でも、じつはみんな気づくための糸口はつかんでいて、いつでもそれを展開できるようになっていると思うのです。実はすでに、ある場面では展開済みなところもあるでしょう。だから、根があまりにも幼稚ということはないのです。ただ、高校生にして結構な惰性が許される程上からの力が弱々しいので、みな楽な方に逃げてしまって糸を引っ張ることを避けたままでも生活できると思うのです。 解ってはいるのだけれどまかり通ってしまうから、わざとそのステップを踏まないのです。逆にみれば、自分の存在する場所の幅が増えたとも捉えられるのではないでしょうか。一本の大筋があるといっても幅だけを見れば、上の力からして一段と大きくなっていると思います。とにかく、今はどこにも転ぶことができる自由な時だと思うのです。 |