嫁だいこん

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TVD 土曜劇場 嫁だいこん


放映:CX 1976
監督:浜忠臣
音楽:渡辺岳夫
製作:東宝

内容:竹脇無我


ふるさとは南

作詞:岩谷時子
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山祐士
歌:ハミング・バード
LK-10-A

 ハミング・バードは、ジャケットにもチラッと顔を出している男女デュオです。南国ムードの優しい歌なのだ。

 E♭メジャーの曲で、歌メロ冒頭数小節は、「E♭|A♭/E♭|E♭|A♭/E♭」でベース音がずっとEです。E♭のベースが続いた後は、どんどん進行して開放感がある展開です。
 A♭/E♭という分数コードがありますが、コードネーム(あるいはベース音程)を決めたのは、渡部&松山のどちらなのかわからない。渡辺岳夫の頭の中ではベースのペダル音E♭が鳴っていた。それを楽譜に書かなかったとしても、松山祐士はA♭/E♭にしたのではないか。そんな風に考えている。

 中盤には「キャンディキャンディ」でおなじみのマイナー展開部がある。ここではマイナー調に転調したかどうか微妙なので、Cメジャー(Aマイナー)に移調して考えよう。直前でEが鳴るのは「キャンディキャンディ」と同じ。「人は幸せを♪(Am|Em)、明日へ求めながら♪(Am|D)」という展開に注目したい。「EメジャーとDマイナー」「EとDが両方メジャー」「EとDが両方マイナー」という流れはよくある。しかし一連の流れに「EマイナーとDメジャー」が登場する例は珍しい。ここでは後で鳴るDメジャーの「ながら♪」に独特の雰囲気があります。
 通して書くと、Eメジャーに続いて「Am|Em|Am|D|F|F|E7sus4|G7」を経てCメジャーに戻ります。後半は、メジャーへの戻り方の例としてチェックです。

 ところで「魔女っ子メグちゃん」の冒頭は「シャランラシャランラ♪(Am|D)」で、イントロ最後の「シャランラ♪(Em|Am)」です。先に鳴るDメジャーに爽快感、後で鳴るEマイナーには子供離れした色気がありますな。


潮風の伝説

作詞:みなみらんぼう
作曲:渡辺俊幸
編曲:井上鑑
歌:ハミング・バード
LK-10-A


EP LK-10-A「ふるさとは南/潮風の伝説」



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