管理者: 水谷 喬次
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メンテナンス

「リアハブボルト交換」

「ディスクロータ交換」

「ディスクパッド交換」

「ドライブシャフトブーツ交換」

「デスビポイント交換」

「ブレーキ液交換」

「エアフィルター交換」

「リア・ドラムハブボルト交換」

ボルト取り外し 「ハブボルト」

今回交換するハブボルトです。このタイプはドラムに直接取り付けられているので比較的簡単に交換できます。ハブのほうに取り付けられているタイプもあります。

ボルト取り外し1

「ハブボルト取り外し1」

まず、ドラムを外したらハブボルトにホイールを取り付けていたナットをはめます。その前に取り付け部のスプライン箇所に浸透潤滑剤を染み込ませておくと外しやすいかと思います。

ボルト取り外し2

「ハブボルト取り外し2」

次に、ナットに合ったソケットを上に被せてハンマーで思い切り叩いて外します。まず、1回では外れないので何回か叩きます。外し終わったら次は取り付けです。

ボルト取り外し3

「ハブボルト交換」

取り付けは、ドラムをバイスにしっかりと固定します。次に、裏から新しいハブボルトを差し込み表に出たボルト部分にワンサイズ大きいナット、ワッシャー、ボルトに合ったナットの順に取り付けて、メガネレンチで締め上げていきます。かなり力がいるのでくれぐれも怪我をしないように。

準備した工具・ケミカル類

「ハブボルト交換」

ハブボルト交換に使用した道具類

ハブボルトサイズ一覧表

適合車種 サイズ ナット&ボルト各部の名称とサイズ
トヨタ M12XP1.5
ボルト・ナットの各部名称
ホイールナットの適応各自動車メーカー
ネジサイズ 自動車メーカー
M12XP1.5 トヨタ・ホンダ・ミツビシ・マツダ・ダイハツ
M12XP1.25 ニッサン・スバル・スズキ
M10XP1.5 ホンダ・ミツビシ(軽)
M10XP1.25 スズキ・ダイハツ・スバル・マツダ(軽)
M14XP1.5 トヨタ ランドクルーザー100系/200系
レクサス LSホンダ レジェンドKB1・他
ニッサン M12XP1.25
Newニッサン M12XP1.25
スバル M12XP1.25
ダイハツ M12XP1.5
ホンダ M12XP1.5
マツダ M12XP1.5
スズキ M12XP1.25
ミツビシ M12XP1.5

「ホイールナットを安全に使用するには」

ホイールの取付け座には60°テーパー座・球面座・平面座等があるので必ず使用するホイールの取付け座の確認をする事。
車両の取付け面やハブボルトに、錆・汚れ・変形がない事。 車両のハブボルトとナットの径・ネジピッチが合っている事。

「ディスクロータ交換」

取り外し手順

車両をジャッキアップしタイヤを外す。ハット部にローター抜き取り用の穴があります。

キャリパーを止めているボルト(上下2ヶ所)を取り外しキャリパーを外す。

写真3のハウジングにサポートを止めているボルトを取り外す。締め付けトルクが高いので、緩みにくい時は延長パイプ等を使用する。

ローターを取り外した状態。(写真4)ローターを抜き取りにくい時は、ハット部の抜き取り用の穴(写真1参照)にボルトを左右均等に締め込んでいけば外れます。

*ワン・ポイント

キャリパーは取り外さなくても出来ますが、バラシたついでに各部品の点検をしておくと良いと思います。

「ディスクパッド交換」

取り外し手順

車両をジャッキアップしタイヤを外す。(写真1参照)

ロックピンをキャリパーに固定しているボルトを外す。(写真2参照)

キャリパーが下がってこないようにヒモでつり下げる。(写真3参照)

使用していたパッド、インナーシム、アウターシムを外す。

インナーシム、アウターシムは再使用するので変形、摩耗を確認しておく。(写真4参照)

インナーシム、アウターシムを洗浄剤で洗っておく。

組み付けは分解と逆の手順で組み付けるが次の点に注意する。

1.インナーシム、アウターシム、パッドクリップにはシリコングリースを薄く塗っておく。

2.パッドクリップにグリースを塗るときにディスクローターに付着してしまったら、洗浄剤で洗っておく。(写真3参照)

3.ピストンを押し込む時は、キャリパーが動かないようにする。(写真5参照)

4.新品のパッドが装着できるところまでピストンを押し込むと、フルードカップのフルード量が上がってくるのでスポイド等で抜いておく。

一番のポイントはピストンの押し込みとフルードの量。ピストンの押し込みには専用のSSTもあるが棒状の工具があれば代用できる。ただし、力は相当必要になる。“コツ”は、ジワッとゆっくり押し込むようにする。このときキャリパーが動いてしまうのでストラットとキャリパーの間にかませ物をする。フルードの量はつい見落としがちになりやすいので十分注意する。こぼれると、後々やっかいなことになる。もし、こぼれてしまったら水で十分洗い流す。

「ドライブシャフトブーツの交換」


@交換前外観

*ドライブシャフトを外さなくてもできる半割タイプのブーツもありますが、部品代が高く(7000円)やめました。(使用品は2000円)尚、整備書には「ミッションオイル(ATフルード)を抜く」とありましたが、抜かなくてもやれました。


Aドライブシャフトナット取り外し

取り外し手順

タイヤを外しドライブシャフトナットを外す。(A参照)


Bロアアームボールジョイントボルト取り外し

ステアリングナックルの下部のロアアームボールジョイントボルトを外しロアアームを外す。(BC参照)


Cロアアーム切り離し

Dドライブシャフト取り外し
バール等を使用しドライブシャフトをデフより取り出す。(D参照)

Eスナップリング取り外し

1.デフ側ブーツバンドを外しジョイントハウジングを外す。

2.ラジオペンチまたは先の細いプライヤー等を使いスナップリングを外す。(E参照)

3.デフ側のブーツ及びホイール側のブーツを外す。


F使用部品
組み付けは分解と逆の手順で組み付けるが次の点に注意する。

Gグリス充填
ブーツ組み付け時はジョイントとブーツ内にグリスをしっかりと充填する。(G参照)

Hブーツバンド取り付け

ブーツバンドの組み付け時最後にポンチでかしめる。(H参照)

ブーツバンド(小)はスナップリングを付ける前にシャフトに通しておくこと。


I交換後外観

修理後の感想

今回、懇意にしている修理工場をお借りして修理をしたわけですが45分で終わりました。デジカメで写真を撮ったりしたので実際にはもう少し短かったかもしれません。これといって難しい作業ではないのですが、ドライブシャフトをはめ込みロアアームをはめるまではやはり2人必要でした。あと以外と手間取ったのがスナップリングの取り外し。プライヤーで掴むのですが引っ掛かりがないのとグリスが付いていることで滑ってしまいなかなか外せませんでした。結局、安物の精密ドライバーの先でほじくり出しました。

「デスビのポイント交換」

デスビ

最近の車はポイントレスでデスビのキャップを開けることが無くなりましたが、古い車に乗ってみえる方はたまにはポイントのギャップを点検しましょう。実は、最近エンジンが突然ストップしました。いろいろ調べてみるとヒールがカムの山に当たってもポイントが閉じたままでした。これではプラグに火花が飛びません。

「ブレーキフルード交換」

これは何だと思いますか?実は、ブレーキフルードの交換が一人でやれる“スグレ”ものです。左が排出用、右が補給用です。(以前は、ふたりで声をかけながらやったものですが)

そこで、実際に車輌にセットして交換してみました。結果はごらんの通りかなり変色していました。使用期間は約2年間です。ブレーキフルードは、吸湿性が高く長期間使用すると沸点も下がってきます。2〜3年に一度は交換したほうが良さそうです。

「エアフィルターの交換」

エアフィルターを点検しました。5000q毎にしているのですが、左の写真は15000q時のものです。(写真では判りにくいかもしれませんが実際は、もっと黒っぽいです。)乾式フィルターなので、エアーで清掃したあとの状態です。以前は埃やゴミが主でわりと綺麗になったのですが、今回はそれ以外の物質(主にディーゼルの排ガス物質と思われる)が多く、綺麗にはなりませんでした。大気汚染の実態がひしひしと伝わってきます。即交換しました。(予定では、20000qです)

エアフィルター

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