放映:CX 1974/01/06〜1974/12/29(全52話)
監督:高畑勲
音楽:渡辺岳夫
原作:ヨハンナ・スピリ「ハイジ」
製作:ズイヨー映像内容:杉山佳寿子(ハイジ)、宮内幸平(おんじ)、小原乃梨子(ペーター)、吉田理保子(クララ)。TV用のテーマ曲はボロいスピーカでも楽器音がよく聞こえるように、メリハリをつけたサウンド処理をしている。音楽だけではなく、SE(効果音)もていねいに録音している。ストーリー・演出・絵だけではなく、サウンド面も良心的なシリーズであった。ドラマ内容の紹介文を募集中ですが、単に「名作です」と書いておくだけでも十分ですね。
おしえて OP作詞:岸田衿子
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山祐士
歌:伊集加代子
ヨーデル:ネリー・シュワルツ
APM-4567,CH-83,CH-4,CX-7032,TOCT-9356,CC-4431~2,COCC-12840~1,CHS-31187~96,GES-30526~35,56CC-1633~4,TOCT-9257,COCC-10805,COCC-70057,KIVE-39,AYCM-656,RBCS-1087,RBCS-1090,XT-3346,SOL-1721ホルンのイントロ、そしてあのヨーデルで始まるこの歌を知らない人はいないでしょう。岸田衿子の短い詞の中にこめられた、透きとおった陽ざしのような感性を引き出した名曲です。曲の大部分が(I、IV、V7)だけで構成されている譜面は神々しく輝いてみえます。本物のヨーデルは子供には難しいからと、渡辺岳夫が手直ししたそうです。もともとはどんなフレーズだったのでしょう。
まっててごらん ED作詞:岸田衿子
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山祐士
歌:大杉久美子
ヨーデル:ネリー・シュワルツ
APM-4567,CH-83,CH-4,CW-7118,CX-7032,CZ-7191,TOCT-9356,CC-4431~2,COCC-12840~1,CHS-31187~96,GES-30526~35,COCC-10249~50,TOCT-9257,COCC-10805,COCC-70057,AYCM-656,RBCS-1087,RBCS-1090,COCX-36193~6,COCX-33275,XT-3346,SOL-1721ブラスがないので簡素に聞こえる編曲ですが、実際は贅沢な録音です。使いたい音を使いたいところで鳴らしています。しかもほとんど生楽器なのです。ヨーデルがハシるのも雰囲気あります。
「まっててごらん、ホラ♪(IV|IVm|I)」が効いており、それに続く曲の区切り部分を効果的に演出していると思います。
「ひざしのなかを〜♪」の後はインストで「ちゃ〜ん|ちゃ、ちゃ〜、ちゃ〜」としてIに続けます。ここのコードは松山先生のピアノ譜に「V7sus4|IIm7、V7、V7」と書いてあるけど、「IIm7」のところが「IIm7/V」みたく聞こえて自信ないので誰か教えてね。「X7sus4→X7」ばかり作曲してしまい「クサいなぁ〜」と悩んでる人は応用してみよう。
ユキとわたし作詞:岸田衿子
作曲:渡辺岳夫
歌:大杉久美子
CHS-31187~96,GES-30526~35,TOCT-9356,TOCT-9259,AYCM-656,RBCS-1087,RBCS-1090,COCX-36193~6,XT-3346,SOL-1721聞き流してしまいそうな、おとなしい音楽です。でもメロディーが素晴らしいので、じっくり聴いて欲しい。聞きどころのひとつは「いつかしら はじめて♪」の次に「あなたと♪」とくるところ。ミュージカルのような展開です。
アルムの子守歌作詞:岸田衿子
作曲:渡辺岳夫
歌:ネリー・シュワルツ
CH-83,CHS-31187~96,GES-30526~35,TOCT-9356,TOCT-9259,AYCM-656,RBCS-1087,RBCS-1090,XT-3346,SOL-1721ネリー・シュワルツが歌ってます。日本語の歌詞がちゃんと聞こえないので、不思議な雰囲気です。
ペーターとわたし作詞:岸田衿子
作曲:渡辺岳夫
歌:大杉久美子
CH-83,TOCT-9356,AYCM-656,RBCS-1087,RBCS-1090,COCX-36193~6,XT-3346,SOL-1721とても渡辺岳夫的な好曲です。「キャンディキャンディ」方式で、途中でE♭メジャーからCマイナーのようなメロディーになります。歌メロの終わりはCのメジャーコードという得意のパターンですが、この曲では「A♭、B♭|C」と展開します。
夕方の歌 IN作詞:岸田衿子
作曲:渡辺岳夫
歌:大杉久美子
TOCT-9356,AYCM-656,RBCS-1087,RBCS-1090,COCX-36193~6,XT-3346,SOL-1721夕陽を見ているような気持ちになる、静かでかつ劇的な曲です。この曲のストリングス演奏による劇伴音楽があります。ハイジがクララのために森で花を見つける場面で、厳かに響くのです。
これらの他にも、ハイジとクララとペーターが「山羊と遊ぶ♪」などと歌っていますが、作詞作曲者等不詳です。
公開:東宝 1974/03/21
監督:高畑勲
音楽:渡辺岳夫
製作:ズイヨー映像
公開:東宝 1975/03/15
監督:高畑勲
音楽:渡辺岳夫
製作:ズイヨー映像
公開:東宝東和 1979/03/17
監督:中尾寿美子
製作:ズイヨーエンタープライズ内容:紹介文募集中
アルムの子守歌(劇場版)作詞:岸田衿子
作曲:渡辺岳夫
歌:伊集加代子
TOCT-9356こちらは伊集加代子の歌です。TOCT-9356に収録されているのは、イントロがなくていきなり歌からはじまって、ワンコーラス歌った後で「ルルル・・」とフェードアウトします。映画では、どのように演奏されたのでしょうか。
公開:1993
監督:高畑勲
音楽:渡辺岳夫、手塚理
製作:瑞鷹映像株式会社内容:「アルムの山編」「ハイジとクララ編」がある。TVシリーズの音楽をステレオで聴ける他、編集に合わせた新音楽と思われる部分もある。音楽協力:三協新社とクレジットされている。
2008年12月発売。「おしえて」「ユキとわたし」「夕方の歌」「アルムの子守唄」「ペーターとわたし」「まっててごらん」の歌もの6曲に、コロムビアから発売された「テレビオリジナルBGMコレクション アルプスの少女ハイジ」LP CX-7032に収録されたトラックから構成されています。
2008年12月発売。こちらは待望の2枚組。可能な限りの劇音楽を収録した初回限定盤です。
このページで紹介しているすべての歌を収録している。その他、劇伴を30分ほど収録している。このCDの劇伴収録方式は不親切で、タイトルと音楽を一致させるには注意深く聴かねばならない。アルバムの解説を補完する意味で、コメントとタイミングを記述した。どの曲がどんな場面で使用されたか、などはアルバムの解説を参照されたい。
BGMコレクション 100'00" 胸をはって
01'19" ハイジの一日
02'45" やわらかな陽ざし
以上、「おしえて」のインスト演奏です。03'30" ユキちゃん
「ユキとわたし」のインストヴァージョン。04'44" おやすみハイジ
「アルムの子守歌」のアレンジ。エンディングが印象的だ。06'17 遠いもみの木
「夕方の歌」の変奏。穏やかで味がある演奏になっている。
BGMコレクション 200'00" 荷馬車にゆられて
00'47" おだやかな日
02'45" 街から来た少女03'50" おんじの夢
フルートのもの悲しい主題に、ギターが伴奏する渡辺岳夫得意の曲。
05'25" 山の夜明け06'03" ヨーゼフはどこから
もっさりしたリズムの、ユーモラスな音楽。
06'52" 牧場へゆけば
アコーディオンが軽快。中間部ではフルートにピアノ伴奏、ストリングスも加わって明るく展開する。
08'57" 元気なハイジ10'12" 上を向いて
後半に坂本九の「上を向いて歩こう」(作曲:中村八大)の引用がある。ラストはホルンが情景する。
11'14" 夕暮れ
簡素なストリングスに、ピアノとベースが加わっていく。ピアノがなべたけ得意の主題を演ずるが、とぎれるように終わる。
12'32" フランクフルト14'03" クララのために
なべたけ劇伴でよく聴かれるような、おなじみのやや暗いストリングスのテーマ。途中からやや明るい調子で、ピアノも加わる。これが渡辺岳夫の劇伴世界である(ちょっと独断)。
15'21" 愉快におどろう16'23" アルムへ帰りたい
沈んだ感じの、メロディー。昔からたびたび使用されるビブラフォン〜アコーディオン〜クラリネットへとつなぐ。クラリネットのバックにはオルガンも鳴る。古いタイプの編曲だ。
17'58" 小鳥のうた
マリンバの前奏〜木管〜オルガンのテーマ。
18'40" 喜びのこだま
山の風景を奏でるストリングス。喜びのホルンがこだまする、すがすがしくも美しい曲だ。
20'02" アルプスの息吹き
ストリングスの主題にピアノが伴奏するパターンの音楽だが、映画音楽的な広がりのある素晴らしい展開をみせる。ハイジ屈指の好曲である。このアルバムをお持ちの方は、あらためて聴いてほしい。
21'05" 思い出の道を22'37" 春をまって
「おしえて」のヨーデルのフレーズが登場する。明るく、そして豊かな牧場をイメージさせる。本編で使用されると、どんな場面にもよく合うようだ。「ハイジ」は激しいドラマ展開で見せる作品ではないが、この「春をまって」も劇的ではないのに感動できる曲だと思う。
予告篇音楽予告用の短い曲である。しかも静かに始まるくせに、曲として完結していて納得させられる。「とにかく次回も見てね!ジャカジャカジャン!」などという予告篇を聴かされ慣れてしまった我々には、新鮮な驚きがある。
「おしえて」「まっててごらん」をTVサイズで収録。他に、上記の「なつかしのミュージッククリップ 1 アルプスの少女ハイジ」に収録されている劇伴のほとんどを収録している。各曲のタイトルも共通である。
第1章 交響詩 アルプスとハイジ | 管弦楽 |
・アルプスの夜明け | |
・牧場で山羊と | |
第2章 都会のディベルティスマン | 室内楽 |
・フランクフルトの街 | 弦楽合奏 |
・クララ (*) | フルート・ハープ |
・ロッテンマイヤー女史 | クラリネット・チェンバロ |
・おおさわぎ (*) | 木管合奏・打楽器 |
・ゼーゼマン氏 (*) | チェロ・ピアノ |
第3章 傷心のパルティータ | 室内楽 |
・ホームシック | ギター五重奏 |
・ゆうれい | ヴァイオリン・チェンバロ |
第4章 歓びのトリオ | 管弦楽・室内楽・合唱 |
・再びアルムへ | 管弦楽 |
・そして おじいさんは… | ピアノ三重奏 |
・デルフリ村の教会にて (*) | 合唱・オルガン |
第5章 交響詩ハイジ | 管弦楽 |
・うれしい春 | |
・クララ歩いて | |
・アルプスのハイジ | |
女声合唱によるアニメファンタジー アルプスの少女ハイジ | CDのみボーナストラック |
・おしえて | |
・まっててごらん | |
・夕方の歌 | |
・アルムの子守唄 |
原作曲:渡辺岳夫
(*)=冬木透作曲
構成・編曲:冬木透
演奏:熊谷弘指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団
演奏:古橋富士雄指揮、NHK東京児童合唱団・シニア(ボーナストラック)「組曲ハイジ」は発売当時買ったLPのジャケットにかびがはえかかっていたのでもう1枚購入。ところが聴いてみると、昔買った盤の方が状態がよかった。改めて聴いてみると、冬木透色かなり濃厚。 冒頭は、「ウルトラセブン」か? と思わせます。「子どものための交響詩 ジャングル大帝」の80年代版といった作品です。冬木透自ら、詳細な解説を書いています。
腹巻猫さん 1998/01/02 HOMEPAGE
EP APM-4567「おしえて/まっててごらん」(廃盤)
EP SCS-222「おしえて/まっててごらん」(廃盤)
CP CH-83「おしえて/アルムの子守唄/ペーターとわたし/まっててごらん」(廃盤)
CP CH-4魔女っ子メグちゃんと混載(廃盤)
LP KKS-4098「アルプスの少女ハイジ」(廃盤、収録内容不明)
LP CW-7208~9「アルプスの少女ハイジ サウンドトラック」(廃盤)
LP CW-7118「大杉久美子 テレビアニメーションの世界」(廃盤)
LP CZ-7191「大杉久美子 よい子の名作アニメベストヒット16」(廃盤)CD CC-4431~2「渡辺岳夫 テレビ映画・アニメ主題歌作品集」(廃盤)
CD COCC-12840~1「渡辺岳夫 テレビ映画・テレビアニメ主題歌作品集」
CC CHS-31187~96,CD GES-30526~35「アニメ主題歌メモリアル」(10枚組)
CD 56CC-1633~4「続・テレビまんが主題歌のあゆみ」
CD COCC-10249~50「続・テレビまんが 懐かしのB面コレクション」
CD COCC-70057「テレビアニメスーパーヒストリー 9 ドロロンえん魔くんからウリクペン救助隊」
CD COCC-10805「なつかしのテレビアニメ主題歌 メルヘン・少女アニメ編」
CD TOCT-9259「懐かしのアニメソング大全 挿入歌編 2」
CD TOCT-9257「懐かしのアニメソング大全 補遺編」
CD AYCM-656「ZUIYOアンソロジー 1969〜1983」
CD SOL-1721「ZUIYOアンソロジー Original recording remastered」CD COCX-36193~6 大杉久美子40周年記念「燦のとき やさしさの歌」
渡辺岳夫作品では「アタックNo.1 」をはじめ「ハイジ」4曲、「ミームいろいろ夢の旅/ちいさいかわのうた」、「森の陽気な小人たちベルフィーとリルビット」2曲、「フランダースの犬」6曲、「ラスカル」8曲、「ペリーヌ」5曲、そして映画「テンプルちゃんの小公女」からすべて初CD化の5曲を収録。全体では106曲で初CD化が20曲という豪華版。
CD COCX-33275「大杉久美子 スーパー・ベスト」
CD XT-3346「歌と音楽集」
TVシリーズ総集編の2枚組 DVD XT-3344~5 に同梱されたCDアルバム。手塚理の編曲で劇音楽を新録音している。
VTR KIVE-39「渡辺岳夫の世界」