2月5日

人間的な



平穏無事に進んで行くよりも、窮地で焦っていながらもなんとかやり遂げる方が、私は人間的に見て楽しいと思います。演奏会を見に行ったとき私が感動するのは、上手な演奏もそうですがそれ以上に、少しずつミスはあるものの全体として向いている方向が同じで、そのミスも却って抑揚の極みになっているようなときです。それは、必死に練習してきた跡が、良く見えて人間的であることです。

「時間があればできた」というのは嘘だと思います。時間がないからできるのです。いつも何かにせき立てられていて、慌ただしく過ごしている方がちょうどいいと思います。慌ただしいながら、頭上にはちゃんと向かうべき星があります。完璧でなく墜落もしていないそんな生活が、人間的であって、私は好きです。



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