3月13日

人間の平衡



人間はなんて不安定であるのだろう。と、私の小さな目は思うのです。右へ傾いたり左へ傾いたりする起伏が誰しもあるように見えます。剰りにも下を向いていて苦痛を味わっているときに、人間の脳を恨むことがあるかもしれません。それだからと言って、脳を縮めたならば、それは上を向いて心が楽しいと感じていることも奪いさらってしまうことになります。だから人間は自分を保つための支点を、それぞれ持っているような気がするのです。

誰もがこの平衡感覚が乱れたときには、安定を求めそれを直そうとします。そうして、だんだんと自分のいつでも逃げ込められる場所、すなわち、自分の好きなこと、自分の最も大事にしていようと思うことを意識して、また意識せずにも修得していくものだと思います。もし、自分が融通の利く世渡り上手な人になることを目指すならば、結果的に平衡とするための変換能力を体得することが絶対条件では無いでしょうか。



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