虫が嫌いになっているみたいです。今日、部屋にカナブンのような虫が飛び回っていたときには何事かというように驚きすぎてしまいました。小さな頃はぼくも蝉とか何とか良くさわっていたように思いますが、いつの間にかそのようなものに触れなくなってからは自身も受け付けるものではなくなってしまったように感じます。 ぼくもすっかり電狂に染まってしまっています。電狂的清潔感という少し冷徹なものを含んだ意識によって、自分の生き生きとした感覚はことごとく画面の中に吸い込まれていくのです。画面から訴えるならば、思考回路が逆流の泥沼と化しても何をされてもすんなりと受け止めてしまうのです。もし、画面が虫だといえば自身が虫になるのです。 |