森総理退陣表明について

〜六名地区後援会の挨拶より〜

2001.3.11

ついこの間、自公保の圧倒的多数にあって信任された森総理が、退陣することになった。

せっかく信任されたのだから、いっそ、ずっと森さんにやってもらいたい位だったのに・・。

 そして、又、この退陣表明に、国民の目線は無視されている。退陣の理由は、日本の為

ではなく、「自民党大会を円滑に運営するため」という極めて次元の低い話。         

 しかし、本当に森さんをやめさせたのは、いうまでもなく「市民の力」である。支持率が、

1ケタ台という世論調査に抗しきれなくなったというのが実態であろう・・。           

 もうとても遠い昔のような気がする。森さんが総理になって、まだ1年も経っていないのに。

この間、あまりにも多くの失言、失態、失政があったことがそう感じさせるのだろう。

 小渕さんが倒れた後、5人組といわれる人たちによって、密室で誕生した総理が、今また

国民に対するきちんとした説明もなく、密室で葬り去られようとしている。悲哀すら感じる状

況である。                                                

  森政権の1年弱は、一体何だったのだろう・・・。まさに、古い 自民党的体質の悪い部分が、

全て露呈されたようだ。政官業 の癒着の構造、既得権益の構造、ムダな公共事業のタレ

流し 無責任な借金づけ財政赤字、利益誘導政治などなど表現できよう。まさに自民党政治

の断末魔をみるようだった。                                      

 その一方で、社会保障制度や社会的弱者に目は向けられなかった。もともと教育を語る

資格のない総理だから当然だが、子どもたちに夢を語れる将来ビジョンは、示されなかった。

 少年による凶悪な犯罪、理不尽な児童幼児虐待事件が、続発したのもまさにこの期間で

あった。                                                 

 弱者に対するしわよせは、ますます助長される一方だった。株は、1万円近くも下がって、

経済は資産デフレの危機に瀕している。やはり、政治がしっかりしなくてはと、別の意味で

皮肉にも政治のあり方の重要性を実感できた。                         

 そして今、新たな権力闘争が自民党内で始まっている。もはや、国民に責任感を示し得な

い自民党に政権を担当させておくわけにはいかないと思う。

すぐに、解散総選挙を行うべきである!!