あゝ
独身


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映画 あゝ独身


公開:大映 1970/05/16
監督:黒田義之
音楽:渡辺岳夫
製作:大映京都

内容:西川きよし、横山やすし、花紀京、岡八郎、笑福亭仁鶴、桂三枝、月亭可朝、豪華吉本オールスター出演のドタバタ恋愛コメディー。タイトルの前には喜劇の「喜」の字を「七」3個で表して、丸で囲んで記してあります。予告編では「マルキ」と読んでいる。また「独身」と書いて「チョンガー」とルビがふってあります。読みにくいタイトルです。


オープニング

 結婚行進曲(作曲:メンデルスゾーン)をアレンジしています。敢えて格調低く、どこまでもベタな喜劇調であります。


イントロ〜メインタイトル

 特に目立ったメロディーは無いが、仁鶴〜三枝〜可朝〜やすきよ等キャラクター紹介に合わせて軽快に都合4曲。得意のボサノバ調を中心に御披露です。メインタイトルも軽快なボサで、軽いノリで進行します。


笑福亭仁鶴の歌

 なんと笑福亭仁鶴が劇中で歌います。ストーリーとは全然無関係な歌なのに、予告編でも歌っております。「大発見の歌」とでも言うべき内容ですが、正式タイトル等一切不明。当時レコードなど売ってたかも。

 仁鶴は二役で、下宿屋の管理人役&掃除婦役をこなす。で、「お掃除おばちゃんの歌」みたいな歌も歌う。こちらはストーリーと関係あり。「Am|G|F|E〜」のんびりメロディーで、マイナーで始めてメジャー連発は渡辺岳夫の得意技。しかもアレンジ劇伴まで用意されているので、これは映画のための岳夫オリジナルかも。


月亭可朝の歌

 これは可朝のオリジナル。おなじみ「・・・やでぇ〜」の名調子。


劇伴音楽の特徴

漫才的なかけあいを中心にストーリーが展開。そのためか、劇伴音楽はいわゆるBG調で、特別にメロディーらいしい部分も無く、とにかくフルートがソロで活躍しまくる。フルート奏者の名前もクレジットしてほしいくらいです。コメディーには欠かせない口琴(ぼよんぼよん)も多用される。
「アタックNo.1」(前69年)と同傾向のブリッジあり。オルガンがアルペジオしてフルートがかぶされば、まごうことなきアタック世界。メロドラマチック場面ではアコーディオンのメロディーで、バックはビブラフォンの和音。「べんべ」エレキの単音で奏でるメロディーもまたアタック劇伴の特徴です。
やすきよの快活コメディー場面では、ブラスも加わって豪華マンボが鳴っております。フルートは当然そこにも参加。
メインタイトルのアレンジBGは、なんとラストシーンで聞かれるのみ。最後は再び結婚行進曲につないでハッピーエンド。




VTR HTH-1045「あゝ独身」




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