無敵超人
ザンボット3


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TVA 無敵超人ザンボット3


放映:名古屋TV 1977/10/08〜1978/03/25(全23話で再放送が2回、計25回放送)
東京での放映日は1977/10/07〜1978/03/24
監督:富野喜幸(現:富野由悠季)
音楽:渡辺岳夫、松山祐士
原作:鈴木良武、富野喜幸
製作:日本サンライズ

内容:ビアル星人の子孫・神ファミリーの勝平(大山のぶ代)、宇宙太(森功至、古川登志夫)、恵子(松尾佳子)の操る3つのメカが、無敵超人ザンボット3に合体する。地球破壊をたくらむガイゾックとの苦闘、そして苦悩が見どころ。ザンボット3はタイトルほどには無敵じゃないし、地球の人々は応援してくれないのです。


行けザンボット3 OP

作詞:日本サンライズ企画室
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山祐士
歌:堀光一路
TV(H)-37,KICA2140,KICA-597~8

 苦悩するヒーローにふさわしい、「ため」がある歌です。イントロが、歌メロが、フルサイズヴァージョンでは間奏が、耐えてこらえて戦い抜いております。「ザザンザーザザン♪」は言うに及ばず、メロディーの苦悩はラインをたどれば実感できます。間奏ときたら、現実逃避してイキナリ宇宙にすっ飛んでいきます。でもOP映像では、ザンボット3が元気なアクションで大見得切ってます。
 あまりの苦悩ぶりに「なんども転調?」みたいに思われます。たしかに歌メロの演奏では黒鍵をたくさん使いますが、Dマイナーの曲なのでB♭音はあたりまえ。C#音はA(Vに相当)メジャーコードの3rdで、この音から受ける印象は特徴的です。BやC音もマイナース曲では普通に使う音程です。例えばAマイナーなら、ナチュラルスケールの「ラシドレミファソラ」の他に「ファ#」と「ソ#」も使います。
 「正義の姿巨大ロボット♪」では、Dメジャーコードの3rdとしてF#音が登場します。この部分の展開は「I、IVm、VII♭、V」です。「Dメジャーに本格的転調」というよりは、「Dマイナーの曲に瞬間的にメジャーの風が吹いた(一時的転調)」くらいに解釈しています(違ってるかもしれないよ)。中盤でフワッとメジャー感があるので、後半のバトルモードが魂にザンザン響きます。


宇宙の星よ永遠に ED

作詞:日本サンライズ企画室
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山祐士
歌:堀光一路
TV(H)-37,KICA2140,KICA-597~8

 エンディングは一転してロマンチックなバラード。イントロは無く、無伴奏で歌い始めます。女声コーラスが盛り上げて、宇宙の表現はシンセのSEが担当です。
 キーはEメジャーで、感動ロマンの「けれど涙はいらない・・・♪」は「A|G#|A|G#」です。なべたけ得意の「IV|IIIm|IV|IIIm」ですが、ここではメロディーに7thがありません。このパターンが重要な役割を果たす曲は他にもあり、メロディーにはしばしば7thが現れるのでチェックしよう。「新巨人の星/心に汗を」などでジ〜ンときます。

 最終回のラストシーンでは、なぜか半音高いFメジャーで演奏されました。尺を合わせるためにテープを早く回したのかもしれません。


EP TV(H)-37「行けザンボット3/宇宙の星よ永遠に」(廃盤)




推奨盤
CD KICA-597~8 無敵超人ザンボット3&無敵鋼人ダイターン3総音楽集


音楽:渡辺岳夫、松山祐士

 企画とセールスの都合からか「ダイターン3」とのカップリングであるが、両作品にそれぞれタップリCD1枚ずつをあて、税込3800円の大サービス価格。これでもかとばかりにザンボットのすべてを収録しまくっただけなく、48頁のライナーに作品解説・楽曲解説・インタビューが盛り沢山。



CD KICA-2140 無敵超人ザンボット3&無敵鋼人ダイターン3


音楽:渡辺岳夫、松山祐士

 OPとED主題歌をフルサイズで収録している他、劇伴を約20分収録している。TVサイズの主題歌・サブタイトル・アイキャッチ(なかなかカッコよい)などは未収録である。自社でLPを発売していたのに、これはどういうことなのか。しかもCDの容量は70分以上なのに「ダイターン3」との合計収録時間が約50分では・・・。カップリングではなく、単独発売して欲しかった。



LP SKD(H)-2004 無敵超人ザンボット3


SIDE A.1,2に主題歌をステレオ収録
オリジナルサウンドトラック(SIDE A.3〜10,SIDE B)
作曲:音楽 渡辺岳夫/編曲 松山祐士(SIDE A)

 SIDE A.3〜10の劇伴音楽は、現在発売中のCD「KICA-2140 無敵超人ザンボット3&無敵鋼人ダイターン3」と共通ですが、曲の並ぶ順番は異なっていてストーリーが展開するような感じの順番みたいです。
 ドラマ編にはTV版OP(B面冒頭1回のみ)、サブタイトル(各話冒頭,永井一郎の声がかぶっています)、アイキャッチ(各話途中に1回づつ)、最終話ラストシーンの「宇宙の星よ永遠に」、さらにくどくTV版ED(B面最後1回のみ)が収録されているとのことです。




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