虹の
エアポート


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TVD 虹のエアポート


放映:TBS 1975
音楽:渡辺岳夫
製作:松竹

内容:桜木健一主演のパイロット物らしいです。


青春の刻(とき)

作詞:さいとう大三
作曲:渡辺岳夫
編曲:馬飼野康二
歌:桜木健一
DR-1997

 名曲である。Aメロは「Am|Am|G|G|F|F」という流れ。「Gsus4、G|E」を経て、Aメロ繰り返しのアタマのAmにつなぐ。だから曲としてはAマイナー(のはず)なのだが、響きは明るくて暖かだ。BメロではAmとDを3回繰り返してから、パイロットらしく「F、G|A」とAのメジャーコードで舞い上がる。B'メロの最後は、なんと「F、C|G、F|G」である。メロディーの最後はD音で、文字通り空の彼方へ飛んでいってしまうのだ。これこそ音楽である。

 編曲は、歌謡ポップスでも劇伴音楽でもおなじみの馬飼野康二。ストリングスやブラスを「ここぞ」という部分に投入すると、贅沢なサウンドに聞こえます。AA'BB'という歌メロ構成ですが、A'で弦を、B'で管を増大して盛り上げるわけです。ブラスはゆったりとしたトロンボーン群中心(ホルンも混じってる?)で、イントロと間奏ではオーボエが美しくフライト感覚を演出です。

 馬飼野康二といえば、歌謡史上の伝説的名曲「愛のメモリー」(作詞:たかたかし、歌:松崎しげる、'77年)があまりにも有名です。「愛のメモリー」の構成もAA'BB'です。出だしをAマイナーで書くと「Am|G|F|Em」で、小節数こそ違うけど似ています。「青春の刻」のレコードの発売は'75年12月なので、「愛のメモリー」より少し前です。この程度の類似はパクリと呼ぶほどですらありませんが、曲の成立には興味を感じます。もちろん両方とも名曲です。


昨日の街

作詞:さいとう大三
作曲:渡辺岳夫
編曲:馬飼野康二
歌:桜木健一
DR-1997


EP DR-1997「青春の刻/昨日の街」




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