特攻 TOKKO
: 一部でだけかも知れないが、話題作だ。
(12/15/07)
元特攻隊員だった叔父をもつ日系アメリカ人の女性が、監督した。
完全ドキュメンタリーで、元特攻隊員、攻撃を受けたアメリカ兵、
その他周辺の人、作家へのインタービューなどで構成されている。
最近やっと、この作品もそうだが、特攻隊員の本音が語られてきた。
そして、昭和天皇への思いについても言及されている。
現代に生きる日本人は、全てこの作品を見なければならないと思う。
それは、過去の悲劇として、英霊に感謝しなければならないと言う意味だけではない。
日本人は、かつて実際に、こんな無茶苦茶な
行為に及んだ軍隊・政府を持っていた民族だということを認識するためだ。
そして、今、日本は、特攻を生み出した頃の状況と非常によく似ている。
それは、個人が蔑(ないがし)ろにされ、無能・無策で国民の犠牲を
厭(いと)わない政府(役人など)や企業・組織の犠牲になっている状況だ。
自殺者は、年間3万人を越えている。
特攻は、自殺とは違うが、死に追いやられた点では、同じだ。
特攻隊員はもちろん、自殺者も、もっともっと生きたかったはずだ。
現代の日本の状況は、到底、英霊に誇れるものではない。
アーサーとミニモイの不思議な国: ファンタスティック・フォーの続編を見ようと思ったけど、
(9/27/07) 観た人によると、面白くないらしいので・・・。
それにこちらは、リュック・ベッソン監督やし・・・というわけで。
苦境に陥った10 歳のアーサーが、おじいちゃんの話を元に裏庭で宝探しをするお話だ。
ハッキリ言って、子供が大喜びするお話だ。そして、大人(特に元男の子)でも、とても楽しめる。
設定が、大人にとっても面白くできていて、よく練られているからだ。
裏庭にあんな世界があるなんて、思いもよらんもん!!
CG部分も素晴らしくリアル感があり、トランスフォーマーも素晴らしかったが
この映画は、それを越えた出来だ。このCGを請け負った会社に、敬意を感じるほどだ。
また、大人の鑑賞に堪えるCG映画作りでの、スピルバーグとベッソンの一騎打ちのように感じられた。
両作品を観て、二人のCGと実写の使い分けなんかを比較するのも面
白いと思う。
僕は、ベッソンに軍配を上げよう。
吹き替え版を観たけど、オリジナルの声優でも観てみたいなあ。
字幕だと子供には辛いだろうけど・・・。
楽しくて面白い、CGの手法も素晴らしかったので、大人も子供もぜひ観よう!!!
最後に出てきたミニモイ族のリュック・ベッソンが可愛かったです。
それにしても、ベッソンって、いろんなタイプの映画を作れるなあ。
そうそう、ミニモイ族の王女、セレニアも可愛くてキュートでした。
ザ・シューター 極大射程: これといって観たいのがなかったんで、期待もせずに・・・。
(6/28/07)
エチオピアで狙撃手として戦ったが、上司に裏切られ、九死に一生を得た元海兵隊員が主人公。
山奥でひっそりと暮らしていたが、大統領暗殺阻止を依頼された。けど、断った。
しかし、愛国心という言葉を持ち出されて・・・。
全く期待していなかったが、観ているうちに、どんどん引き込まれていく。
どっかに似たようなあものがありそうな設定だが、銃器、クルマを使ったアクションが適切で、
辟易するほど過剰でなく、ちょうど良い加減だった。また狙撃ライフルを使ったアクションも新鮮だ。
国のためと言いながら、自分の欲望を実現するのが目的の「恥知らず」が多い中、
この主人公は、本当の愛国心を胸に秘め、戦い抜く。
現代アメリカ社会に対する提言が含まれた映画だ。
選挙も近いことだし、我々、日本人も本当の愛国心を持ち、よく考えて行動すべきだろう。
超大作ではないが、とてもまとまりの良い映画なので、アクション映画好きはぜひ観よう!!!
やっぱり、最終的に現場でモノをいうのは、知恵と技能だ。
ゾディアック : 多少は、面
白いかなと思って・・・。
(6/21/07)
事実に基づいたお話だ。
60 年代末から、サンフランシスコ近辺で発生した連続殺人事件の虜になった
新聞社の風刺漫画家のお話だ。原作もこの人が書いている。
事実に基づいているから、事件解決のための捜査の進展が、淡々と描かれている。
だから、単調かもしれないが、逆にそれが、事実に基づいているという現実感になり、
観る者をも事件解決に参加しているような気にさせてしまう。
なかなか、映像のつくりも凝っていたかな。
ドキュメンタリー、ノンフィクションが好きな人は、ぜひ観よう。
ダーティー・ハリーが登場するところは、面白かったね。
パイレーツ・オブ・カリビアン
/ ワールド・エンド
(5/25/07)
:「スパイダーマン3」と迷ったが、「スパイダーマン3」は、予告編で、大方、展開が読めた。
それに、キルスティン・ダンストとキーラ・ナイトレイを天秤にかけた結果
こうなった。
僕は、1,2作目は観ていない。でも、話の筋には結構ついて行けたと思う。
まあ、お話は、題名通り「海賊」である。 海賊対オランダ・東インド会社の構図になっている。
そこにいろいろ関わってくる。でも、1,2を観てないんで完全に関係がわかってないかも。
上映時間が長いんで、ちょっと間延びするね。
僕は吹き替え版を観たんで、字幕を読み疲れることはなかったけど・・・。
まあ、ジャック・スパロウのファンなら、そんなこともないのかな?
ディズニーワールドのファンタジーで、現実とは関係ないと思う人が多いかもしれない。
でも、この映画の主題、「自由」対「利益」は、現代社会人の最も苦悩しているところだ。
誰もが、この狭間でいろいろ悩んでいると思う。もちろん僕も・・・。
うーん、難しいところだ。
けど、僕の場合は、どちらかというと海より山なんで、山賊になるかな。
やっぱり、海賊の方がカッコよさそうだから、海賊にしておこう。ははは。
自由とジャック・スパロウが好きな人は、ぜひ観に行こう。
そうそう、エンドクレジットは、絶対、最後まで観ること。
俺は、君のためにこそ死ににいく: 知覧・特攻の母とよばれる鳥濱トメさんと特攻隊員を描いた映画だから、
(5/21/07) 当然、観に行く。しかし、脚本・製作総指揮、石原慎太郎やからなぁ・・・。
ストーリーは、トメさんと特攻隊員達のエピソードを羅列しただけ。
しかも、それがクドい。もう終わってもいいのに、長々と続く。
何を言いたいのか、何を目的に作った映画かサッパリわからなかった。
やっぱり、年寄りを泣かすためか・・・。
この映画で泣ける人は、選挙で石原慎太郎に投票できる人やろな。
鳥濱トメ役の岸惠子はまだしも、主役級の特攻隊長は、超大根役者やし・・・。
配役で感心したのは、死地を見てきた窪塚くらい。
(特攻は自殺ではない。おふざけが過ぎました。すいません。でもそれくらい・・・。)
多少は、期待をして観に行ったんだが、腹が立ってきて、しまいには、呆れ果
ててしまった。
早よ終わらんかなあと苦悶しながら、義務だと我慢して、最後まで観続けた。
しかも、なかなか終わらんかった・・・。
石原慎太郎は、一発屋の流行作家で、自分の文才のなさに気付いて、政治家に転身した。
しかし、言葉の感覚には優れていて、大衆ウケしそうな面
白いことを後の考えなしにブチ挙げて、人気を博してきた。
言動や東京都政を見て、僕はそう判断している。そして、特に他人の気持ちを推し量
ることのできないアホだ。
この映画の脚本・総指揮が、本当に石原慎太郎、本人なら、僕の人物評価は正しい。
映画の内容は、本当にお粗末で、哀れになるくらい空虚だった。
でも、石原慎太郎は、鳥濱トメさんに実際に話を聞いたはずやのに、
何を聞き、何が伝わったんやろ?トメさんがこの映画を観たらどう思うやろう?
こんな映画を作るんやったら、同じだけお金をつぎ込んで、
ノンフィクション・ドキュメンタリーものを作った方が、お金が生きた。
映画は、関心のない人に、メッセージを伝えることもできる素晴らしい手段やのに・・・。
この映画の唯一評価できる点は、
今までとは違い、特攻は、ほとんど命令である志願だと描いた箇所だけだ。
でも、この映画は、ぜひ観るべきである。
しかし、その後、知覧にある富家食堂に行くべきだ。
そして、開聞岳の見える露天風呂に入って、・・・。
多くの戦死者、特攻隊員に対して報いることとは、
国民を二度と同じ目に遭わさない、遭わない日本を作ることだ。
石原知事には、三宅島TTレースを実現して欲しいな。
幸せのちから: たまには、感動ものも・・・。
(1/30/07) それに、落ち目だが、時代は安倍ちゃん「格差是正・再チャレンジ」ブームだ。
どう考えても、真剣に取り組んでいるとは思えんが・・・。
貧困にあえぐ父と子が、なんとか抜け出そうと頑張るお話だ。
実話に基づくものだから仕方がないが、もう一捻りあっても良かったなあ。
原題は、The Persuit of Happyness だ。
Happyness のつづりは間違っているわけではない。
主人公の父をウイル・スミスが演じている。
そして、息子を演じているウイル・スミスの実子も芸達者だ。
子供のために頑張るお父さんが、カッコ悪いけど、カッコイイです。
感動ものが好きな人は、観に行こう。
追記 : 新聞に載ってた。
(1/31/07) この映画の主人公のモデルの人が。
成功した後、ホームレス時代に世話になった避難所の援助をしてたんで、
この人のことが全米に知られるようになったそうだ。
映画のどこかに出演してるそうだ。
うーん。あの場面のあの人かな?
ラッキーナンバー7: 時間があったんで、観た。
(1/19/07) 直前まで、観るかどうか、迷ったけどね。
ジョシュ・ハートネットが演じるツイてない若者が主人公だ。
はじめは、謎、謎、謎といったかんじのお話だ。
それが、ストーリーが展開していくにつれて・・・。
そうそう、題名とストーリーは全く関係がない。
まあ、時間つぶしくらいにはなるかな。