生き物でない物を好きになるときと、人を好きになることでは違う点がある。物を好きになる場合は、ほとんどいくらでも近くに置いておける。こちらからの投げかけにまったく答えてくれないものであるけれど、それは自分に嫌なことなど一言も行っては来ない。そして、それは毎日の生活の中で大きな時間を占めている。また、嫌いになってしまえば傷なしに無関心になれる。 人を好きになる場合は様相が違ってくる。いつも近くに置いておくことはできない。こちらからの投げかけに様々な反応をする。嫌なことも言ってくる。しかし、好きという意識には変わりないので、どうしても近くに置きたいと心のどこかで思っている。だから、難しい。 物でも人でも好きになるということは本能的だと思う。また、嫌いになるあるいは無関心になるということも本能的だと思う。自分の生理現象と割り切ると、少しは楽にまた上手く行くかもしれない。 |