布巾 裂 はぎれ いちまいの布
ふるい裂を いとおしむようにこしらえた 遠い手仕事のなか ひとを包みたい思いが 日だまりのように 咲いている
くりかえし ひとの手が 織ったり ほどいたり 使いこまれるほど ひとに添う 愛という言葉の手触り
刺し子の半纏 はぎ合わせの着もの 包むことは裂くこと わたしという裂で包むこと
*新川和江さんの詩より
AUBE 18号(1998 年)