魔女っ子
メグちゃん


ホームにもどる

TVA 魔女っ子メグちゃん


放映:TV朝日 1974/04/01〜1975/09/29(全72話)
監督:芹川有吾
音楽:渡辺岳夫
原作:ひろみプロ
製作:東映動画

内容:吉田理保子(メグ)、つかせのりこ(ノン)。松山祐士は劇伴アレンジも行ったという。紹介文募集中。


魔女っ子メグちゃん OP

作詞:千家和也
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山祐士
歌:前川陽子
SCS-225,CH-4,APM-4569,FF-24,APD-6514,APW-9524,APW-9546,CW-7069,CX-7191,CC-4431~2,COCC-12840~1,CHS-31187~96,GES-30526~35,56CC-1633~4,COCC-11865~6,COCC-70057,COCC-72088,KIVE-39

 '74年にもうこのサウンドとは、まさに女の子を「子供だなんて思ったら♪」たいへんな間違いだということをわかっていらしたのでしょう。「思ったら♪」と繰り返し二回目の「魔女っ子メェグはぁ♪」は、まさに前川陽子のためのメロディーで、女の子向け「キューティーハニー」の趣です。「キューティーハニー」は東映動画の前年作で、やはり前川陽子の歌ですね。小谷充から交代した松山編曲は、おなじみのティンパニ&ストリングスに、表情豊かな音色をイロイロ加えています。「じべじべ」いってるのはレゾナンスを死ぬほど効かせたミニムーグだそうです。

 ここではAmの調を例に説明しますが・・・、Aマイナーの曲ではDとEのコードがメジャーになったりマイナーになったりします。「魔女っ子メグちゃん」は、その好例です。
 イントロ冒頭は「シャランラシャランラ♪(Am|D)」で、イントロ最後の「シャランラ♪(Em|Am)」です。先に鳴るDメジャーに爽快感、後で鳴るEマイナーには子供離れした色気がありますな。DメジャーとEマイナーがいっしょに登場すると、独特の雰囲気があるのです。
 「子供だなんて・・・証拠なの♪」の間のDは、すべてマイナーです。しかし派手な展開部の「お化粧なんかはしなくても♪」はDのメジャーコードになっています。お転婆メグちゃんです。ところが「男の子なんて♪(E7sus4、E7|C、Dm)」では、「んて♪」の部分が再び色気のDマイナー。
 さらに「いちころ♪」が大人っぽいB7なので、トドメをさされてしまうのです。いちころB7は「よ♪(E7)」に四度進行するセコンダリ・ドミナントです。ノン・ダイアトニック・コード(黒鍵を使う)で、調性感の広がりを誘う・・・ということになっております。


ひとりぽっちのメグ ED

作詞:伊丹亮一郎
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山祐士
歌:前川陽子
SCS-225,CH-4,APM-4569,CW-7069,CX-7191,CC-4431~2,COCC-12840~1,CHS-31187~96,GES-30526~35,COCC-10249~50,COCC-11865~6,COCC-70057,COCC-72088

 OPはオシャレなメグちゃんですが、EDはマコちゃん時代にもどってしまいます。しかしさすがに演歌調とまではいかず、タンゴになっております。渡辺&松山コンビがこの後「フラ犬」と「カゲスター」で用いる「8分の裏々」という伴奏パターンが、すでに登場しています。


BGM テーマ・アレンジ

作曲:渡辺岳夫
COCC-11865~6

 本家主題歌があまりに華麗なので「魔女っ子メグちゃん」のBGM版は、簡素に聞こえる。BGMの方が「じべじべ」もなく個々の音を聞き取りやすいので、両者を聴き較べるとアレンジの勉強になったりします。

 「ひとりぽっちのメグ」のアレンジは本家EDとは異なります。ベースが妙に早いのが気になります。




劇場公開


公開:東映 1974/07/25
監督:芹川有吾
音楽:渡辺岳夫
製作:東映動画




CD COCC-72088 アニメ・サウンド・メモリアル 魔女っ子メグちゃん


 低価格シリーズANIMEX 1200のひとつで、LP CX-7191(廃盤)をCD化したもの。ライナーが再現されていないのが残念至極。OP・ED主題歌をTVサイズで収録し、さらに劇伴てんこもりで数十曲を収録。タイトル(曲番号)が一つでも、複数曲をくっつけた感じのものもあります。とってもオシャレな構成ですね。


魔女っ子メグちゃん

MEG
(1)Pretty Wink (2)空から Falling Girl (3)おてんば Popping (4)たそがれ Melancholy

FAMILY
(1)神崎 My Family (2)Don't Worry Mama (3)Home Sweet Home (4)星空の Lullaby

RABI & APO
(1)Child Room (2)二人の Lovely Angels (3)どたばた Slap Stick (4)いたずら Parade

NON
(1)Jealous Eyes (2)彼女は Beautiful Rival (3)恋の Bicycle Race (4)魔法で Battling

CHO-SAN(Oの上に横棒)
(1)Cat & Crow (2)Peeping チョーさん (3)魔界の Black Report (4)どきどき Suspense

TOWN
(1)おでかけ Fancy Street (2)おしゃれな Pavement (3)乙女の Main Theme (4)ときめき Skipping

LOVE
(1)あこがれ First Love (2)Heart Break (3)哀しくて Loneliness (4)Sentimental Girl (5)恋に Say Good-bye

MAGIC
(1)Magiccal Pendant (2)愛言葉は Sha-ra-n-ra (3)魔法の Dream Land (4)妖精の Melody

WITCH
(1)Queen Satan (2)闇から Devil's Claw (3)迫る Black Shadow (4)決戦 Magic Wars

HAPPINESS
(1)地上の Paradise (2)Smile Again MEG (3)明日へ Fly Away

ひとりぼっちのメグ




CD COCX-30486~7 東映アニメーション 魔女っ子 ミュージック・サンプラー 1966〜1981


 「魔法使いサリー」から「魔法少女ララベル」まで、全作品のTVサイズ主題歌と劇伴音楽を収録。短い劇伴は1トラックに複数収録しており、見た目よりもお買い得な内容になっています。
 「魔女っ子メグちゃん」からはOP、ED主題歌と劇伴を3トラック収録。LP CX-7191のCD化を祈りつつ、このLPに未収録の劇伴も収録。その心意気が泣かせます。そして後の'04年にANIMEX 1200シリーズのひとつとして「アニメ・サウンド・メモリアル 魔女っ子メグちゃん」が発売されました。


すてきな魔女がやってきた

 OPメロディーを実に様々なアレンジで演奏しています。これは豪華なトラックです。他にもサブタイトル曲や軽快な劇伴を収録しています。


あの娘はライバル

 ライバルとは、もちろんノンのこと。このトラックにも様々な傾向の音楽が収録されていますが、いずれも大人っぽい翳りを帯びているあたりがナベタケ魔女っ子の真骨頂。EDアレンジもあります。


決戦・大魔法

 でました、得意のウルトラQ。ベースと「じべじべ」で演奏し続ける「ACBC♪」にのって、華麗なサウンドで聞かせます。このトラックには「決戦」ムード以外のロマンチックな曲も収録しております。EDアレンジ曲はAマイナーですが、歌メロラストをFで受けて続きをしっかりと演奏。メグちゃんBGの豪華さ・鮮やかさには松山祐士の力も大きく貢献している。




EP SCS-225「魔女っ子メグちゃん/ひとりぽっちのメグ」(廃盤)
EP CH-4アルプスの少女ハイジと混載(廃盤)
FS APM-4569「魔女っ子メグちゃん/ひとりぽっちのメグ/メグちゃんの魔法合戦(ドラマ)」(廃盤)
FS FF-24ジェッターマルスと混載(廃盤)
FS APD-6514「魔女っ子大会」(廃盤)
FS APW-9524「魔法使いヒロイン大特集」(廃盤)
FS APW-9546「キャンディと7人の魔女っ子」(廃盤)
LP CW-7069「テレビまんが主題歌ヒットシリーズ」(廃盤)
LP CX-7191「アニメ・サウンド・メモリアル 魔女っ子メグちゃん」(廃盤)


CD CC-4431~2「渡辺岳夫 テレビ映画・アニメ主題歌作品集」(廃盤)
CD COCC-12840~1「渡辺岳夫 テレビ映画・テレビアニメ主題歌作品集」
CC CHS-31187~96,CD GES-30526~35「アニメ主題歌メモリアル」(10枚組)
CD 56CC-1633~4「続・テレビまんが主題歌のあゆみ」
CD COCC-10249~50「続・テレビまんが 懐かしのB面コレクション」
CD COCC-70057「テレビアニメスーパーヒストリー 9 ドロロンえん魔くんからウリクペン救助隊」
CD COCC-11865~6「歌いつがれる少女の夢 東映動画 魔法少女アニメ全集」

VTR KIVE-39「渡辺岳夫の世界」




ホームにもどる