スパイ・ゲームの感想
高飛車にものを言って、すいません。それだけ、僕と趣味の合いそうな人には観て頂きたい。
僕は、「遠すぎた橋」のカッコイイ将校を観てから、R.レッドフォードのファンになった。
野球映画の「ナチュラル」でも格好良かったし、自分で若手を育てるような映画祭もやってて、
そこがまたカッコイイのである。でも、歳はとったなあ。
(監督として、B.ピットも使っている。「リバー・ランズ・スルー・イット」(`92))
B.ピットも結構好きである。(目つきとかが、イチローと良く似てるなあと思うのは僕だけ?)
役どころは、退局日を迎えた CIA 職員をR.レッドフォードが、
その下で働いていたエージェントをB.ピットが演じている。どちらもとても上手い。
おはなしは、1991年、中国の刑務所で起こった事件が発端だ。そこで囚われの身になった
元部下を救い出す元上司といった具合。上司は、今まで汚い仕事を完璧にこなしてきた。元部下は、
汚い仕事を割り切れないボーイスカウトだ(英語では、良くこの言い回しが出てくる。)。
中国との貿易交渉を有利に進めたいアメリカは、この囚われのエージェントを見殺しにしたい。
しかし、元部下を息子のように思う元上司は・・・。
回想シーンを使って、二人の絆が単なる仕事上だけから、変化していく様などが
とても上手くできている。そして、恋愛なんかも絡んで・・・。
(アクション映画と思ってる人が多いと思うが、もしかしたら、究極の恋愛映画かも?)
最後まで、飽きさせないストーリー展開だ。
ちょっと複雑・現代史も少々知ってないとダメかもなあ。
それに、コマゴマと小ワザを散りばめてるので、前の出来事なんかを覚えてないと・・・。
最後の最後はちょっと?だが、話としてはとっても面
白かったし、格好良かった。
でも本当に、この中に描かれている二人が無茶苦茶にカッコイイのである。
二人とも、男の中の男である。
言うことから、行動から、さては使っている、あるいは出てくるモノまでが、
とてもカッコイイんだ。
たとえば、R.レッドフォードはドイツ系の役だが、愛車は緑のポルシェ911
S のナローだ。
そう、クルマ好きならわかると思うが、こいつは、「栄光のル・マン」の冒頭で、
S.マックイーンが 乗って出てくるのだ。コイツをトバしている。
もう、こんなところにシビレるんだ。 他にもいろいろあるが、みなさんのために・・・。
映像は、刑務所のシーンや、戦場のシーンなど臨場感あふれてて、
まるでその場にいるような感じだ。
ドンパチもあるが、この映画のいいところは、無茶苦茶ひどいようなグロな
シーンは出てこないし、裸も出てこないから子供でも観れないことはない
(かな? ストーリーは、まず理解できないだろうけど・・・)。
あんまり前で観ると、目玉のピントを合わせるのに、ちょっとしんどいかも?
(僕は、視野全体にスクリーンが広がるように、前の方で観る。)
この映画のいいところは一杯ある。
一杯やりながらでないと言い尽くせないし、とてもじゃないが、面倒になってきた。
この年末に暇がないという人も、仕事をサボってでも、この映画を観てください。
そしたらわかります。
僕は最後のシーンで、B.ピットと共に思わず・・・・。
上映が終わって、
後ろで観ていた高校生達は、わからんと言ってた。
おばちゃんの集団は、シーンが早く変わっていくのでわからんかったと言ってた。
男女二人連れの、女はわからんと言ってた。男の方は無茶苦茶面白かったと言ってた。
もちろん、DVD出たら、買う。