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作業工具に共通する注意事項 |
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1.工具は本来の使用目的以外で使用しない様に。 |
2.割れ、欠け、摩耗、変形等の異常が認められた場合は使用しない様に。 |
3.無理な姿勢で作業しない事。常に足元をしっかりさせバランスを保つよ うに。 |
4.改造しない様に。加熱、加工等をした場合は著しく品質の低下を招く。 |
レンチも壊れるというお話 |
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締め付けられたボルト・ナットが簡単に緩まない場合、ナットが傷むか、レ ンチが壊れるかの限界まで使う人がいます。レンチが壊れると大変危険。力 のかけすぎに注意する。 |
レンチには限界トルクがあります。JIS規格を参考にして、能力以上のトルク を与えない様に。 |
簡単に外れないボルトの対策 |
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錆びついたボルト・ナットを緩めるには、過大なトルクが必要です。 |
簡単に外れないボルトを 緩める時は予め浸透性潤滑剤などを使用してみ る。 |
浸透性潤滑剤は錆びついたボルト・ナットの間に浸透し、ねじ面の摩擦係数 を低減させる効果がある。 |
潤滑スプレーはナットとボルトの接合部の全面にスプレーし、10分以上経 過したら緩め作業に取りかかる。 |
再度締め付ける場合は、浸透性潤滑剤を良く拭き取ってから締め付ける。 |
良く拭き取らないと、トルク係数が小さくなり締め付けすぎてボルトが伸び 切れる場合がある。 |
ソケットレンチはハンドル部とソケット部に分かれ、その各々を差し込んで組み合わせることにより、レンチとしての機能を発揮するものです。 |
「用途」 |
◆六角ボルト・ナットや六角穴付きボルトを締め付けたり、緩めたりする時に使用する。 各種ハンドルやアタッチメント類との組合わせで、複雑な狭い箇所で、手の入りにくく、しかも届かないような箇所でも、簡単に作業ができるように作られている。 |
「種類」 |
●手動用と動力用 ソケットは手動用のソケットとインパクトレンチなどの動力用のソケットに大別される。 手動用には、ソケットとハンドルとアタッチメント、動力用には、インパクト用ソケットとインパクト用アタッチメントがある。 |
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●差込角 差し込み口のことを差込角と言い、 ソケットはその寸法によって分類されている。 以前は、差込角をインチ寸法で表わして いたため、現在もインチ寸法のミリ換算で 表示され分類されている。 代表的な差込角は右記の5通りですが、 ほかに38.1ミリや63.5ミリなどの 大きなソケットもある。 |
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●ボルトの種類により分類 ソケットはボルトの種類により分類されている。 通常、ソケットと言えば六角ボルト・ナット用のことをいうが、 他に六角穴付きボルト用のソケットなどもある。 |
●表面処理 一般に、手動用のソケットの表面はメッキ処理をしてあるが、動力用はメッキ剥げによる危険性のため、メッキ処理をしないのが普通。 動力用のソケットは黒仕上げの燐酸皮膜処理などが施して有る。 |
※画像をクリックすると拡大されます
ソケットレンチセット |
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ソケット類 |
ラチェットハンドル |
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ユニバーサルジョイント |
T型スライドハンドル |
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ヘキサゴンソケット |
アダプター |
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ディープソケット |
エクステンションバー |
「用途」 ◆ソケットは、各種のハンドルやアタッチメントを組合わせて使う工具。 |
「特徴」 ◆六角ボルト・ナット用のソケットは、ボックス状になっていて、スパナや モンキと違いボルト・ナットを完全に抱き込んだ状態で使われるので、 滑ったり、外れたりしにくく、大きなトルクを出すのに最適。 |
「種類」 ●ボルトの種類 使用するボルトやナットの種類からソケットを選定する。 一般的には六角ボルト・ナットと六角穴付きボルトの2種類。 |
●差込角 使用するボルトの大きさにより差込角を選定する。上限ギリギリの場合は、 ワン・ランク上の差込角のソケットを選ぶように。 |
●サイズ ボルト径とボルト・ナットの六角二面幅寸法はボルトの種類によって異なる。 したがって、ソケットのサイズは、六角二面幅寸法によって表す。 |
●六角と十二角 六角ボルト・ナット用ソケットの笠の形状は六角と十二角の2種類がある。 十二角は六角が2重になっている仕様。 |
六角ソケット | 十二角ソケット |
●スタンダードとロングタイプ 普通のソケットの約2倍の長さのロングタイプも製作されている。 ボルトの逃がし穴が付いているのでディープソケットとも言う。 六角穴付き用ソケットもロングタイプが用意されている。 |
ディープソケット |
ソケットの種類 | 差込角mm | サイズmm |
六角ボルト・ナット用ソケット | 6.35 9.5 12.7 19.0 25.4 |
4〜14 5.5〜24 8〜32 19〜65 32〜85 |
六角穴付きボルト用ヘキサゴンソケット | 6.35 9.5 12.7 19.0 25.4 |
3〜8 3〜12 5〜17 14〜27 19〜36 |
注 意 |
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1.使用説明書の注意事項を必ず読む。 |
2.ボルト・ナットのサイズに合ったものを使用する。 |
3.ソケットは完全にナットが隠れるまで差し込んで使用する。 |
4.ヘキサゴンソケットは六角穴の奥まで完全に挿入し、押しつけて使用する。 完全に入らない状態で力を入れ過ぎると、レンチ が外れる場合があるので注 意する。 |
5.ヘキサゴンソケットの六角部にねじれや亀裂がある場合は使用しない。 さらに負荷を加えると破損する。 |
6.ボルトの回転方向に力を加えて下さい。ねじる方向ではなく、ソケットの軸 方向を倒す方向へ力を加えると、ソケットが破損する時がある。ヘキサゴン ソケットの場合は、六角の先端が破損する。 |
7.特殊用途のソケットを他の用途に使用しない。 (例)スパークプラグ用ソケットで自動車タイヤのボルトを外したりすること。 |
8.錆びたボルトなどを外す時は、ソケットやハンドル類の能力以上のトルクを 必要とする場合がある。簡単に外れない時は、作業を中止する。 |
ソケットを駆動させるハンドルと、ソケットとハンドルを接続するアタッチメント がある。作業目的や作業場所により、最適なハンドル類を選択して作業する。 |
「種類」 | |
ハンドル | 1.ラチェットハンドル 2.スピンナハンドル 3.T形スライドハンドル 4.オフセットハンドル 5.スピーダーハンドル 6.ドライバーハンドル |
アタッチメント | 1.エクステンションパー 2.ユニバーサルジョイント 3.アダプター |
ラチェットハンドル |
「特徴」 |
ラチェットハンドルには、歯車と爪が内蔵され、往復運動で回転力が得られるハンドル。ボルト・ナットにはめ込んだまま作業できるので早回しに最適。左右の切り替えレバーが付いているので、簡単に左回し、右回しの切り替えができる。ラチェット歯車の歯の数により1歯車あたりの回る角度が決まってくる。 |
「種類」 |
●形状 だるま形(小判形)と丸形がある。 |
●首振り ラチェット頭と柄の間がフレックスする首振りタイプもある。 |
●ソケットホールドタイプ プッシュボタンのワンタッチ操作でソケットが着脱できる ソケットホールドタイプもある。 |
注 意 |
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1.ラチェットハンドルの操作はゆっくりと確実にする。 |
2.左右の切り替えは完全にする。 *歯と爪の噛み合いが不完全となり、爪や歯が破損し、空回りして 滑って危険。 |
3.内部に塵埃が付着すると噛み合いが悪くなる。定期的に点検する。 *給油は埃を呼びます。給油は控えめに。 |
4.ハンマ代わりに使用しない。 早期破損を招く。 |
T形スライドハンドル |
「特徴」 |
角ドライブがハンドルの上をスライドし、任意の位置でストップできる。L形レンチとして使う場合は、手元に引っ張った方が力を得やすいので、180度回したら、ハンドルをスライドさせ、再度引っ張って使用する。T形レンチとして使う場合は、角ドライブをハンドルの中央に置いて、両手で操作する。軸の長いT形レンチにする時はエクステンションバーを連結して使用する。 |
ドライバーハンドル |
「特徴」 |
ドライバーの先端に角ドライブの付いたハンドル。ボックスドライバーとして使用する。 |
「種類」 |
グリップエンドに凹ドライブのあるタイプはエクステンションバーとしても使える。 |
ユニバーサルジョイント |
「特徴」 |
直線作業ができない複雑な箇所に使用する。ソケットとハンドルの間に接続して、角度をつけた斜め作業ができる。 |
「種類」 |
●角継手式 凸部と凹部とが角駒で連結され、約45度の角度をつけた斜め作業ができる。 (差込角12.7ミリはJISで規定) |
●ボール継手式 ボール形状の継手が1カ所で屈折するので回転が非常に滑らか。 角度は約30度。 |
注 意 |
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ジョイントは凸部と凹部とその間の部品で構成され、トルクの伝達効率が低 く、衝撃トルクに弱いので乱暴に使わない事。JIS・ISOともにラチェッ トハンドルに比べて約半分の強さ。 |
アダプター |
「特徴」 |
差込角の異なるソケットとハンドルを接続するアタッチメント。 |
「種類」 |
小さいハンドルで大きいソケットを回すためのアダプターと、大きいハンドルで小さいソケットを回すためのアダプターがある。差込角9.5を差込角12.7に変換するなど、いずれもワンクラスだけ変換するもの。 |
注 意 |
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アダプター使用上の注意 |
凸ドライブが小さく、凹ドライブが大きいアダプターは、力の入れ過ぎに注意 する。大きいハンドルで力を入れ過ぎると、小さい方の凸ドライブが破損す る。アダプターの限界トルクは小さい方の差込角が基準になる。 |
ハンドル使用上の注意 |
1.ソケットの差込角サイズに合ったものを使用する。 |
2.ハンドルの角ドライブは根元まで完全に差し込んで使用する。 |
3.ハンドルにパイプを継ぎ足して使用しない事。 オーバートルクで破損して危険。 |
4.ハンマなどで叩いて衝撃を加えない事。 |
5.ハンドル類は手動用です。 インパクトレンチ等の動力工具に使用しない事。 |
6.アタッチメント類を2本以上接続しない事。 (エクステンションバーを2本やジョイントとバーの組合わせ等) |
7.錆びたボルトなどを外す時は、ソケットやハンドル類の 能力以上のトルクを必要とする場合がある。 簡単に外れない時は作業を中止する。 |