大いなる
旅路


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TVD 大いなる旅路


放映:1972/04/02〜1972/10/15
監督:中川信夫
音楽:渡辺岳夫
製作:バリアンツ

内容:竜雷太、原田芳雄、浜木綿子ほか。鉄道100周年に合わせて作られた、親子四代にわたる鉄道マン一家の物語らしい。監督が怪談映画の巨匠中川信夫というのは、ちょっと見てみたい。


大いなる旅路 OP

作詞:小椋佳
作曲:渡辺岳夫
編曲:小野崎孝輔
歌:小椋佳
DR-1695,POCH-1342,KIVE-39,UPCY6003

 「心に汗を」と並ぶ渡辺岳夫青春歌の大傑作。出だしの「旅は長く遠く・・・」を聞いただけで、思わず「た、岳夫節」と拳を握ってしまう。小椋佳の詩は、のちの「マルコポーロの冒険/いつの日か旅する者よ」(1979)を彷彿させる香り高い内容。マンドリンをフィーチャーした編曲は渡辺岳夫の指示でしょうか(前奏がまるでナベタケ節です)。人生への応援歌といった曲想は、疲れた心に勇気を与えてくれます。私にとっては「さあ歩きはじめよう」、「心に汗を」とともに、”わが心のナベタケ節”の一曲となっています。個人的には、渡辺岳夫ドラマ主題歌のベストにあげたい。


この胸の高なりを たぶんED

作詞:小椋佳
作曲:小椋佳
編曲:青木望
歌:小椋佳
DR-1695,POCH-1342

 近年リリースされた小椋佳の映画・TV主題歌を集めたCDでは、こちらの歌のみ収録されていました。


EP DR-1695「大いなる旅路/この胸の高なりを」
 ほかに4曲入りコンパクト盤もあった。


CD POCH-1342「帰っちゃおうかな/小椋佳」
 ほかの曲がみんな小椋佳作曲の中で、岳夫節全開の「大いなる旅路」は浮きまくってます。が、この名曲がたった1500円(CDの値段)で手に入るだから幸せです。さあ、いますぐレコードショップへGO!。
腹巻猫さん 1997/11/10 HOMEPAGE


CD UPCY6003「ゴールデン☆ベスト/小椋佳」


「大いなる旅路」について

 これはいわば、鉄道を舞台とした大河ドラマでした。そのOPは、雪の中をSLが驀進するシーンではなかったかと。それはレコードのジャケット写真にもなっていたはずですが、どこかへ無くしてしまいました。
 当時鉄道小僧だった私は、単に列車が出てくるのが楽しみで見ていたのですが、「列車を走らせる事=男のロマン」というイメージが描かれていたように思います。
 でも、戦時中の女子車掌の話もありましたっけ・・。 最終回は、老機関士が解体される蒸気機関車を目の当たりにするところだったように憶えています。鉄道100年とは、まさにそんな時代でした。

 あれからもう25年「国鉄」という組織そのものを始め、碓氷峠の補機、通票の投げ渡し、あまたの連絡船・・・スピードの代償に日本の鉄道が無くしたものは多々あります。当時、鉄道世界では「合理化」は流行語でもあったのですが、そうして切り捨てていかれた不合理の数々こそは、かけがえのない魅力でもあったわけです。とはいえ、公共の物である鉄道が、ノスタルジーのみで生き残れる道理もなく、あの時画面で壊されていたSLは、今にして思えば、終わる事のない時代の移り変わりを象徴していたのかも知れません。

 劇中にも、主題歌の変奏(スローテンポ)が用いられていたと思います。実は、初めて自分で買ったレコードがこれで、情感あるイントロは通学の途中何度も頭の中に浮かんできたものです。間奏はテレビサイズでは登場しませんでしたが、雨の中を駅長さんが通過列車を見送るシーンなどがぴったり合いそうに思います。
 でもこれ、小椋佳さんの作曲だと思ってる人が圧倒的に多いんじゃないかなー?。かく言う私も、渡辺先生の曲である事を発見したのは相当後になってからの事でしたし・・。
へろ松さん 1997/11/17


番号タイトル脚本監督出演
VTR KF-5132夜明けの誓い〜維新武家人別帖〜井手雅人、猪又憲吾、松本昭典中川信夫原田芳雄、竜雷太、浜木綿子
VTR KF-5133しのび逢い下飯坂菊馬、猪又憲吾番匠義彰加賀まり子、松山省二、竜雷太
VTR KF-5134名もなき花も竹内進、田坂啓小沢啓一武原英子、藤田弓子、森次浩嗣
VTR KF-5139虹のきらめく朝に猪又憲吾、下飯坂菊馬、瀬川昌治番匠義彰、手銭弘喜山口崇、梓英子、神山繁
VTR KF-5140お星様白書松本昭典斉藤光正山崎努、大原麗子、中山麻里
VTR KF-5141風を追いかけて猪又憲吾、井手雅人宮本壮吉近藤正臣、榊原るみ、竹脇無我


VTR KIVE-39「渡辺岳夫の世界」




LP MR-3206 鉄道100年 大いなる旅路 -- 栄光の蒸気機関車C622 --


A面
倶知安峠のC622
この胸の高鳴りを
朝もやのC622
山間のC622

B面
走れ! C622
消えゆくC622
大いなる旅路


 おそらくはテレビとタイアップして制作された企画盤でしょう。ジャケットは、EP DR-1695と同じ、煙を吐きながら疾走するC622(写真は違いますが)。タイトルにテレビと同じロゴが使われています。いわゆるドキュメンタリー・レコードですが、なかなか感動的な仕上がり。渡辺岳夫の劇伴がBGMに使われており、ファンにとっては涙もののアルバムです。
腹巻猫さん 1998/01/06
HOMEPAGE




 「大いなる旅路」の項は、腹巻猫さんの情報をもとに構成しました。思い入れたっぷりのコメントをありがとうございます。管理人もさっそくCDを購入して、じ〜んときました。他の曲では「走らないで下さい」や、深町純や星勝編曲が聴けて嬉しい一枚です。

 「大いなる旅路」は中盤の「とめどなくあふれた夢さ〜♪」が素敵です。「さ〜♪」のコードは「G、B♭」で、続くフレーズのアタマはE♭です。キーはE♭なので「III、V、I」となります。メジャー曲で用いるIIIのメジャーコードがニクいのだ。

 「この胸の高なりを」は、おなじみの青木編曲が、美しくそしてのどかです。センチメンタルなギターといっしょに「ぶっぽぶっぽ」鳴っているのは、何の楽器でしょう。ミュートをつけたテナーサックス?。「ハーモニカの巨大なやつ」という投書が、へろ松さんからきました。




大いなる旅路

作詞:小椋佳
作曲:渡辺岳夫
編曲:野月貴弘&スギヤマ!
歌:SUPER BELL''Z

 2007年6月24日からCS放送ファミリー劇場にて放送「鉄子の旅」のエンディングです。




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