ヴァイオリンの弾くメロディーに 合唱が「あ」の音で続く 「あ」は光の音 「新世界より」は あざやかに見えてきた
「あっ」 「ああ」 「あ」は るつぼのなかで 溶けている言葉の原形 マグマ
ふいの出会い 「あっ」と 小さな驚きが からだのなかで発光する 生命の時間が 「あ」に照らされる
古い時間の闇に 遠い光 線香花火 チリチリとはじける いま ようやくわかりかけた あの一言 痛い 「あ」が
アルファ 121号(1998年)