何かしら不条理に思うようなことはある。それは、なぜ行うのか。それは、なぜ存在するのか。意味を尋ねても誰も答えてくれない。「そういうものだ」という言葉に埋もれてしまう。世間体の戒律によって定められたしきたりには、誰も反論しない。反抗すれば、ひどい仕打ちにあってしまう。仮面をかぶっていい顔をずっとしていとでもいうのか。 人それぞれのヒエラルキーの中で、知識の浅い人が強要されるとき、なぜ解らないものをやらされるのかという疑問を抱く場合がある。この疑問は、社会で一度抑えておかなくてはならないものなのか。焦ってこの疑問を暴くことまではしなくとも、疑問をいずれ解体するべきだと思う。その疑問の中には、人の欲望が絡みついた解体すべき疑問が数多く含まれていると感じるからである。 |