若草の
四姉妹


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TVA 若草の四姉妹


放映:TV東京 1981/04/07〜1981/09/29
音楽:渡辺岳夫
原作:オルコット
製作:国際映画社
内容:世界名作劇場「愛の若草物語」とは別の作品なので、注意されたい。紹介文募集中。
 予算面で苦しかったのか劇伴にはシンセものが多い。それでもクラリネットのソロ音楽などが「ラスカル」的名作路線を彷彿とさせる。戦地の場面には「白い巨塔」イメージの音楽も。


しあわせをさがして OP

作詞:滝田順
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山祐士
歌:近藤美津江
K06S-3015,K22G-7025

 イントロでワクワクして、踊りの輪がどんどん広がっていくような、大きなスケールの主題歌だ。「テンプルちゃんの小公女」('79年)ばりのオーケストラ伴奏で、松山祐士の腕が冴える。
 「ペリーヌ物語」('78年)のOP主題歌の一節「泣くのはおよし♪」と共通なメロディーがある。どちらも少女が主人公の名作路線。「わけてあげたい、あなたにも♪」の部分は、「チェルシー」という名の御菓子CMを思い起こさせる。慈愛に満ちた歌なのだ。


ジョーの夢 ED

作詞:壷田重三、補作詞:滝田順
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山祐士
歌:近藤美津江
K06S-3015,K22G-7025

 ED主題歌は快活に「笑って」「歌って」「踊って」と、語りかけるような歌。ピッコロ(?)と木琴がユニゾンしてコロコロと可愛らしい。このEDではバンジョーのバッキング、シンセ間奏のなど軽やかな音色が活躍する。オーケストラ楽器を脇役できるところが、名作路線の贅沢さだ。
 エレクトリックベースが高い音程になってボーカルと共に歌う部分では、あまりの愛らしさに涙しそうになる。OP主題歌もそうだが、オーケストラ楽器の中にあってもベースは重要なのだ。


風も恋する

作詞:滝田順
作曲:渡辺岳夫
編曲:渡辺岳夫
歌:潘恵子
K22G-7025

 冒頭の一節「風も恋する昼下がり・・・♪」が見事。潘恵子の声、半音下降していくベース、続く展開「C|Em/B|B♭|F/A|G|C、A|Dm|G|C」(移調してます)が、聴いた者を秒殺する。後半は、やはり甘く優しいチェルシーの世界。どこまでも美しい慈愛の歌だ。


森と野原のものがたり

作詞:滝田順
作曲:渡辺岳夫
編曲:渡辺岳夫
歌:川島千代子、高木ゆう子
K22G-7025

 やや低年齢お子様向けの歌です。歌詞からしてそうなので、ネラっています。名作アニメ主題歌を童謡調で作曲したらこうなるのではないか?。ともあれ、子供っぽい歌い方の効果もあって、ちょっとホッとします。


天使の子守うた

作詞:滝田順
作曲:渡辺岳夫
編曲:渡辺岳夫
歌:近藤美津江
K22G-7025

 ペリーヌ・ラスカルを思い出させる名作ラインのメロディーです。編曲クレジットは渡辺岳夫になっています。天使の子守歌はエレピやビブラフォンのように、柔らかい金属音を中心とした伴奏が似合います。ドラムスはありません。ベースの出番も少ないですが、コーラス途中からそっと伴奏すると、赤子を優しく抱き揺らすような優しい低音が心地よい。「神様〜」で始まる一節は、詞の効果もあってフラ犬の神々しさが。


ジョーのキライなもの

作詞:滝田順
作曲:渡辺岳夫
編曲:渡辺岳夫
歌:小山茉美
K22G-7025

 6/8のハネたリズムが楽しい。キライなものを並べ立てる歌詞から、何故かミュージカル映画を連想してしまいます。そうか!。映画「サウンド・オブ・ミュージック/私のお気に入り」の逆パターンなのであった。歌の最後ではすべての伴奏が止まって、一番キライなものをセリフで語ります。これは「マコちゃん」の頃からの黄金パターンですね。




EP K06S-3015「しあわせをさがして/ジョーの夢」(廃盤)
LP K22G-7025「愛の若草物語・音楽詩集」(廃盤)



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