輪行した




  TLSは、輪行のために作られた自転車だ。
 だから、今までやったことはなかったが、輪行にチャレンジした。


  「西日本サイクリングガイド」という本を買ってきて、研究した。
 奈良県の桜井市から天理市を経由して奈良公園まで続いている日本最古の道山辺の道を走ることにした。
 近鉄桜井の駅から天理まで20 km、天理から奈良公園までは10km ほどだ。


  近鉄上本町駅までは自走。
 駅構内の邪魔にならないところで、折り畳む、簡単だけど、まだ2回目でコツをつかんでないんで、10分ほどかかった。
 思い出しながらだからだ。帰りは、5分ほどだった。でも、熟練したら1,2分で畳めると思う。

  一緒に買ったちび輪バッグに入れて、肩からかける。8〜9Kg なんで、それほど重くない
 自動改札を抜けるときは、引っかからないように気をつかう。


     

  とても自転車が入っているとは思えないくらい小さいんで、それほど邪魔にはなっていないと思う。
 近くに席がとれれば、車いす固定スペ−スに置くのがいいと思う。
 でも荷台に置くのは大変なんで、満員電車はちょっと無理だろうなあ。

  自立するので、電車の走行中も倒れることもなく安心だ。

  桜井駅に着いて、組み立てる。まあ、5分ほど。

  道の案内にしたがって、山辺の道を走る。


     

   舗装路はラクラク、山辺の道も車道と兼ねているところもある。
  そういうところは、時間短縮ができてとても良い。これが輪行の良いところだ。


     

   こういう細い道は、ママチャリ程度の大きさでも、歩行者とすれ違うのに気をつかうが、
  TSLは小さいので、停まっていれば、歩行者も圧迫感を感じないと思う。
  小さくて可愛いので、歩行者のウケも良かった。

   でも、石畳は振動も多くて走りにくい
  ブリヂストン製だから、振動で壊れることはないと思うが、

     

   上り坂は、急なところは、前輪が浮きそうになるんで、素直におりて押すのがいい。

   ぬかるみは、バランスが とりにくい。階段はもちろん持ち上げるが、軽いのでそれほど苦にならない。
  ブレーキの性能と重心の関係で、下りの急坂は、無理をしない方がいい

   まあ、長距離のツーリングの手段としてはキツいけど、
  鉄道などで移動しながら、気に入った場所は途中下車でポタリングしたり、雨が降ったら輪行に切り替える
  といった具合に、長所を上手くいかせば、旅のパターンが多彩になる最高の自転車だ。



山邊の道


  山辺の道は、上でも述べたように、桜井〜天理〜奈良へと続く路だ。
 奈良時代に、舟で大和川を遡って桜井に着き、平城京へ向かうのに使われた路だ。
 だから、昔は、にぎやかだったらしい。路に沿って、社寺、古墳などが多くある

  天理〜奈良は、面白味がないので、桜井〜天理の区間を、ゆっくり見物しながらの移動をお薦めする。
 大和盆地を見下ろしながらのポタリングは、古代の風景を想像しながらだと、また、思いも格別 だ。

  桜井では仏教伝来の地があるし、三輪はもちろん大神神社名物のそうめんを食べてもいいね。
 その先も見所が多く、ゴールは石上神宮まで3時間ほどだ。僕の場合は、ちょっと忙しなかったかな。

  走るときの注意は、ハイキングの人が多いので、スピードを控え、細い道で人とすれ違うときは停止しておくべきだ。
 ダートのシングルトラックや石畳もあるので、ロードレーサーでは、無理だ。ちょっとしたシクロクロスかな?


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