巨人の星

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TVA 巨人の星


放映:YTV 1968/03/30〜1971/09/18(全181話)
監督:長浜忠夫
音楽:渡辺岳夫
原作:梶原一騎、川崎のぼる
製作:東京ムービー

内容:幼き頃より、父・一徹に鍛えぬかれた星飛雄馬(古谷徹)。青雲高校から読売に入団し、大リーグボールで活躍する。「消える魔球」やライバル花形らとの死闘はあまりにも有名。


ゆけゆけ飛雄馬 OP

作詞:東京ムービー企画部
作曲:渡辺岳夫
編曲:渡辺岳夫(小谷充)
歌:アンサンブル・ボッカ
AH-341,SCS-54,P-6,P-46,SS(H)-340,TC-4005,KICA-139,TOCT-9360,CC-4431~2,COCC-12840~1,CHS-31187~96,GES-30526~35,56CC-1391~2,TOCT-8514,COCC-11595,COCC-70051,COCC-72078,K26X7118~9,VFD-8101~10,TOCT-9954,KIVE-39,TKCA-72514,TECD-20544

 テレビサイズは1コーラス。レコードバージョンは3コーラス。説明不要の有名曲。渡辺岳夫は「8小節の前奏にすべての勝負をかけた。」とコメントしているとのことです。その前奏のトランペットは、TVサイズの方が、やや思い入れがこもっている。


友情の虹

作詞:東京ムービー企画部
作曲:渡辺岳夫
編曲:渡辺岳夫
歌:ジ・エコーズ
SCS-54,TC-4005,KICA-139,TOCT-9360,CC-4431~2,COCC-12840~1,CHS-31187~96,GES-30526~35,COCC-10247~8,TOCT-9258,TOCT-9954,TKCA-72514

 当時のシングルレコードに収録された副主題歌。その実はNGになった主題歌です。こちらの方がアカぬけています。


青雲高校応援歌「青雲健児の歌」

作詞:東京ムービー企画部
作曲:渡辺岳夫
編曲:渡辺岳夫
歌:アンサンブル・ボッカ
KICA-139,TOCT-9360,TOCT-9258,TKCA-72514

 飛雄馬と伴の青雲高校の応援歌。応援歌のくせに2拍と4拍が強いという、実にモダンな歌。


紅洋高校応援歌「紅洋の旗」

作詞:東京ムービー企画部
作曲:渡辺岳夫
編曲:渡辺岳夫
歌:アンサンブル・ボッカ
KICA-139,TOCT-9360,TOCT-9258,TKCA-72514

 こちらはさらにモダンで、GS風の8ビート。さすが、花形が通っていたお坊っちゃん学校である。こんなハイカラな曲で応援していたとは。


ゆけゆけ飛雄馬(演歌バージョン) NO

作詞:東京ムービー企画部
作曲:渡辺岳夫
歌:アンサンブル・ボッカ
TOCT-9360

 正調主題歌とは、歌詞は同じでメロディーが異なる。


めざせ巨人の星 NO

作詞:東京ムービー企画部
作曲:渡辺岳夫
編曲:渡辺岳夫
歌:アンサンブル・ボッカ
TOCT-9360

 行進曲調の「いかにも」な歌です。ドラム・ベース・ピアノだけの簡素な伴奏。


レッツゴー飛雄馬 NO

作詞:東京ムービー企画部
作曲:渡辺岳夫
編曲:渡辺岳夫
歌:ボニー・ジャックス
TOCT-9360

 これも軍歌的で「いかにも」な歌です。こちらは正主題歌なみの豪華編曲になっています。正主題歌との相違点は、リズムが行進曲調なところです。


クールな恋

作詞:松島由佳
作曲:村井邦彦
歌:オーロラ3人娘
KICA-139,TOCT-9360,TOCT-9258,TOCT-9954,TKCA-72514

 歌手グループ・オーロラ3人娘のひとり、橘ルミは飛雄馬のガールフレンドになりました。この歌の元ネタはザ・ゴールデン・カップスの同名曲です。他にも本編で同バンドの「愛する君に」がディスコシーンで流れました。この2曲(もちろん元ネタの方)はCD TOCT-8383「TVエイジャー〜テレビ世代のコレクターズアイテム」に収録されています。




CD COCC-72078 テレビオリジナルBGMコレクション 巨人の星


 低価格シリーズANIMEX 1200のひとつで、LP CQ-7045(廃盤)をCD化したもの。ライナーが再現されていないのがチョト残念。「ゆけゆけ飛雄馬」のOPとEDそれぞれのTVサイズを収録。下で紹介するCD KICA-139 巨人の星 オリジナル・サウンドトラックとのダブリもあるが、両方合わせて楽しんでほしい。


序章「めざせ栄光の星」
行け行け飛雄馬(TV用オープニング)

M60
 各話冒頭のサブタイトルのメロディー。勇壮であり、しかも悲壮な雰囲気も漂う。

M76
M2


第1章「血ぞめの決勝戦」
M49
M15
M17
M25
M15
M20
M31
M18
 ラストのピアノがエエ味です。


第2章「たちあがれ飛雄馬」
M42
M43
M44
M45


第3章「栄光への第1戦」
M32-B
 主題歌を元にした、おなじみの特訓イメージの曲。

M66
M73
M71


第4章「炎の青春」
M79
M98
M99
M107


第5章「不気味な予感」
M74
M92
M93
M91


第6章「吼えろ若獅子」
M106
M129A
M131
M134
M136
M116


第7章「宿敵花形との対決」
M206
M112
M108

M114
 「巨人の星」初期劇伴のストリングスは、人数が少ないようだ。バックは後年の作品でも使用されるマリンバのトレモロ。


第8章「落日の悲しみ」
M213
 このトラックは「根性」「特訓」とは無縁なムーディーな曲を集めている。このM213は番号からもわかるように後期の録音で、ストリングス・アコーディオン・フルートといった渡辺劇伴のスターたちが'70年代のスタイルを整え始めている。エンディングの和声は、いかにもなべたけ。

M214
M216
M202
M201


第9章「生命を投げる魔球」
M215
M208
M209

M204
 この迫力あるブラスは、ドラマエンディングによく似合う。M231(次トラック)とM204は、まさに「巨人の星」である。


第10章「決死の完全試合」
M231
 ベースと激しくエフェクトされたギターがユニゾンする。これは時代劇テーマにも使われたパターンである。ここではオルガンが絡み、いっそうサスペンスフルだ。

M227
M220

M211
 オーケストラ(と呼ぶにはまだ人数が少ないが)による、悲壮な決意。あるいは宿命の対決。ティンパニのロールが迫力を増している。


終章「輝け巨人の星」
M225

 トランペットのテーマ、オケとともにピアノの劇的な伴奏が豪華です。

M217
 こちらもテーマはトランペット、それにからんでオケがドラマを盛り上げる。

行け行け飛雄馬(TV用エンディング)




推奨盤
CD KICA-139 巨人の星 オリジナル・サウンドトラック


 「ゆけゆけ飛雄馬」のOPとEDそれぞれのTVサイズを収録。その他の歌ものに関しては、上記タイトルとCD番号を照らし合わせてください。劇伴をたっぷり収録している充実盤であるが、「たっぷり過ぎるためにかえって聴きにくい」という人もいるかも。以下に各劇伴のタイミングを記述しました。アルバム付属の充実解説とあわせて参照してください。


天上輝く星(TKCA-72514にも収録)
00'00" オープニングT2
 独特のフォームで投球する飛雄馬と、サブタイトルのBGM。主題歌がCマイナーである関係からか、CマイナーとAマイナーの劇伴が混在する。他番組ではAマイナーが多いようだ。

00'16" M42

01'11" M114
 「巨人の星」初期劇伴のストリングスは、人数が少ないようだ。バックは後年の作品でも使用されるマリンバのトレモロ。

02'10" M108
 ストリングスの悲壮なテーマ、バックはオルガン。「アタックNo.1」をイメージさせる。

03'03" M106T2
 曲も、テーマを歌いつなぐ楽器も、実に渡辺岳夫的な見事な展開をみせる。この曲はM1をもとにしたとみられる。アルバムをお持ちの方は、もう一度じっくり聴いてほしい。

03'58" M90
04'36" M31


果てなき試練
00'00" M32B
 主題歌を元にした、おなじみの特訓イメージの曲。

00'58" M96
02'04" M61
02'31" M88
03'12" M17

04'30" M1
 あえて詳しくは書かないでおくが、さすがM1、名曲である。


栄光の巨人軍(TKCA-72514にも収録)
00'00" 前オープニングC
00'10" M2

00'33" M107T2
 「友情の虹」イントロのようなトランペットが顔を見せる。映画音楽的なゆったりした曲。後期の録音だからだろうか、ストリングスの人数が増えている。

01'41" M135
03'05" M133
04'07" M98


日陰に咲いた花
00'00" M213
 このトラックは「根性」「特訓」とは無縁なムーディーな曲を集めている。このM213は番号からもわかるように後期の録音で、ストリングス・アコーディオン・フルートといった渡辺劇伴のスターたちが'70年代のスタイルを整え始めている。エンディングの和声は、いかにもなべたけ。

01'13" M43
02'12" M97
03'15" M79
04'01" M45

04'59" M48
 フルートによるテーマが、歌もの的な展開をする。劇伴としてはめずらしいタイプの曲ではないだろうか。


宿命の好敵手(ライバル)(TKCA-72514にも収録)
00'00" M228
 「ぶぁ〜ん」バリバリのトロンボーン、呼応するトランペット。対決ムードが盛り上がる。

00'28" M73

01'02" M87
 「ぷぁ〜ん」と音程が下がるブラスが登場。

01'48" M208
03'00" M120

03'54" M232
 ベースと三連音がピアノとともに焦燥感をかきたてる。「アタックNo.1」のバレー試合苦戦中でもおなじみの雰囲気だ。

04'57" M112
05'57" M127


大リーグボール(TKCA-72514にも収録)
00'00" M211
 オーケストラ(と呼ぶにはまだ人数が少ないが)による、悲壮な決意。あるいは宿命の対決。M127から引き続き、このあたりの曲ではティンパニのロールが迫力を増している。

01'06" M206
02'17" M118
02'58" M143B

03'09" M231
 ベースと激しくエフェクトされたギターがユニゾン。これは時代劇テーマにも使われたパターンである。ここではオルガンが絡み、いっそうサスペンスフルだ。

03'54" M204
 この迫力あるブラスは、ドラマエンディングによく似合う。M231とM204は、まさに「巨人の星」である。


予告篇音楽
 「ゆけゆけ飛雄馬」カラオケ。


野球ロボット
00'00" M121
01'02" M203
02'11" M220
03'32" M224
05'04" M138


苦悩する青春(TKCA-72514にも収録)
00'00" M143C
00'12" M212
01'14" M92
02'29" M81
03'12" M227
05'01" M109
06'07" M93


月は沈み日は昇る
00'00" M230
 バックのピアノは「ぽんぽん」ではなく「ぽろろん」というていねいな演奏だ。M200番台は、使用する楽器バリエーションや編成も豪華になってきている。

01'29" M218
03'05" M223
04'53" M216T2

06'34" M217
 トランペットのテーマ、それにからんでオケ(というか、ブラスとストリングスがいっしょに鳴る)がドラマを盛り上げる。

08'29" M225
 こちらもテーマはトランペット、オケとともにピアノの劇的な伴奏が豪華です。


はばたく不死鳥
00'00" M115T2
00'31" M124

01'34" M201
 すでに何度も登場したテーマだが、後期録音では楽器編成だけでなく曲自体の音楽性が高まっているように感じられる。この後のM209も同テーマの変奏である。

02'40" M116
03'34" M209
04'25" M91




FS P-6「ゆけゆけ飛雄馬/歌とドラマ」(廃盤)
EP TC-1110「行け行け飛雄馬/友情の虹」(廃盤)
EP SCS-54「行け行け飛雄馬/友情の虹」(廃盤)
EP KT-20「行け行け飛雄馬/友情の虹」(廃盤)
EP ELM-R4504「行け行け飛雄馬/友情の虹」(廃盤)
EP TC-4005(廃盤)「男どアホウ甲子園」とのカップリング
EP AH-341(廃盤)「闘魂こめて」とのカップリング
EP SS(H)-340(廃盤)「タイガーマスク/ゆけゆけ飛雄馬/空中都市008/爆笑愚連隊キン・コン・カン」
SS P-46「ゆけゆけ飛雄馬/飛雄栄光の復活(ドラマ)」(廃盤)
LP CQ-7045,CC CAK-701「テレビオリジナルBGMコレクション 巨人の星」(廃盤)


CD TOCT-9360「なつかしのミュージッククリップ 5」
 このCD、歌モノはよく網羅してあり、演歌バージョンなるキワものまで収録されている。しかし劇伴が収録されていない。アタックNo.1とのカップリングをやめて、単独で発売してほしかった。


CD CC-4431~2「渡辺岳夫 テレビ映画・アニメ主題歌作品集」(廃盤)
CD COCC-12840~1「渡辺岳夫 テレビ映画・テレビアニメ主題歌作品集」
 このCDでは「行け行け飛雄馬」となっているが、他は「ゆけゆけ」のようです。「新巨人の星」の主題歌は「行け行け飛雄馬」と書いてあるものを多く見かけます。


CC CHS-31187~96,CD GES-30526~35「アニメ主題歌メモリアル」(10枚組)
CD 56CC-1391~2「テレビまんが主題歌のあゆみ」
CD COCC-10247~8「テレビまんが 懐かしのB面コレクション」
CD COCC-70051「テレビアニメスーパーヒストリー 3 巨人の星からウメ星デンカ」
CD TOCT-8514「懐かしのアニメソング大全 2」
CD TOCT-9258「懐かしのアニメソング大全 挿入歌編 1」
CD COCC-11595「ぼくたちの情熱 心(ハート)に響くアニメソング」
CD K26X7118~9「オリジナル音源による 懐かしのTVアニメ・グラフィティ」
CD VFD-8101~10「テレビ主題歌ヒットシングルズ」(通販用10枚組)
CD TECD-20544「テレビ探検隊シリーズ 1 60'sTVテーマ・コレクション」


CD 52DH612〜3「懐かしのTV番組テーマ大全集 昭和二十八年〜昭和四十三年」
 このアルバムには、「まぼろし探偵」「判決」という渡辺浦人作品が収録されています。


CD TOCT-9954「梶原一騎の世界」


CD TKCA-72514「巨人の星 ミュージックファイル」
 TOCT-9360に収録された歌ものと、KICA-139に収録された劇伴群をコンピレーション。このCDならではウリは、おぼたけしと森みどりが歌う「マイ・チャンプ」など劇場版の歌を収録していること。バランス良く収録した良い企画であるが、このアルバムタイトルは大丈夫なのでしょうか。


VTR KIVE-39「渡辺岳夫の世界」




アニメ映画 巨人の星


公開:東宝 1969/07/26
監督:長浜忠夫
音楽:渡辺岳夫
製作:東京ムービー

内容:飛雄馬の少年時代から甲子園に向かうまでを描く。


 禁止用語修正の犠牲となって、劇伴音楽があちこちでブチ切れてしまう。いとあはれ。その場の転調効果をねらってか、全然別の調で無責任に終わる短い曲もある。これは劇場作品の傾向か。講堂と新幹線のホームで、生徒達が「青雲健児の歌」を合唱する。




アニメ映画 巨人の星 行け行け飛雄馬


公開:東宝 1969/12/20
監督:長浜忠夫
音楽:渡辺岳夫
製作:東京ムービー




アニメ映画 巨人の星 大リーグボール


公開:東宝 1970/03/21
監督:長浜忠夫
音楽:渡辺岳夫
製作:東京ムービー




アニメ映画 巨人の星 宿命の対決


公開:東宝 1970/08/01
監督:長浜忠夫
音楽:渡辺岳夫
製作:東京ムービー




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