非情の
ライセンス


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TVD 非情のライセンス


放映:NET 1973/04/05〜1974/03/28(全52話)
NET 1974/10/03〜1977/03/31(全124話)
TV朝日 1980/05/01〜1980/12/04(全26話)
監督:永野靖忠
音楽:渡辺岳夫(音楽製作:あんだんて)
原作:生島治郎
製作:東映

内容:はじめまして。infoseekで”非情のライセンス”を検索したところ、http://www.tky.3web.ne.jp/~kimera/mv/amati.htmlとここが出てきました。今まで諦めていたのに 「非情のライセンス ミュージックファイル」なんていうものが有ることを知り、慌てて秋葉原へ飛んでいき探したところ石丸で購入する事ができました。
 私はこの「非情のライセンス」という番組が大好きでLPや20年以上前の番組を録音したテープを今でも大事に持っています。死ぬまでに(^_^;もう一度映像を見てみたいと願っていますが、LDも出ていないようです。もし「どこどこで再放送やっているよ」という情報が有れば教えてください。
 私は'73年から'77年の放送は再放送で見たのですが、天知茂ふんする会田刑事が政治家や暴力団など大きな悪に立ち向かっていく姿がとても素敵でした。番組の中で出てくる悪が当時の事件を容易に想像出来るストーリーが多く見ていてワクワクはらはらしたものです。
#妻曰く「内容があまりにリアルなのでお蔵入りになったのだよ」
 番組を録音したカセットテープを5本程大事に持っていて番組の中で使っている音楽は今でも鼻歌で出てくるほどの片思い状態です。テレビ朝日か東映か判りませんがLDを出してくれないかなと心より願っています。番組数が多いだけにセットにすれば相当な値段で売れると思うのだが・・・・・。こんな昔の番組の事を語っていますが年齢は37歳です。Hi.
上野浩一さん 1998/05/27


非情のライセンス OP

作曲:渡辺岳夫
DR-6407,DR-1767,VPCD-81125,KIVE-39,LSTD-01464,UPCH-1320,DNUT-3

 いかにも、サスペンスフルなインスト曲である。途中からスキャットが入るのも、いかにもです。しかし有名な「Gメン’75」は時期的に後なので、案外非情のスキャットは独創かも。バックのエレキギターにワウが効いているところも、刑事アクションっぽい。VPCD-81125には、TVサイズヴァージョンとEP収録のフルサイズヴァージョンが収録されている。UPCH-1320はフルサイズを収録。フルサイズ版では、おなじみのタンゴ調も挿入される。

 '98年6月発売「SPA!」には、渡辺親子三人(浦人、岳夫、浩子)に関する片山杜秀さんのコラムがありました。コラムの本筋と無関係な部分ですが、「非情のライセンス」のテーマ曲がポールモーリア風だみたいに書いてありました。言われてみるまで気づきませんでしたが、ポールモーリアの「オリーブの首飾り」にちょっと似ています。テーマ音色がチェンバロ的ですしね。でも非情の進行「Am|Am、D|Am|Dm|Dm|Am|B|E」は、ポールモーリアの世界とは趣を異にしています。


非情の街 OP

作詞:岡たくみ/補作詞:山田孝雄
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山祐士
歌:天知茂
VPCD-81125,UPCH-1320

 オープニングテーマ「非情のライセンス」に歌詞がついて、天知茂が歌っている。こちらもオープニングに使用された。歌以外のアレンジも、上記インスト曲とは微妙にだが異なる。VPCD-81125には、TVサイズヴァージョンとEP収録のフルサイズヴァージョンが収録されている。UPCH-1320はフルサイズを収録。


昭和ブルース

作詞:山上路夫
作曲:佐藤勝
編曲:伊部晴美
歌:天知茂
演奏:伊部晴美(ギター)、ポリドール・オーケストラ
DR-6407,DR-1767,DR-1881,VPCD-81125,UPCH-1320

 佐藤勝作曲。伊部晴美のギターが、伴奏の中心的役割を果たしている。アコースティックギターが、あるいは「ぽろんぽろん」あるいは「じゃらんじゃらん」と、歌を寂しく彩るのだ。天知茂本人には、こっちの歌の方が似合っているかもしれない。


ひとりのふたり

作詞:天地茂
作曲:渡辺岳夫
編曲:渡辺岳夫
歌:天知茂
MR-2257,DR-1804


非情のライセンスの音楽

 はじめまして。上野千里@上野浩一の妻です。
 私もいつの間にか天知茂のファンになってしまった一人です。もう19年か20年前のことになりますが、レコードやさんに行っては、天知茂のレコードを探したものでした。きっともっとあったのでしょうが、私が探せたのはLP2枚とEP8枚でした。

LP
「歌心」(MR-3094)昭和ブルース、非情の街他
「昭和ブルース」(MR-2257)昭和ブルース、非情のライセンス他
この昭和ブルースの中の非情のライセンスには、会田刑事のセリフが入っています。CDには入っていなかったので、貴重な一枚だったのだなと思い、我が家の宝物です。

EP
昭和ブルース(DR 1881)、非情の街(DR 1937 B面「気にかかる」)、男のポケット(DR 6266)
流れの雲に(野望主題歌)(DR 6146)、過去(江戸の牙挿入歌)(DR 6371)
飲んでひとり(DR 6229)、ふたりづれ(DR 6366)、うしろ姿(DR 6297)

 以上が我が家にある天知茂のレコード一覧です。このほかのレコードを持っていらっしゃる方はいますか?
 我が家にあった天知茂のレコードの中で、渡辺岳夫さんの作曲は、「非情の街」と「非情のライセンス」とLP「昭和ブルース」の中の「ひとりのふたり」という曲だけでした。このLPは全て天知茂が歌っています(殆どは、どなたかが歌われた曲ばかりですが)。非情のライセンスのように、CDになってくれると嬉しいと思っています。レコードはすり減ってしまって音が・・・・・(^_^::
 あの当時カセットも持っていなくてレコードを聴くしかなかったのが悲しいです。
上野千里さん 1998/05/27




CD VPCD-81125「非情のライセンス ミュージックファイル」
 解説によると、渡辺岳夫のドラマ作品単独CD化はこのアルバムが初であるという。さすがVAPである。劇伴には「非情のライセンス」をアレンジしたBGMが多い。その他には、やはり刑事モノ・・といっても七曲署みたいに派手ではなく、都会の闇をドロドロとうごめくイメージだ。ウルトラQの「EGF#G♪」まで登場。アクション的音楽にも、陰りと深みがあるぞ。


CD UPCH-1320「刑事魂」DEKA Compilation
 「でかだましい」ではなく「デカコン」と読むみたいです。「メインテーマ」と「非情の街」をフルサイズで収録。「噂の刑事トミーとマツ」「熱中時代・刑事編」など人気番組の主題歌や、「Gメン'75」(菊池俊輔)「太陽にほえろ!」(大野克夫)「西部警察」(宇都宮安重)「同PARTU」(羽田健太郎)「大空港」(菅野光亮)といった充実のインストメンタル作品をラインナップ。往年の名刑事が勢ぞろいだ。


EP DR-1767「昭和ブルース/非情のライセンス」(廃盤)
EP DR-6407「昭和ブルース/非情のライセンス」(廃盤)
EP DR-1881「非情のライセンス:昭和ブルース/酒」(廃盤)

EP DR-1804「人生/ひとりのふたり」(廃盤)
 「人生」は作詞:吉田旺 作曲:中村泰士 編曲:高田弘 歌:天地茂

CD DNUT-3「俺たちのメロディー 3」

LD LSTD-01464「東映TVドラマ主題歌大全集 2現代劇篇」

VTR KIVE-39「渡辺岳夫の世界」




ダルシマー

 dulcimer のばさずに「ダルシマ」とも言う。共鳴箱(ギターの胴体の役をする中空の箱)に金属の線を張って、ハンマーで弦を打って演奏する民族楽器。その起源は紀元前にさかのぼるが、その後クラビコード→ピアノへと発展した。
 金属弦を弾くので、ハプシコードや大正琴ににた音色がする。「非情のライセンス」の主題や、イントロの「ざんばら♪」というグリッサンドがそれと思われる。「ざんばら♪」は「キューティーハニー」等の劇伴でも聴かれる。

 '02年の9月に、ちょっとした用事で音楽の町・浜松に行った。ついでに楽器博物館を訪れました。これがなかなか勉強になります。浜松にお立ちよりの際にはオススメです。
 珍しい楽器がたくさん展示してあり、試奏コーナーもありました。その日は日曜だったのに来館者が少なかったので「もったいないな〜」と思いました。なかなか良い博物館なので、もっと大勢利用すると良いのに。しかもお子様は展示物をあまり見ないで、試奏コーナーで遊んでいる時間が長いのね。みんな、楽器なんかにはあまり興味は無いのでしょうかしら。現代では通常演奏しないような古い楽器、珍しい楽器にまざって、ダルシマーの展示がありました。なんと試奏コーナーにもダルシマーが!。

 バチの先にはフェルトがついていて、そこで弦を叩くようになっている。バチを館外に持ち出しできないようにヒモつきなので、若干演奏しにくい。ひとつの音程を出すために金属弦が3本ずつ張ってあった。音程は半音階でスキマなくならんでいる。となりの弦(半音異なる)とは高さに差をつけてあるので、間違えて叩かないですむのですね。たとえば楽器の片側ではCDEF#G#A#の音が上で、反対側では、C#D#FGABの音が上になります。弦が互い違いに斜めになっている(中央でクロス)ので、楽器の左右では上下関係が逆になるわけです。グリッサンドを演奏すると、全音階の不気味な感じ。なるほど、これがダルシマ効果なのか。

 構造を確認した後、「非情のライセンス」の演奏を試みたのは言うまでもありません。しかしながらピアノや木琴などと違って「ここを弾けばこの音が」という勘がつかめませんので、ものすごく難しいです。




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