放映：ANB 1977/04/19〜1977/07/26(全11話)
監督：小山幹夫
音楽：渡辺岳夫
製作：東映

内容：西郷輝彦、坂口良子。私立探偵もの。

ジグザグブルース

作詞：ジェームス三木
作曲：渡辺岳夫
編曲：青木望
歌：西郷輝彦
演奏：クラウン・オーケストラ
CW-1660,LSTD-01464

　渡辺岳夫メロディーラインの魅力のひとつに「クネクネといつまでも続く」というものがあります。この曲はタイトルが「ジグザグ」なだけに、本領発揮の感があります。
　歌メロ最初から10小節まで、大きな切れ目がなく続いてサビにつなぎます。そしてワンコーラスの最後まで休み無くクネリ続けるので、とても難しい歌になっています。しかし西郷輝彦の歌は、やけに上手です。この人はもともと歌手が本業なので、俳優が歌ってる感じではありません。ジェームス三木の詞も凝っていて、実に歌らしい大人の歌になっています。

ジグザグのテーマ

作曲：西郷輝彦
編曲：青木望
演奏：クラウン・オーケストラ
CW-1660,LSTD-01464

　インスト曲です。なんと西郷輝彦作曲とのこと。多才な人だったのね。ジャズグループのドラムスだったところをスカウトされたそうです。青木望編曲なので、聴いてカッコよい曲になっているのはあたりまえ。作曲自体にも軽んじがたいものがある。
　素人がメロディーを作ると、普通は短く終わってしまうのです。展開を考えて長く作曲するということができないのですね。ぱっと思いつくレベルでは4小節、少し考えても8小節がせいぜいです。このテーマは、Aメロがたっぷり17小節でBメロ8小節ある。かなり凝ったメロディーです。特にAメロ後半からBメロにかけては、素人では作曲できないような構成です。17という数字からも推測できるでしょう。

EP CW-1660「ジグザグブルース／ジグザグのテーマ」

LD LSTD-01464「東映ＴＶドラマ主題歌大全集 ２現代劇篇」