以前からガムに特殊な香料(眠気予防にカフェイン、口
臭予防にフラボノ、疲労回復、栄養補助食品としてビタミンCなど)を
くわえた効能ガムも多く販売されていますが、実際には気分転換のための嗜好品と
しての役割がいちばん大きいと思われます。

 毎日30分以上ガムを噛み続けることで健康を維持することができる。この
すばらしい食品をもう一度見直し、積極的に活用することを提案いたします。





心理学的効能

人として、気分的に欲求した食べ物をすぐに、そして安価に満たすことのできる
食品、これがガムです。たとえば、冬に桃が食べたいとき、桃のガムがあります。
気分転換をしたいとき、ミント系のガムがあります。(ハーブ効果)

本来、動物は肉体と精神のバランスをとるために軽い動作を繰り返すものです。
動物園の狭いオリにいれられた動物が同じ場所を行き来する行動や、立って仕
事をする人が少しづつ動いたほうが疲れが少ない、考え事をする時は散歩をし
たほうが良い考えが浮かぶ、逆に、動きを止めることによる苦痛に耐え、精神を
強くする座禅などの修行。

 心臓の動きに合わせ動く事は血液の循環をよくし、精神を安定させる働きがあ
ると考えられます。。イライラしたとき、貧乏揺すりの代わりにガムを噛み心を鎮め
ましょう。
 このようにガムを噛む運動は心の欲求を満たし心理的バランスを保つ効能があ
ります。
また、噛むことで脳の満腹中枢がバランスよく働き食べ過ぎを防ぎダイエットにも
効果があるとされています。




生理学的効能


ガムを噛むことで顎の筋肉が運動し脳への血液の循環が促進され、脳の活動
が活発になります。(脳の神経細胞を活性化させる。)→ボケ防止効果があります。

また、思考力、判断力、集中力が増し,学習等によい結果が得られる場合があります。
最近の傾向として幼児期から小学校に通う永久歯の生え変わり時期において、歯茎、
顎、口頭部全体を運動させる事によって(硬いものを食べるのが理想)永久歯の発育、
歯並びがよくなるという研究発表もされています。





歯科学的効果

ガムを噛むことで歯についた食べかすを採ることができます。また噛む運動で歯茎
が丈夫になります。最近の研究では、上記以外に、噛むことで唾液の分泌が盛ん
になり、これが虫歯を予防する大きな要素
だと言われています。

虫歯の原因は口の中の細菌によって作り出される酸がカルシウムを溶かすことから
始まります。ガムを噛むことでたくさんの唾液が分泌されると、口の中が酸性から中性
に変化し、いっったん唾液に溶け込んだカルシウムが再び歯の表面に沈着するように
なり、歯の表面のエナメル質が再生されます。
初期の虫歯ならこれで治ります。最近は、キシリトールガムや歯磨きガムなど積極的
に効能をうたったガムも発売されています。





経済学的効果

人間の嗜好的欲望を瞬時にかなえる食べ物、別の見方をすれば、衝動買いをさせ
やすい商品の一つとしてチューインガムはスーパー、コンビニなど現代人がよく利用す
るお店のスウィートスポット(レジの横、または近く)に必ず置かれています。
消費税導入の際も、価格政策の面から6枚80円、8枚100円、または103円とガム
メーカーは価格設定に苦慮した経験があり、消費者購買嗜好をしっかりとらえる必要
があります。

また、早い時期から(大正時代)宣伝広告が盛んで、キャラクターや流行の先取り、パッ
ケージデザインの斬新さなど、マーケティングを研究する価値が十分あるジャンルと考
えます。





生物学的効果


 生物の長い進化は種族の保存が目的でした。そのために、いかに環境に順応するか、
別の言い方をすれば、いかに飢えずに食べ物を獲得するかという進化を遂げてきたと
もいえます。
ガムを口に入れ、噛む行為は食べ物を絶えず食べている状態であり、生物の永遠の
恐怖「飢え」から解放された状態
であるといえます。もう少し具体的に言えば、何かを
食べてる時は精神的に満足し、安定していて落ち着いた状態であると
いえます。
以前、ホームドラマの定番場面は食卓で家族が食事をするシーンがよく登場しました。
食べるシーンを見ることで安定した心理状態、幸福感を共有できるからです。
口の中で長く留まる食べ物はいろいろありますが、噛み続ける物はガムしかないと思い
ます




唾液の効果

 噛みつづける効果のもう一つの大きな収穫は、唾液の分泌が盛んになるということです。
梅干や、スルメ、も食べると唾液がおおく分泌しますが、なんといってもガムが一番です。
歯科学的効果で虫歯予防効果を紹介しましたが、唾液にはもっと大きな効果があります。
それは、ガンを予防する効果です。

唾液の中にはご承知のとうり消化吸収を助ける成分が多く含まれていますが、それ以外
にも、ペロオキシターゼという酵素を持っています。これは活性酸素(ガンを発生させる
基と言われているもの)を分解する作用があり、ガンの予防につながるわけです。





提案  
毎日30分以上ガムを噛むことを提案いたします。


 近年、食生活の進歩に伴い、日本人の体格は大幅に向上しいました。しかしその一方
でどんどん退化しているところがあります。顎、と歯です。

そこで私の提案ですが、幼稚園の時期から昼食後歯を磨かせるのはやめて、はみがき
ガムを食べる事を提案します。
これを実行する事により、歯を磨いた効果、歯と歯茎を鍛える効果、そして、気分転換と
(顎の運動により口頭部への血液の流れがよくなり)眠気防止効果が得られます。

乳歯の時期に歯と歯茎を鍛える事で顎が丈夫になり、次にはえてくる永久歯の歯並び、
歯の質、歯根が丈夫になり、一生使う事が出来る丈夫な歯が得られると思います。また
午後の活動がリフレッシュされた気分でスタートできる!というメリットもあると思うのです
が・・・・・・・・・。

 私たち大人もガムをたんにお菓子と考えず、心と体をリフレッシュさせ日々の健康増進
に大変役立つ食品として毎日30分以上ガムを噛む習慣をつくりましょう。





参考
日本咀嚼学会




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