ずっと昔 はじめての言葉も 遠いひとの手から生まれた
風を紡ぎ 空を染め 星を織り 手から手へ そうして生まれた
言葉が照らす 手の行方 なにが見える なにが聞こえる
美しい布織りあげて 手はなにも持たない ただ 遠い風が 空が いちりんの花のように揺れている
*手ぬ花・・・手仕事によってつくられたもの という意味の沖縄の言葉
詩誌 aube 16号 1997 年