三太物語

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TVD 三太物語


放映:CX 1961/03/02 〜 1962/05/31
監督:嶋田親一
音楽:渡辺岳夫
原作:青木茂
製作:CX

内容:渡辺篤史。三太の日常を描く少年ドラマ。スポンサーの名前が「アルコ」というので、主題歌には「あるこう あるこう」という繰り返しが盛り込まれたとか。


 渡辺岳夫は「三太物語」よりも以前に「風の武士」で劇伴デビューを果たしています。さらにその前には、「まぼろし探偵」をてがけたという情報もあります。しかし渡辺岳夫本人は、TV作品として(あるいは児童作品として)「三太物語」を第一にあげることがあります。これは渡辺岳夫が「主題歌」というものにこだわっていたことの表れであるように思われます。それは、主題歌と劇伴の両方を作曲することで、ドラマ創造に深く関わることになるという考えです。
 TV番組は主題歌作曲と劇伴担当が別人であることが多くなりましたが、それを憂えているのはワタクシだけでしょうか。


俺あ三太だ

作詞:加藤省吾
作曲:渡辺岳夫
編曲:渡辺岳夫
歌:小柳徹
KICS-286,CCH-1010

 ラスカル+女声合唱=田園風景といった趣のイントロが美しい。そこにいきなり「俺あ三太だ」とセリフ。コーラスの中盤にも「定だ」「留だ」「あたいは花子」などとセリフがはいる。歌っている小柳徹は子供のようだが、のびのび歌っている。部分的に女声合唱がサポートして、きっちりまとめています。サビメロには渡辺独特の音程跳躍がすでにみられる。


CD KICS-286「懐かしのテレビ・ラジオ主題歌全曲集I」
 渡辺岳夫作曲のラジオ版「鉄人28号」、渡辺浦人作曲の「まぼろし探偵の歌」、同編曲のラジオ版「赤胴鈴之助」を収録している。しかしこのCDアルバムには少々問題がある。歌のタイトルが書いてあるだけで、番組名が書いてないのだ。その番組がテレビなのかラジオなのかすらわからない。音楽芸術を重視して「大切なのは音楽だから、番組の解説は無用」という考えなのかもしれません。


EP EC-149「少年発明王/俺あ三太だ」
 TV番組「少年発明王」の主題歌とカップリングのEPレコードで、渡辺親子共演盤です。作詞:加藤省吾、作曲:渡辺浦人、歌:上高田少年合唱団。

EP CCH-1010「懐しいテレビ・ラジオ人気番組主題歌集第4集」




三太物語、青木先生大ファンの者です

 テレビの「俺あ、三太だ」も見てました。アプローチの仕方は違うけど、自分の好きなものに、関心を持ってくれる人が、他にもいることはうれしいことです。 5年前、よく子供たちに、うろ覚えの三太の主題歌を歌いながら、三太物語を話してやりました。そして、神奈川の三太旅館に家族で泊まりに行きました。あじ(魚)がとてもおいしかったです。
 三太物語は道志村が舞台になっていて、三太旅館のあるあたりがそこです。青木茂先生が三太旅館で寝泊りされて小説をかかれたのです。先生は東京・千葉で主に生活された方なので、どうして道志村の物語をかかれたのか即答できません。私が旅館に行った時には、まだ、先生をよく御存知の方が見えました。先生が書かれたので、後で、その名前が旅館についたのではないでしょうか。
 三太役の渡辺篤、花子役のジュディオングは、今も懐かしく思い、応援しています。小柳徹さんは当時の名子役で、「ホームラン教室」に主役で出ていました。ハンサムではないんだけれど、上品なお兄さんという感じでした。
 テレビのビデオ、そして、映画版の三太物語を見るのが、今、一番の願いです。映画の舞台も、道志村です。イや、撮影したところですね。花荻先生役の井川邦子さんは、雑誌「ノーサイド」(すでに廃刊)H3/10月号に紹介されています。解説の人も「三太の映画が見たい」といっているくらい、花荻先生にぴったりの美人です。
K.T.さん 1998/09/18




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